情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

いま、南氷洋で捕鯨船と絡んでいる団体は?…グリーンピース!…ブッブー

2009-02-25 07:52:33 | そのほか情報流通(ほかにこんな問題が)
 つくづく、メディアの影響力ってのは大きいと思う。横領鯨肉を捕獲したグリーンピースのメンバーの弁護をしているっていうと、「いま、捕鯨船に体当たりしているあのグループ」とか、「物を投げ込んでいるグループ」とか、「人命救助の時に妨害したグループ」とか言われるが、いずれも、違う。それらの活動をしている(あるいは、疑われるような行為をしている)のは、シーシェパードというグループであり、グリーンピースはそのような活動をしていない。今年は、南氷洋に船を送り出してさえいない。それなのに、南氷洋の捕鯨妨害行為(の疑い)があれば、すぐに、グリーンピースと結びつけて考えられてしまうのは、やはり、メディア(インターネットも含む)の力が大きいのだと思う。

 そもそも、私も最初にグリーンピースの弁護団に誘われたときには、「ニュージーランドで船を沈めたグループでしょう」などと、とんちんかんなことを言ってしまった。

 正しくは、フランスの南太平洋における核実験に反対しようとするグリーンピースの船「虹の戦士」がフランスの諜報機関によって爆破沈没されたということだ。

 そう、グリーンピースは、核実験反対のために、自ら核実験場に乗り出して妨害をしていたのであるが、原爆被爆国の市民である私は、そのことを忘れて、逆にグリーンピースがフランスの船を沈めたと思いこんでいたわけだ。
(この事件の詳細は→ http://www.greenpeace.or.jp/info/features/rw20/)

 それくらい、グリーンピースに対するネガティブキャンペーンが行き届いているわけだ。

 このような認識の誤りに気づいたこと、そのことが、グリーンピースの事件に本気で携わるきっかけともなった。

 いまは、鯨で有名だが、グリーンピースは鯨の問題だけではない。塩ビのおもちゃの危険性を訴えたのも彼らだし、遺伝子組み換え食品の危険性をも訴えている。温暖化の問題にも早くから取り組んでいる。

 そういうグループに鯨に対する市民の感情を利用して力を持たせないようにすることこそが、政府の狙いなのかもしれない。そのためだけのために、捕鯨を続けているのかもしれない…グリーンピース人命救助妨害の濡れ衣が広く伝えられている状況を見ると、そういう気さえしてくる。

※写真は、上記サイトより。



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