情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

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ウソで固めたテロ特措法延長に反対!~燃料は現地調達、特殊なものではない

2007-09-21 06:55:27 | 有事法制関連
外務省のウェブサイト(※1)には、事務次官がテロ特措法に関連して、「パキスタンの海上阻止活動への参加の意味について、どのようにお考えでしょうか。」という問いに対して、 【パキスタンの海軍の船と自衛隊の自衛艦が供給する油、これは自動車で言えばハイオクを使わなくてはならないという関係にある訳で、これを提供するのは今、自衛隊の補給艦しかないという状況です。従って、それを使えなくなると実際問題として行動が非常に難しくなる、空白期間が生じかねないという状況にあると聞いております。そのような意味では、パキスタンの参加を継続して頂くためにも自衛隊の自衛艦による補給は非常に重要であると思っております】と回答したことが掲載されている。 しかし、このコメントが全くのでたらめであることを裏付ける海上自衛隊関係者の投稿が自衛隊関連誌に掲載されていることが分かった。

掲載された投稿は、「『搭載した燃料に水混入』を読んで」と題するもので、海自第2術学校が発行する部内研究誌『2術校』通巻第111号(07年1月)に掲載された。投稿したのは、補給艦「ときわ」に機関科員として勤務している2等海曹で、テロ特措法に基づくインド洋での洋上給油活動に2回参加している。

この投稿では、外国艦船への補給に使う燃料について、「インド洋では、燃料を買い付ける業者(現地企業)が毎回変わりますが、燃料の品質に差異はなく、中には微量の水分が混入している場合もあります。その際は、当該燃料の搭載をとりやめ、改めて水分の混入していない燃料を搭載することとなります」と説明されており、現地で通常の燃料を購入していることは明らかだ。

また、「燃料を搭載する前には必ず、業者と鑑の代表者(機関長等)が立ち会い、燃料タンク内の水分検査を実施します」と具体的な購入の様子まで書かれているうえ、「以前、水の混入した燃料を使用し、主機の故障を経験しています」「海外で行動する場合、現地で調達する燃料には水分の混入又は微粒きょう雑物の存在が散見されます」と現地で確保する燃料が特別に優れたものではないことが分かるような記載もある。

では、搭載後に何か特殊な処理をするのか、と言えば、そうではない。「海外の不良燃料でも不安なく使用するためには、米海軍が使用している燃料清浄システムを参考にし、燃料清浄こし器をシャープレス等の遠心分離方式と併用するといった方法も取り入れていく必要がある」と書かれている。つまり、米国の艦艇の方が進んだ技術を取り入れているのであり、搭載後に特殊な処理をすることはない。

それにもかかわらず、事務次官は、「パキスタンの海軍の船と自衛隊の自衛艦が供給する油、これは自動車で言えばハイオクを使わなくてはならないという関係にある」と平気で虚偽の回答を行っている。そのせいか、給油継続に賛成する人も出てきたようだが、単なる無料ガソリンスタンドに過ぎないことがはっきりした以上、テロ特措法を延長する理由はなくなった。

冒頭の写真は、米艦艇に燃料を補給する「ときわ」(防衛省ウェブサイトより。※2


※1:http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/jikan/j_0709.html#2


※2:http://www.mod.go.jp/j/terro/photo.htm









★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
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12 コメント

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許せん! (田仁)
2007-09-21 13:56:56
結構粗悪製の油を濾して使うとかって、余っ程リベートとか人件費とか、諸費用の方に回ってる訳?とか思っちゃうじゃないですか。
オマケに、米国との合作であのセコイ!国連決議の前文の感謝文言!多分アレだって、血税をバラ撒いて、でも米国はビタ一銭出してないんじゃない?とか穿った事を考えてしまいます。
アレを「泣いて喜べ!」と下々への差別意識がミエミエなのも腹立ちますが、ウィキペデア改竄では、ツイに米大使館が嫌韓流煽りをしてたって!超ムカつく!と言う気持ちが否めません。
ああ!と納得しました。 (田仁)
2007-09-21 14:20:27
「米海軍公文書によると給油量は約79万ガロン(約2970キロリットル)で、当時日本政府が発表した量の約4倍だった」んで、暴利に見えるんですね?!
ピースデポの調査ですけど。
ま、お値段は公表されてませんが、依然として。
日本 (imacoco)
2007-09-21 17:07:21
西欧の使いっ走り。

Unknown (koyuri)
2007-09-21 17:43:04
前に記事の紹介を御願いしたコトがありましたが、昨日、遅く私のブログの「読みごたえありサイト」というリンク集の中の一つとして、リンクさせて頂きました。御迷惑でしたら、リンクを外しますので、コメントを返しておいてください。

