外務省のウェブサイト(※1)には、事務次官がテロ特措法に関連して、「パキスタンの海上阻止活動への参加の意味について、どのようにお考えでしょうか。」という問いに対して、 【パキスタンの海軍の船と自衛隊の自衛艦が供給する油、これは自動車で言えばハイオクを使わなくてはならないという関係にある訳で、これを提供するのは今、自衛隊の補給艦しかないという状況です。従って、それを使えなくなると実際問題として行動が非常に難しくなる、空白期間が生じかねないという状況にあると聞いております。そのような意味では、パキスタンの参加を継続して頂くためにも自衛隊の自衛艦による補給は非常に重要であると思っております】と回答したことが掲載されている。 しかし、このコメントが全くのでたらめであることを裏付ける海上自衛隊関係者の投稿が自衛隊関連誌に掲載されていることが分かった。
掲載された投稿は、「『搭載した燃料に水混入』を読んで」と題するもので、海自第2術学校が発行する部内研究誌『2術校』通巻第111号(07年1月)に掲載された。投稿したのは、補給艦「ときわ」に機関科員として勤務している2等海曹で、テロ特措法に基づくインド洋での洋上給油活動に2回参加している。
この投稿では、外国艦船への補給に使う燃料について、「インド洋では、燃料を買い付ける業者(現地企業)が毎回変わりますが、燃料の品質に差異はなく、中には微量の水分が混入している場合もあります。その際は、当該燃料の搭載をとりやめ、改めて水分の混入していない燃料を搭載することとなります」と説明されており、現地で通常の燃料を購入していることは明らかだ。
また、「燃料を搭載する前には必ず、業者と鑑の代表者(機関長等)が立ち会い、燃料タンク内の水分検査を実施します」と具体的な購入の様子まで書かれているうえ、「以前、水の混入した燃料を使用し、主機の故障を経験しています」「海外で行動する場合、現地で調達する燃料には水分の混入又は微粒きょう雑物の存在が散見されます」と現地で確保する燃料が特別に優れたものではないことが分かるような記載もある。
では、搭載後に何か特殊な処理をするのか、と言えば、そうではない。「海外の不良燃料でも不安なく使用するためには、米海軍が使用している燃料清浄システムを参考にし、燃料清浄こし器をシャープレス等の遠心分離方式と併用するといった方法も取り入れていく必要がある」と書かれている。つまり、米国の艦艇の方が進んだ技術を取り入れているのであり、搭載後に特殊な処理をすることはない。
それにもかかわらず、事務次官は、「パキスタンの海軍の船と自衛隊の自衛艦が供給する油、これは自動車で言えばハイオクを使わなくてはならないという関係にある」と平気で虚偽の回答を行っている。そのせいか、給油継続に賛成する人も出てきたようだが、単なる無料ガソリンスタンドに過ぎないことがはっきりした以上、テロ特措法を延長する理由はなくなった。
冒頭の写真は、米艦艇に燃料を補給する「ときわ」(防衛省ウェブサイトより。※2)
※1:http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/jikan/j_0709.html#2
※2:http://www.mod.go.jp/j/terro/photo.htm
★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。転載、引用大歓迎です。なお、安倍辞任までの間、字数が許す限り、タイトルに安倍辞任要求を盛り込むようにしていましたが(あまり実行できなかったが…)、辞任したので中止します(ここ←クリック)。
掲載された投稿は、「『搭載した燃料に水混入』を読んで」と題するもので、海自第2術学校が発行する部内研究誌『2術校』通巻第111号(07年1月)に掲載された。投稿したのは、補給艦「ときわ」に機関科員として勤務している2等海曹で、テロ特措法に基づくインド洋での洋上給油活動に2回参加している。
この投稿では、外国艦船への補給に使う燃料について、「インド洋では、燃料を買い付ける業者(現地企業)が毎回変わりますが、燃料の品質に差異はなく、中には微量の水分が混入している場合もあります。その際は、当該燃料の搭載をとりやめ、改めて水分の混入していない燃料を搭載することとなります」と説明されており、現地で通常の燃料を購入していることは明らかだ。
また、「燃料を搭載する前には必ず、業者と鑑の代表者(機関長等)が立ち会い、燃料タンク内の水分検査を実施します」と具体的な購入の様子まで書かれているうえ、「以前、水の混入した燃料を使用し、主機の故障を経験しています」「海外で行動する場合、現地で調達する燃料には水分の混入又は微粒きょう雑物の存在が散見されます」と現地で確保する燃料が特別に優れたものではないことが分かるような記載もある。
では、搭載後に何か特殊な処理をするのか、と言えば、そうではない。「海外の不良燃料でも不安なく使用するためには、米海軍が使用している燃料清浄システムを参考にし、燃料清浄こし器をシャープレス等の遠心分離方式と併用するといった方法も取り入れていく必要がある」と書かれている。つまり、米国の艦艇の方が進んだ技術を取り入れているのであり、搭載後に特殊な処理をすることはない。
