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情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

17文字で権力を震撼させた川柳作家がいた~橋本勝の政治漫画再生計画第187回

2009-11-08 09:57:00 | 橋本勝の政治漫画再生計画
【橋本勝さんのコメント】
「手と足をもいだ丸太にして返し」
これは戦前の川柳作家鶴彬(つるあきら)の70年ほど前の作品である
中国への侵略戦争を進める日本の無残な犠牲となった若者の悲劇を
痛烈な風刺をこめて描いた川柳である
この川柳を発表後しばらくして、鶴彬は治安維持法で逮捕され
結局、獄中で赤痢に感染し、1938年に29歳の若さで獄死している
これは『蟹工船』を書いた小説家の小林多喜二が1933年に
やはり治安維持法で捕らわれ官憲の過酷な拷問により
殺された時の年齢29歳とおなじである
そして、小林多喜二も鶴彬も国家に時代に果敢に抵抗した創作活動に
より権力ににらまれ、弾圧され、無念の死をとげたということで
共通している
575の17文字で表現する川柳は
鶴彬を取り調べた警官が思わず言ったように
「その短さと鋭さで民衆がとりつきやすい」ために
権力に抗するための武器としてまことに有効であった
そんな鶴彬の傑作川柳をいくつか紹介する
「万歳と挙げた手を大陸においてきた」
「屍のいないニュース映画で勇ましい」
「玉の井に模範女工のなれの果て」
「胎内の動き知るころ骨がつき」
その痛烈にして苛烈な風刺精神は、時空をこえ
現在でも輝きを失っていない。


  ●なおこの鶴彬の人生と作品を神山征二郎監督が映画化した
  『鶴彬ーこころの軌跡』を11月15日に9条フェスタ会場
  で上映します、この機会にゼヒご覧ください。


【ヤメ蚊】
言葉の力は大きいですよね。インターネットを民衆の言葉を発する手段としたいですね。

■9条フェスタのウェブサイト→ http://9jyoufesta.sakura.ne.jp/festa2009/
■橋本さんの読みきかせやマンガ展もあります。

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★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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