ロンドンG20に思う―その2
前回は、金融機関の高額報酬問題について取り上げましたが、ロンドンG20のコミュニケには「金融機関への監視、規制の強化」についても、かなり突っ込んだ表現がされているように思われますので、その点について触れて見たいと思います。
事の起こりは、キャピタルゲインを得ることを主目的にした金融機関が、最新の 金融工学を駆使した心算が、こと志と違って、投機に大失敗し、自らが破綻するだけでなく、世界の実体経済に致命的な悪影響を与えてしまったことでした。
その影響が、関連する国々の経済、さらには世界経済の安定を極度に脅かすほど大きいものなので、やむを得ず緊急の措置として、国が資金を投入して、「悪行を重ねた金融機関でも」救済せざるを得なかったということです。
こうして国費を投入してもらった金融機関が、幹部に高額の報酬を支払うというのはまさに「悪行のおまけ」ということでしょう。
本当の問題は、こうした金融機関が、短期的なキャピタルゲインの極大化を目指して、「過度なリスクテイク」をやってしまうというところにあるわけで、「成功すれば巨額報酬・失敗しても国の援助」ということであれば、まさに「やらなきゃ損」になってしまいます。
今回のG20のコミュニケでは、金融安定化のためフィナンシャル スタビリティー フォーラム(FSF) をフィナンシャル スタビリティー ボード(FSB)に強化し、IMFと協力、マクロ経済や金融のリスクに対する早期の警告をするといっています。
そしてその対象の中には主要なヘッジファンドも入れるといっていますし、将来は過度なレバレッジ の規制も、さらには格付け機関の監視にも言及しています。
経済の本来の営みである地道な インカムゲインには目もくれず、あぶく銭のキャピタルゲインの極大化が先端的な経済活動であるかような錯覚に陥っている一部金融機関の行動を、ロンドンG20の合意の成果で能く規制できるのか大変心配なところですが、主要20カ国の金融リーダーの識見と実行力に期待したいと思います。
前回は、金融機関の高額報酬問題について取り上げましたが、ロンドンG20のコミュニケには「金融機関への監視、規制の強化」についても、かなり突っ込んだ表現がされているように思われますので、その点について触れて見たいと思います。
事の起こりは、キャピタルゲインを得ることを主目的にした金融機関が、最新の 金融工学を駆使した心算が、こと志と違って、投機に大失敗し、自らが破綻するだけでなく、世界の実体経済に致命的な悪影響を与えてしまったことでした。
その影響が、関連する国々の経済、さらには世界経済の安定を極度に脅かすほど大きいものなので、やむを得ず緊急の措置として、国が資金を投入して、「悪行を重ねた金融機関でも」救済せざるを得なかったということです。
こうして国費を投入してもらった金融機関が、幹部に高額の報酬を支払うというのはまさに「悪行のおまけ」ということでしょう。
本当の問題は、こうした金融機関が、短期的なキャピタルゲインの極大化を目指して、「過度なリスクテイク」をやってしまうというところにあるわけで、「成功すれば巨額報酬・失敗しても国の援助」ということであれば、まさに「やらなきゃ損」になってしまいます。
今回のG20のコミュニケでは、金融安定化のためフィナンシャル スタビリティー フォーラム(FSF) をフィナンシャル スタビリティー ボード(FSB)に強化し、IMFと協力、マクロ経済や金融のリスクに対する早期の警告をするといっています。
そしてその対象の中には主要なヘッジファンドも入れるといっていますし、将来は過度なレバレッジ の規制も、さらには格付け機関の監視にも言及しています。
経済の本来の営みである地道な インカムゲインには目もくれず、あぶく銭のキャピタルゲインの極大化が先端的な経済活動であるかような錯覚に陥っている一部金融機関の行動を、ロンドンG20の合意の成果で能く規制できるのか大変心配なところですが、主要20カ国の金融リーダーの識見と実行力に期待したいと思います。
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