それにもかかわらず、事務次官は、「パキスタンの海軍の船と自衛隊の自衛艦が供給する油、これは自動車で言えばハイオクを使わなくてはならないという関係にある」と平気で虚偽の回答を行っている。そのせいか、給油継続に賛成する人も出てきたようだが、単なる無料ガソリンスタンドに過ぎないことがはっきりした以上、テロ特措法を延長する理由はなくなった。
冒頭の写真は、米艦艇に燃料を補給する「ときわ」(防衛省ウェブサイトより。※2)
※1:http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/jikan/j_0709.html#2
※2:http://www.mod.go.jp/j/terro/photo.htm
★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
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Fuel oil - Wikipedia, the free encyclopedia
MGO (Marine gasoil) - roughly equivalent to No. 2 fuel oil, made from distillate only,Carbon chain length:10-20
FUEL GUIDANCE - DIFFERENCES BETWEEN FUELS
http://www.uscg.mil/hq/elcbalt/docs/fueltest/PROPULSION%20FUEL%20GUIDE%201.pdf
>The Navy has therefore imposed a 6-week use limit on NPD MGO (starting from when the fuel is brought onboard).
(DESC-PHB) Ships' Bunkers
http://www.desc.dla.mil/DCM/DCMPage.asp?pageid=227
で提示されている米軍の海外調達契約者一覧
http://www.desc.dla.mil/DCM/Files/OVERSEAS%20SHIPS%20BUNKERS%20CONTRACT%20BULLENTIN%20%28September%2017%2C%202007%29.xls
には、海自が調達したと思われる国々で民間のサプライヤーがF-76を供給しているところはない。海自が調達したのはNPD MGOか別称Bunker Aといわれる米国基準の2号燃料(No. 2 fuel oil)であろう。
以下のサイト掲載情報によれば、ワイオミング州のThe Teapot Dome Naval Petroleum Reserve #3 でF-76が製造・貯蔵されているが、海自に売れるほど中東地域の米軍港に保管されているとは思えない。
DOE - Fossil Energy: Naval Petroleum & Oil Shale Reserves
http://www.fossil.energy.gov/programs/reserves/npr/index.html
それによると、米国が言う同盟国唯一のイスラム教国であるパキスタンの体裁を整えるためというのが日本による給油の根拠の一つでしたが、実際はパキスタン海軍が出しているのは総計6隻のフリゲート艦を1隻ずつ交代させて作戦行動を行っているだけの小規模なものであったそうです。その他にもアメリカでのこの問題に対する態度が分析されており買うにしても立ち読みにするにしても読むことをおすすめします。
じゃ、国庫にソノ分を返還しろ!って主張は如何ですか?
財政難の折から。
(福祉だけが「財源なんて有るの?何処から持って来ればイイの?」と言われるのは不公正です!額はむしろ米軍再編のグアム移転とかミサイル防衛網のトータル金額の方が大きいですのに。)
この給油問題を突破口に、ソコまで行けると良いですね!!!
http://www.asahi.com/politics/update/0922/TKY200709220136.html
ま、当然ちゃ当然なんですが、ボロ儲けは日本の手を離れた時点でなされてるんですね。
水や砂を米軍御用達フィルターで濾さないと使えないような、近隣で集めた粗悪製の油じゃあ、ね…。
(でも私はまだ、小さい額の(?)汚職は日本側にも存在する可能性を捨て切れないです。)
その給油量が当初20万ガロンと言われていて、イラクでの活動に使える量ではない、と言われていましたよね。。。でも実際は80万ガロンだったと言うじゃありませんか。。。。
データーの入力ミスと言っていますが、、、、
誰がこんなこと信じますか???
嘘で固めてどこまで国民を舐めてんですかね!!
かなり遅い時間に、思い立ってやったので、今回も事後報告で済みません。
ピースデポの調査ですけど。
ま、お値段は公表されてませんが、依然として。
オマケに、米国との合作であのセコイ!国連決議の前文の感謝文言!多分アレだって、血税をバラ撒いて、でも米国はビタ一銭出してないんじゃない?とか穿った事を考えてしまいます。
アレを「泣いて喜べ!」と下々への差別意識がミエミエなのも腹立ちますが、ウィキペデア改竄では、ツイに米大使館が嫌韓流煽りをしてたって!超ムカつく!と言う気持ちが否めません。