情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

ぼくは基本的には一概に可視化すれば直ちに冤罪が減るという感じがありません(麻生放言)

2009-06-05 01:00:14 | 適正手続(裁判員・可視化など)
 菅家さんの釈放を受けた首相談話が、産経新聞に掲載されているが、まったく、事態の重大さを感じていないようだ。どうせ、自分には関係ないこと、下々は冤罪出るくらい厳しく取り締まってもかまわないという意識がみえみえの発言だ。

■■産経新聞(http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090604/plc0906042024009-n2.htm)引用開始■■

 --この件を受けて、冤罪防止のために、さらなる取り調べの可視化を求める議論が強まると思うが、首相の考えは

 「可視化にしたからといって、途端にそれがよくなるという感じはありません」


 --そうは言っても、無実の人が捕まって刑に服することはあってはならない

 「それ、今、答えた通りです」


 --そういった国家のあり方を考える上で…

 「国家のあり方ってどういう意味ですか」


 --冤罪が起きない国にするために可視化は必要だと思わないか

 「ぼくは基本的には一概に可視化すれば直ちに冤罪が減るという感じがありません」

■■引用終了■■

 読めば読むほど、腹立たしい内容だ。


 しかし、こんなことを許すのは、第一にマスコミの弱腰がある。

 産経新聞は、冒頭の画像のように、菅家さんに対するインタビュー記事に【釈放の菅家さん「真犯人を絶対に許さない」】という見出しをとった。しかし、実際には、菅家さんの怒りは、真犯人というよりも無理に自白を迫った警察、検察に向けられている。それにもかかわらず、【警察を許さない】という見出しを立てられないのはなぜなのか?

 同記事を紹介するMSNのウェブサイトは、正しく【菅家さん「警察官ら絶対許さない」】という見出しを立てており、産経の弱腰ぶりが浮き立ってしまっている。

 


 そして、第2に、徹底的に政府批判をしない市民の弱腰にも原因がある。なぜ、17年の重さを共有しないのか?共有したら、何らかの行動を起こしたくなるはずだ。市民がこのような発言を許して放置するなんてことは、隣国韓国や欧米諸国ではありえないことだ。

 みんな~、そろそろ、怒りをぶつけようぜ~。




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