tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

人類社会の進化と政治、宗教、経済

2021年08月22日 10時49分14秒 | 文化社会
30万年ほど前でしょうか、アフリカでホモサピエンスが、生物の進化の結果として、生まれました。
Social animal、社会的動物と言われるホモサピエンスは、次第に社会をつくるようになったのでしょう。

ホモサピエンスの一部は10万年ぐらい前にアフリカから出て数万年のうちに世界中に広がったと考えられています。

そした人々、多分、採集や狩猟で木の実や動物を求めて移動した人たちがまず求めていたのは、A.マズローの欲求五段解説になぞられれば、まずは、生理的欲求、そして安全欲求というより低次欲求段階に加え、人間らしい好奇心や冒険心(より高次な欲求)㋾もって世界に広がったのでしょう。

しかし、世界の至る所に分布した人たちはさらに上位な欲求である社会的欲求、承認の欲求、更には自己実現欲求を 強く感じて人間社会を進化させ、現在の高度な文明社会を作り上げたのでしょう。

その人類が10万年前には想像もつかにない現在の高度な文明社会を作り上げたのです。A.マズローはこれを人間がより高次は欲求を持っていたからと説明しています。
社会的動物と言われる人間はより高次な社会的欲求で人間集団(社会)を作り、その中で承認欲求、更に自己実現欲求というより高次の欲求の従った結果でしょう。

ところで、こうした欲求を人間が持つのは、欲求を感じさせる「目標」がなければならないでしょう。「こんな社会でこんな成果を得たい」という事でしょうか。

ならば、その目標は何でしょうか。先ずは豊かさだったでしょうが、更にそれに「快適さ」を加えて「豊かで快適な社会」と考え、それは今に続いているようです。

ここで標記の命題に戻りましと、誰にも「豊かで快適」と感じられるような社会を作るために、政治、宗教、経済の、3つの検討の要素における体制がどうであれば最も合理的か(便利か)という事になるのが現実のようです。

第1番目の要素の政治は、今、はっきり意見が分かれています。バイデンさんも指摘していますように、民主主義と専制主義(独裁主義)が対峙して競争(バイデン用語)の状態にあります(争いや戦いは良くないです)。では、
そのどちらが人々の「豊かさと快適さ」をより充実させるかが問題です。

ゴルバチョフさんはソヴィエトの大統領として、自らの経験に照らし民主主義を選択すべしと言っています。
それに対して、習近平さんは、中国が発展していくためには、共産党一党独裁でなければならないと言っています。結論はまだのようです

第2番目の要素は宗教です。
宗教は時に頑なですが、時に柔軟で、キリスト教は、より豊かな経済のために宗教革命を活用し、カトリックでは認められなかった金利をプロテスタンティズムで認めるという変化(進化)をしています。

第3番目の要素の経済ですが、人間の「豊かで快適な生活」を直接支えるのが経済です。
ならば政治や宗教は、それぞれに人類社会の安定と発展のためになすべきやくわりをはたしながら、それが人間(国民)の「豊かで快適な生活」という目的と矛盾しないことが大事になっているという事でしょう。 
 もう少し論じなければならないのですが、長くなりますので次回にします。