tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

2007の春闘

2007年03月21日 14時07分30秒 | 労働
 デフレ不況の中で、ほとんど動きの取れなかった「春闘」が、昨年あたりからやっと動き始めました。
 「春闘」というのは、もともと春季賃金闘争で、賃上げのための労使交渉です。「失われた10年」といわれたデフレ不況の中では、経済は成長しない、企業は利益が出ないということで、労働組合も賃上げなど考えられないような情けない状態でした。
 ここに来て、やっと春闘が復活してきたのは、日本経済が元気を取り戻してきた証拠でしょう。賃上げというのはサラリーマンの生活を良くするためにやるわけですから、日本経済が縮小しているようなときには、サラリーマンだけ良くなるのは無理ですが、日本経済全体が成長を取り戻したら、サラリーマンの生活も良くなって当然というのが、労働組合やサラリーマン自身の気持ちでしょう。
 3月14日の大手企業の集中回答を皮切りに、大手の平均では1000円強の引き上げになったようです。多くの企業では年々の定期昇給がありますから、合計すれば、4~5千円の月給の増加でしょか。
 マスコミなどでは、労働組合がおとなしいとか、もっと引き上げて当然といった論調もちらほらですが、まだまだ病み上がりの日本経済です。企業が成長してこそ賃金も上がるのですから、これから妥結を目指す中小企業も、企業の成長と、賃上げの良いバランスを考えて、交渉してほしいものです。
   
 

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