tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

狭い地球で続発する紛争と日本的思考

2014年03月06日 15時03分55秒 | 国際政治
狭い地球で続発する紛争と日本的思考
 多様なIT技術や物理的交通手段も含め、ますます狭くなってきた地球です。国際的という言葉に代わってグローバルという表現が一般的にもなりつつあります。

 この地球上の多くの人々は、平和的に共存、共生、共栄が出来ることを願っているのでしょう。
 太古からの日本的な考え方で言えば、人間だけではないのでしょう。多様な植物も動物も、地球上の自然のすべてが人間が紛争を起こさないことを望んでいるのではないでしょうか。
 それなのに、残念ながら紛争が次々起きています。

 国際紛争だけだはありません。同じ国内でも、人種間、宗教・宗派間などで、いろいろな争いが発生しています。
 そして残念ながら、今の人類社会はそれに対して、適切な解決方法を持っていません。

 ユネスコ憲章の前文には「戦争は人の心の中で始まるものだから、平和の砦は人の心の中に築かなければならない」という有名な言葉が書いてあります。それはまさにその通りでしょう。

 しかし一旦紛争が起きた場合、それを適切に解決する手段を矢張り地球人類はもつべきでしょう。
 本来、国際連盟とか国際連合は、そういう使命を持って設立されているものなのでしょうが、人類はそれを適切に活用することが出来ていません。

 小説や漫画の世界では「地球防衛軍」といったものが出てきます。相手は地球外からの侵略者です。地球外からの侵略者がなければ、人類が同じ思いを分かち、内輪もめせず共生することは出来ないのでしょうか。それはあまりに淋しいことです。

 江戸末期までは(平和な時期も挟まりますが)日本国内も同じような状態でした。黒船来航で「日本」というアイデンティティーが確立し、国内紛争はなくなりました。
 しかし、1945年の終戦までは、国際紛争の当事者になりました。そしてその失敗に学び、その後は平和憲法を掲げて、二千年弱の争いの時期を卒業し、争いをせずに世界の平和に貢献しようと努力しています。

 そのルーツはどこに在るのでしょうか。多くの日本人は気づいていないかも知れませんが、そのルーツは、1万年以上続いた縄文時代、多様なDNAから日本人が形成され、原日本文化というべき縄文文化が形成される過程で、日本列島には、戦争や奴隷制度はなかったという本来の原始日本の伝統文化にあるように思われるのです。
 戦後、日本人が、戦わないことを素直に受け入れているのは、日本人の海馬に、縄文の良き記憶が確りと刻み込まれているからではないでしょうか。

 常に自然環境を大切にし、争わない人類社会を求め、かつては実践してきた日本人として、今日の世界の状況について、本来の日本人らしい思考方法に立ち帰り、人類の知恵を最高度に発揮するような世界秩序の在り方、行動すべき規範について、ユネスコ憲章の前文を超えて、提言し、行動していくことが出来れば、それが本当に日本らしい地球人類への貢献になるのではないでしょうか。


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