かなり遅い時間に、思い立ってやったので、今回も事後報告で済みません。
他にも嘘が発覚!! (sakura)
2007-09-21 19:08:41
海上自衛隊が給油した、アメリカの補給艦が同日に空母「キティホーク」に給油していた。その時キティホークはイラクで参戦。
その給油量が当初20万ガロンと言われていて、イラクでの活動に使える量ではない、と言われていましたよね。。。でも実際は80万ガロンだったと言うじゃありませんか。。。。
データーの入力ミスと言っていますが、、、、
誰がこんなこと信じますか???
嘘で固めてどこまで国民を舐めてんですかね!!
ネット上では… (田仁)
2007-09-22 15:35:12
無料ガス・スタンドの最大受益者は給油を受けた「諸外国」との意見が強いです。
ま、当然ちゃ当然なんですが、ボロ儲けは日本の手を離れた時点でなされてるんですね。
水や砂を米軍御用達フィルターで濾さないと使えないような、近隣で集めた粗悪製の油じゃあ、ね…。
(でも私はまだ、小さい額の(?)汚職は日本側にも存在する可能性を捨て切れないです。)
koyuriさん (ヤメ蚊)
2007-09-22 16:23:10
ありがとうございます。News for the People in Japanも宣伝して頂ければさらにうれしい限りです。
政府の嘘は次々に破れる (ゴンベイ)
2007-09-22 18:56:54
asahi.com:海自補給艦、イラク作戦の米艦に給油 元艦長が証言 - 政治
http://www.asahi.com/politics/update/0922/TKY200709220136.html
あのう… (田仁)
2007-09-23 14:10:07
同様な『「外国(実は米一国…)」ボロ儲け、ソレに群がる日本政府御用達日本企業が割と結構イイ儲け』の図式は、グアム米軍基地移転でも、着々と進んでるそうですよ…!!
この給油問題を突破口に、ソコまで行けると良いですね!!!
ちなみに、テロ特意反の罰則は何ですか? (田仁)
2007-09-25 23:49:09
有りがちですが、罰則規定は無いですか?
じゃ、国庫にソノ分を返還しろ!って主張は如何ですか?
財政難の折から。
(福祉だけが「財源なんて有るの?何処から持って来ればイイの?」と言われるのは不公正です!額はむしろ米軍再編のグアム移転とかミサイル防衛網のトータル金額の方が大きいですのに。)
パキスタン海軍で作戦行動艦は1隻だけ (quinn)
2007-09-26 18:59:26
タイトルどおりの小見出しが、今週の東洋経済(2007/9/29 6102号)の「テロ特措法問題米国の誤算と新思考」という記事にありました。
それによると、米国が言う同盟国唯一のイスラム教国であるパキスタンの体裁を整えるためというのが日本による給油の根拠の一つでしたが、実際はパキスタン海軍が出しているのは総計6隻のフリゲート艦を1隻ずつ交代させて作戦行動を行っているだけの小規模なものであったそうです。その他にもアメリカでのこの問題に対する態度が分析されており買うにしても立ち読みにするにしても読むことをおすすめします。
海自無料GSが調達した燃料とは (ゴンベイ@オルタナティブ道具箱)
2007-10-04 03:54:51
海自第2術学校が発行する部内研究誌『2術校』通巻第111号(07年1月)に掲載された投稿「『搭載した燃料に水混入』を読んで」でも明らかなように、海自が調達の際に行っているのは水分量やセタン価など極限られたもので、オンサイトではF-76仕様で最も重要な耐保存性のテストは行えるものではなく、米軍の燃料調達関係サイトでも米海軍港以外ではまず手に入らないものとしている。そのため、Navy Purchase Description Marine Gas Oil (NPD MGO)を6週間以内で使い切る前提での調達を認めている。
Fuel oil - Wikipedia, the free encyclopedia
MGO (Marine gasoil) - roughly equivalent to No. 2 fuel oil, made from distillate only,Carbon chain length:10-20

FUEL GUIDANCE - DIFFERENCES BETWEEN FUELS
http://www.uscg.mil/hq/elcbalt/docs/fueltest/PROPULSION%20FUEL%20GUIDE%201.pdf
>The Navy has therefore imposed a 6-week use limit on NPD MGO (starting from when the fuel is brought onboard).

(DESC-PHB) Ships' Bunkers
http://www.desc.dla.mil/DCM/DCMPage.asp?pageid=227
で提示されている米軍の海外調達契約者一覧
http://www.desc.dla.mil/DCM/Files/OVERSEAS%20SHIPS%20BUNKERS%20CONTRACT%20BULLENTIN%20%28September%2017%2C%202007%29.xls
には、海自が調達したと思われる国々で民間のサプライヤーがF-76を供給しているところはない。海自が調達したのはNPD MGOか別称Bunker Aといわれる米国基準の2号燃料(No. 2 fuel oil)であろう。

以下のサイト掲載情報によれば、ワイオミング州のThe Teapot Dome Naval Petroleum Reserve #3 でF-76が製造・貯蔵されているが、海自に売れるほど中東地域の米軍港に保管されているとは思えない。
DOE - Fossil Energy: Naval Petroleum & Oil Shale Reserves
http://www.fossil.energy.gov/programs/reserves/npr/index.html

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