情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

-貧困と格差 もはや日本は発展途上国-橋本勝の政治漫画再生計画第154回-

2009-01-27 06:14:55 | 橋本勝の政治漫画再生計画
【橋本勝さんのコメント】
80年代の半ばに東南アジアを旅しましたが
特に印象的だったのがフィリピンでした
マルコス政権の独裁政治の歪みが人々の暮らしを苦しめていました
ショックだったのは夜のマニラで見た路上で寝ていたホームレスの家族
その中に小さな子がいて胸が痛みました
そして夜の町をうろつくストリートチルドレン
通称スモーキーマウンテンとよばれているゴミの山の中のスラムで暮らす人びと
マニラの都市の高層ビルと地にへばりついているようなスラムの対比
少数の大金持ちと圧倒的多数の極貧の生活する人たち
こうした光景はタイ、インドネシア等の発展途上国に共通するものでしたが
悪政が庶民の生活をいかに苦しめるかということを
物語っているのがフィリピンでした。
数年後マルコス政権は、
ピープルパワー!国民の怒りの力で崩壊しました
麻生首相によれば日本はアメリカに次ぐ世界第2位の経済大国だという
でも、最近の日本をズバリ言えば
発展の望みのない発展途上国なのだ
そんなことを強く感じさせてくれたのが「年越し派遣村」です
アメリカ発の金融危機で日本の経済もピンチとなり
空前の好況で浮かれていたトヨタをはじめとする大企業は派遣労働者を
いっせいに解雇、彼らは冬の冷たい野外に放り出されました
それは国民総中流社会の日本という幻想が崩れ落ちたということを
まざまざと思い知らせてくれた出来事でした
ごく一部の富裕層と、大多数の貧困層という格差社会へと日本は転落です
もっともこうした貧困の増大と格差の進行は
ここ数年、顕著になっていました
毎年自殺者は3万人をこえ、保険がないため医療を受けられない人が増え
餓死者さえ出る始末
21世紀になって日本はまるで
発展途上国になってしまった観さえあります
これは自民党政権を(特に小泉政治に浮かれていた)なんとなく許し続けてきた
われわれ国民の責任でもあります
今こそ日本のピープルパワーの力で日本を変えていこうではありませんか。

【ヤメ蚊】
 結局は情報につきるわけです。金持ちは仲間内で設け話を回して儲け、それがだれにでも叶う夢であるかのように見せかけ、博打資本主義に対する異議を述べる声を封じ込ませた。例えば、インサイダー取引をしたら二度と立ち直れないくらいの罰金を科すとかしないと、卑怯なやり方で儲けることがこのまま通ってしまう。そう、本来、卑怯な儲け方とされるべき手法がもてはやされたのが、新自由主義経済だったわけだ。

 なお、橋本勝さんの新刊本が出来たので御案内します。この本を使った紙芝居が2月28日午後1時半から、市川市民会館で行われる《「憲法改正」と問う連続市民講座》で披露されます。メーンスピーカーは、金子勝・立正大学教授です。





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★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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