2022/11/11 記
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懇話会の実施の件で、母体のSCF(湘南子どもフォーラム懇談会)会員の東魚さんのアトリエに行った。昨年12月末以来、メール交換以外、コロナのせいで公開企画が止まっているので、いくつかの案を相談しに行ったのだった。母は乳がん手術をし、最近退院してきた友人の快気祝いにでかけていた。同じ茅ヶ崎の共通の趣味友達が付き添ってくれた。
しかし、東魚さんとの話は戸惑った。これだけの時間、話し合っていないと、伝わらないニュアンスが予想以上に開いており、被災後の障がい者や高齢者らのサポート切れや、在宅避難者の仲介支援を具体化していく話題を、私がとりあげようとしていることが、通じずに、やはり凡庸な発災時の避難困難の救済策に塗り戻されてしまうという空転がおきてしまうのだ。
今回の対話は、コロナ禍下、「分散避難」という煮え切らない概念が登場していることが話題になった。「在宅避難」も変な言葉だ。内容は「垂直避難」と「敷地内安全地点移動」のことだが、「分散避難」には「近隣安全地域避難」という「庇護管理地帯への移動」ではなく「自主避難」への発想転換を背景にしている。「3密を避けるれ方策」だけではない。誰の責任のもとで安全を確保するのか」が違う。
私らがとりあげる「在宅避難」は、避難所利用困難の方の選択肢であり、積極的アクセスをかけないと、たちまち孤立してしまう不安定な状態だ。この孤立防止を中心に、発災時の災害弱者の安全確保事例紹介を懇話会は担っている。それを現場からの経験吟味として、見通しの良いテーマと具体的検討の背後をこめて対話企画を組む。
今回は「重度障がい者と医療ケア者」に焦点を当てたい。そこで3案を提示した。
現場の医師•避難所管理担当
行政•被災地開業薬剤師
だ。全くかみあわなかった。
(つづく)