情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

ようこそ、日本へ~警察の取り調べを監視する新しいシステムを経験してください

2008-10-28 08:42:17 | 適正手続(裁判員・可視化など)
皆さん、注目してください。これは、被疑者への尋問を透明にする新しい方法です。日本がそれを開発しました。

取り調べ室にガラス窓を設置し、その窓を厚い幕で覆う。これは簡単でしょう?

使い方も簡単です。被疑者への尋問が適正に行われているかどうかをチェックする警察内部の担当者が、ときどき、ガラス窓から取り調べの様子を確認するのです。もし、警察官が被疑者に対し、暴力や恫喝で自白を強要していたとすれば、担当者はすぐに尋問を中止させることができます。

被疑者への尋問を録画する方法が世界標準です。しかし、録画しているだけでは不十分です。すぐに不正な行為を止めることができることが大切です。

もしかして、皆さんは、次のような質問をするのではないですか?

被疑者への尋問をチェックする担当者が警察署に来たら、一斉に取調室に連絡が入るのではないか?したがって、効果がないのではないか?

私は皆さんの国の警察のことを知りませんが、日本の警察は、そんな不公正なことはしません。日本の警察にはフェア精神があります。

日本の裁判では、警察官が取り調べた証拠のうち、警察にとって有利なものしか出しません。被疑者が無実であることを示す証拠があっても絶対に出しません。

また、日本では、被疑者を警察署に勾留するので、朝早くから夜遅くまで被疑者を尋問をすることができます。

もちろん、被疑者が取り調べを拒否することは法律で認められていません。被疑者は、取調室までは来なければなりません。

被疑者への尋問に弁護士が立ち会うことは認められていません。

このように、日本では、警察に一方的に有利な制度になっています。なぜならば、日本の警察はフェア精神を持っているからです。

警察が強い力を間違って使わないようにチェックするシステムは、必要ないのです。

日本はITが進んでおり、取調室に録画装置を設置することは簡単ですが、録画装置は設置する必要がないのです。

ようこそ、日本へ。日本では、警察のあなたへの尋問を体験してください。安心してください。その尋問は、その新しい方法で透明化されています。

(写真:2008年8月27日付東京新聞)




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★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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1 コメント

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素晴らしいインフォメーションですが…。 (田仁)
2008-10-28 18:22:36
素晴らしいインフォメーションですが、マッカーサー元帥の頃から日本に常駐していらっしゃる米軍様におかれましては、この様なインフォメーションが不要な程にヨク実態をご存知でらっしゃって、日米地位協定が議題に登る度にご親切に指摘下さった様でございます、最近はアフガン・イラク戦争で米軍兵士もデフレ扱いに近づいて参りましたが。
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