情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

9・11とは特殊なことだったのか?~アメリカの外交政策の失敗につきあわされる覚えはない

2007-09-27 01:12:28 | メディア(知るための手段のあり方)
 9・11以降、各国政府にとって、テロは、魔法のランプだった。テロ対策と唱えれば、これまで人権との関係でできなかったことがどんどん実現できるようになった。日本でもテロ対策だとか言って目の色を変えているわけだが、現実に日本で9・11がらみのテロが起きたことなんか一度もない。それなのに、テロ特措法だ、イラク特措法だ、駆け付け警護合憲解釈だ、と次から次へ「テロ」の対象となるような国づくりが進む一方だ。

 少し考えれば分かることだが、9・11がアルカイーダの仕業だとした場合、それはアメリカの外交政策の失敗の結果生じたのであり、日本には何の関係もない。要はアメリカ政府対アルカイーダ指導者なわけだ。アメリカ政府が正しいのか、アルカイーダが正しいのか、そんなことは軽々に判断できない。アルカイーダとは何なのか?なぜ、9・11を起こしたのか?正確には解明できていない。

 それなのに、なぜ、日本政府は、アメリカの肩をもって、テロ対策に力を入れなくてはならないのか?これまで他国が反政府組織によって攻撃されたときに、ほかの国がその反政府組織対策にこんなに熱心に取り組んだことがあっただろうか?

 私には、よその国が狙われたことを口実に自分の国の市民の自由を奪って政府の言いなりにしようとしているとしか思えない。

 しかも、テロ対策に使う予算を、中小企業対策費、生活保護、リーガルエイド(弁護士費用補助)などに使えば、年間の自殺者3万人を半減することだって簡単なことかもしれない。なぜなら、自殺する人のかなりの原因は経済的なことだからだ。

 日本政府がなすべきことは、むしろ、なぜ、9・11が起きたのかその原因を探り、除去することだろう。その方がよほど国際貢献といえる。

 本気で「テロ」を見直さなければならない時期が来ていると思う。

 東京新聞(※1)は、「テロ」という言葉を安易に使用することをいさめている。

 そうそのとおりだと思う。

 あなたの手元にある新聞の「テロ」と言う言葉を別の言葉に置き換えたり説明したりすることができるだろうか?

 もし、「テロ」以外の言葉で説明できないとしたら、そこで使われている「テロ」という言葉は、プロパガンダに過ぎないのではないだろうか?

 あなたの新聞のテロの意味を記事を書いた人に問うてみませんか?

 テロって何ですか?この文脈にあなた(記者の)の言うテロって言葉があてはまりますか?テロはいつまで続くのですか?9・11の前後でいったい何が変わったのですか?日本でもテロが起きるのですか?どこがなぜ狙うのですか?

 「テロ」という言葉を使った記者には、答える義務があると思う。プロパガンダに乗せられている可能性が大きいと疑われているのだから…。 

 
※1:http://www.news-pj.net/npj/news-2007.html

【関連記事】
安易に「テロ」という用語を使わないBBC~日本のメディアもいかが!【安倍も安易に使わないでね】





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★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あの事件の時 (暴れん坊将軍)
2007-09-27 08:06:29
日本の首相が究極の媚米野郎(アメリカの犬)である小泉だったのが日本の悲劇だったと言えます。小泉が実施した政策こそテロであり、ファシズムであります。

ちなみに私も911はテロではなく、事件と呼ぶようにしています。
Unknown (DT)
2007-09-27 22:15:16
「テロ」という言葉は、プロパガンダとして機能していると思います。
「レジスタンス」と表現することも可能ですからね。
多分、「レジスタンス」は… (田仁)
2007-09-28 12:27:29
「地元密着型」に限られると思いますが…?
しかし、「テロリズム」たあ、直訳すれば「恐怖主義」ですからねぇ!
暴れん坊将軍さんの仰る通り、「小泉竹中改革」の結果である今現在(って言うか「郵政民営化」はこれから)、私共生活者にとりましては、恐怖以外の何物でも無いですね!!!
何か映画「SiCKO」を思い出しません? (田仁)
2007-09-29 14:08:42
映画の中で持ち上げられてるけど実は赤字が凄いんだけど、でも生活者は皆生き生きしてるフランスの、在住アメリカ人は「米国では国民が政府を恐れてるけど、フランスでは政府が国民を恐れてるのよ」とか言っちゃって、育児支援の充実も自慢したり。
英国の引退した元政治家は「健康と教育に自身がある国民ほど、政治家にとって扱い難いモノは無い」との有名発言の、ソノ前段では「米国人は早い内から借金で縛られるので、一生懸命返済の為に働き、絶望から政治にモノも言わないので政治家は楽だ」ってブッチャケを。
学生が大学へ行く為の奨学金って、そういう裏があるんですね?大学へ行く為に兵隊へ取られるアメリカ人は有名ですが?或いは小学生から株をするせいとか?はたまた金融会社と日本の政治家のラブラブもそういう意味?不法滞在者の借金も同様の意味だったのか!とか色々考えさせられました。
(「レジスタンスが地域密着型」って言うのは、9・11とレジスタンスに関係性を持たせると、どエライ意味になってしまうかと思ってでしたので、以上補足します。)