情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

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安易に「テロ」という用語を使わないBBC~日本のメディアもいかが!【安倍も安易に使わないでね】

2006-11-10 01:33:29 | メディア(知るための手段のあり方)
BBCガイドライン(←クリック)は、「テロ」という用語について、次のように位置づけている。

Terror(テロ)
We must report acts of terror quickly, accurately, fully and responsibly.(私達は、テロ行為について、早く、正確に、十分に、責任ある報道をしなければならない) Our credibility is undermined by the careless use of words which carry emotional or value judgements.(私達の信用は、感情的あるいは価値判断に係わる用語を安易に使うことによって弱められる) The word "terrorist" itself can be a barrier rather than an aid to understanding.(テロリストという用語は、理解を助けるよりも理解を防ぐバリアとなりがちである) We should try to avoid the term without attribution.(私達は属性をつけることなくテロリストという用語を使うことは避けなければならない) We should let other people characterise while we report the facts as we know them.(私達は、私達が知る事実を報道し、その事実を評価することはほかの人に任せるべきだ)

We should not adopt other people's language as our own. (私達は、ほかの人の用語を自分たちの用語として採用しないようにしなければならない)It is also usually inappropriate to use words like "liberate", "court martial" or "execute" in the absence of a clear judicial process. (明確な法的手続きを経ないものについて、「解放する」「軍法会議」「処刑」などの用語を用いることも不適切である)We should convey to our audience the full consequences of the act by describing what happened.(私達は、何が起きたかを表現することで行為の全ての結果を視聴者に伝えなければならない) We should use words which specifically describe the perpetrator such as "bomber", "attacker", "gunman", "kidnapper", "insurgent, and "militant". (私達は、犯人について語る際、「爆弾犯」「襲撃者」「拳銃強盗」「誘拐犯」「反乱軍兵士」「過激派」などの用語を使わなければならない)Our responsibility is to remain objective and report in ways that enable our audiences to make their own assessments about who is doing what to whom.(私達の責任は、客観的に伝えるに止まり、視聴者にだれがだれに何をしているのかについて自分自身の評価をさせることである)



日本のメディアは、この見解をいかに考えるのだろうか?テロという用語を無自覚的に使うことの罪の大きさ…。

また、テロを連発する自民党の政治家(+やらせ質問で世論を誘導する政治家)にも爪の垢を煎じて飲んでもらいたい。


テレグラフによると、自国でのできごとであっても、その姿勢を貫いている。

The BBC has re-edited some of its coverage of the London Underground and bus bombings to avoid labelling the perpetrators as "terrorists", it was disclosed yesterday.
(BBCは、犯人を「テロリスト」としてラベリングすることを避けるため、ロンドン地下およびバス爆撃の記事を改訂したことを昨日明らかにした。

Early reporting of the attacks on the BBC's website spoke of terrorists but the same coverage was changed to describe the attackers simply as "bombers".
(当初、BBCのウェブサイトでは、今回の攻撃について「テロリスト」という表現をとっていた。しかし、その後、攻撃した者は、単に「爆弾犯」と表現されるように変えられた。)

The BBC's guidelines state that its credibility is undermined by the "careless use of words which carry emotional or value judgments".
(BBCのガイドラインは、BBCの信用は、感情的あるいは価値判断に係わる用語を安易に使うことによって弱められるとしている)

Consequently, "the word 'terrorist' itself can be a barrier rather than an aid to understanding" and its use should be "avoided", the guidelines say.
(したがって、「テロリストという用語は、理解を助けるよりも理解を防ぐバリアとなりがちであり、その使用を避けなければならない」という)

Rod Liddle, a former editor of the Today programme, has accused the BBC of "institutionalised political correctness" in its coverage of British Muslims.
(Todayという(BBCの)番組の編集責任者であったRod Liddleは、イギリスのイスラム教の記事における「制度化された無差別(ポリティカル・コレクトネス)」を批判した。)

A BBC spokesman said last night: "The word terrorist is not banned from the BBC."
(BBCのスポークスマンは「テロリストという用語は、BBCにおいて禁止されいるのではない」と話した)


これこそが、客観報道であり、政治家が伝えたことをだらだら伝えるのは、宣伝というのではないか?





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報道の用語用途に関する問題 (self0507)
2006-11-10 23:17:30
BBCの「テロ」の位置付けはいわゆる学術的な枠組みではなくより世俗的な言葉に置換されているという解釈が妥当だと思います。
残念ながら日本のメディアも学術世界もその言葉としての射程・定義に関しては非常に曖昧なまま使用しているわけですが、この言葉が悪意的な用途であるからこそ問題であることはいうまでもありません。
個人として「テロ」は抵抗権の曲解した政治行動の一部として権利として認識している自分などからすれば、その悪意に対する抵抗感があるのはいうまでもありません。
特に酷かったのが日本における拉致を「テロ」とした報道でしょう。もちろん、彼らなりの「テロ」という規格、定義があるのでしょうが、それを提示しているわけではなく扇情的に使用していることも当然考えられることでしょう。
自分は「テロ」を定義しろ、ということを主張しているわけではなく、メディアとして独自の言葉の定義、規格をもって統一的な用語の使用を行うことが視聴者への責任でありリテラシーだということから、言葉の使用に関して「テロ」を強く問題にしている。これはメディアだけの問題ではなく、使用する側全員の問題であることは言うまでもない。歴史家としての自分は「テロ」という言葉の射程・定義の困難さから使用を避けているのだが、各人はどこまで定義、規格をもってテロという言葉を使用してるのだろうか?ぜひ、テロという言葉以外にも定義が曖昧なまま悪意的に解釈される用語について自問してほしいと思う。
社保庁「自爆テロ」説を田原・岸井と唱和する安倍・小池 (ゴンベイ)
2007-07-26 09:14:55
安易に「テロ」という言葉を連発する安倍自民の危うさを再確認しましょう!

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