tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

舶来崇拝からの早期脱出を

2012年04月12日 22時09分01秒 | 社会
舶来崇拝からの早期脱出を
 「日本人は自信を」と言った方がいいのかもしれませんが、敢て「舶来崇拝脱出」にしました。もう少し嫌な言葉ですと「島国根性からの卒業を」なんて言えるのかもしれません。

 折に触れて書いてきましたが、日本人は、独特の自虐的な側面を持っているようです。一部の知識人に特有なのかもしれませんが、日本は駄目だと「発言する」事に快感を感じているように見えることすらあります。

 最近の研究で、日本が世界でも最も豊富なDNAを持つ国の1つであることが見えてきたようですが、日本が大陸と陸続きだったころから、ユーラシア大陸のいろいろなところやアジア、オセアニアから多様な人々が流入し、住んでいたのでしょう。その後海面上昇で閉じた日本列島の中で、この人たちは争わず奴隷制もなく仲良く暮らしていたようです。
 そして縄文時代約1万年をかけて均質な日本人になったのでしょう。

 その後、進んだ技術や文化や宗教は、すべて海外から入ってくるようになり、稲作や織物、陶磁器、青銅や鉄器、武器(ついでに戦争も)、漢字も仏教も海外から入って来ました。そして日本人に、「優れたものは海外から」という舶来崇拝の意識を植えつけたのでしょうか。

 一方、本来の縄文時代が育てた日本人は、こんな日本人ではなかったかとわたくしは思っています。
 
・「世界で最も多様なDNAが争わずに平和共存し混血し、純血化 (薄衣佐吉「日本学宗」)してきた。
自然と最も巧みに共存 してきた(自然は人間の働き掛けでより豊かになることを実践、山を育てれば海も育つなどなど独特の知恵を持ち、自然を最も多く残してきた)。
・異質を平和裏に同質化し社会を安定させる文化を作ってきた(仏教と神道の習合)。

 こんな素晴らしい実績を上げながら、この千数百年は、舶来崇拝を繰り返し、周回遅れの植民地主義で大失敗。焦土から立ち上がり、国土は狭く資源は無くても生産性さえ上げれば、世界一豊かになれることを実証しながら、まだ自信が持てず、円高も自分の能力不足のせいと諦め、マネーゲームの勉強をしたり・・・、と舶来崇拝が抜けないのです。

 最近では、自分たちで考えてやっていることは立派だが、外国に言われたり真似をしたりすることは殆ど失敗です。
 このIT時代、島国などという条件は雲散霧消です、少し自分の信ずるところに従って、本来の日本人らしい行動をやってみませんか。


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