徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

シルクスクリーンプリント基礎講座 / 1日目 基礎講義&刷り体験1

2018年12月27日 | シルクスクリーンプリント講座


シルクスクリーンプリント基礎講座、初日のレポートです。



まずは
道具や作例を紹介しながら技法の説明から。



当研究所が取り組むシルクスクリーン技法とは・・・

限られた環境下で、どこに着目し、どのような研究をおこなうのか
私どもが考えるシルクの有用性をお話ししました。

本講座で特徴的な点は製版した版は解版しない事。
その理由は写真のフィルムと同じ認識であるから。
時を経て再び刷れるように
刷り終わっても基本的には保存します。



講義後は刷り体験に取り組みました。



カッティング原紙を切り抜き



スクリーン枠に貼り付けて刷りしました。



スキージーの使い方
インクの扱い方
刷る時の身体の動かし方など
基本動作を確認しました。





放課後は
ある受講生の制作物を拝見しました。



サイアノ画面にメディウムや絵の具で描いた実験作の数々。
今後は絵にシルクスクリーンプリントも加えたいとのこと。

既に画家として活動されているこの方の
期待に応えるべく講座を進めていきたいと思います。


記:徳永好恵

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。 
にほんブログ村 写真ブログへ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


銀塩写真講座 Step1 / 7日目 モノクロプリント実習&イロイロ実験

2018年12月20日 | 銀塩写真講座


この日はRCペーパーでのモノクロプリント実習最終日。

そこで
気軽に扱える印画紙(RCペーパー)で
気軽に様々な実験にも取り組みました。



上の写真は
年季もののハーフサイズのカメラで撮影したコンタクトプリントです。
家族の日常を記録した日記のような存在のため
大きく引き伸ばさず
コンタクトプリントで仕上げてよいのではという話になりました。



コチラは光ファイバーを“光のペン”として扱い
印画紙に光でドローイングしてみました。
マジックのような線
筆を動かしたような線
ネオンのような線
様々な線を描くことができました。



イーゼルにスマートフォンを置いて思案中の様子・・・
その後、仕上がった写真は



引伸機に挟んだフィルムの画像を背景として
中央にスマフォ画面のネガ像が合成されています。
ちなみにスマフォの画像は蓮の花。

上の木箱は徳永友人が作った
4×5のカットホルダーが装着できるピンホールカメラです。
この日はカットホルダーに印画紙を入れて撮影してみました。
この仕様のカメラを用いて作品制作に取り組もうとされている方がいらっしゃいます。
どのような展開になるのでしょうか。
楽しみです。



あえて
フィルムカメラで撮影し
暗室作業を介して仕上げる銀塩写真の今日的存在意味は
どこにあるのでしょうか。
各人がそれぞれの答えを見出せるよう
本講座を開講しています。

銀塩写真講座Step1は7回で終了。
Step2は制作の糸口を探るための写真史レクチャー
Step3はバライタ印画紙を用いて写真作品制作
・・・と進みます。


記:徳永好恵

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。 
にほんブログ村 写真ブログへ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


月イチ創作実験クラブ / 活動報告:緑の葉液から青を生み出す神秘体験

2018年12月19日 | クラブ活動




2018年の徳永写真美術研究所の活動において
唯一、大阪・鶴橋を離れた活動日です。
活動場所は大阪・八尾市の信貴山麓
ピクニックと実習と夜は親睦会というスケジュール。



この日の実習は藍の生葉染。
まずは手順の確認のため参考映像を視聴することから。



その後、屋外に出て
藍畑にて葉を積み・・・



葉を洗い・・・



葉をフードプロセッサーで砕いて染液を作ります。



青一色に染めるだけでなく
クリップ・洗濯ばさみ・紐などを用いて
図柄をデザインすることにも取り組みました。



染色工程では・・・
緑の葉液に浸けると徐々に青に変化します。



今回は着物地〈正絹)を染めたため
綿布より鮮やかに発色します。



麻紐で防染して仕上がった水面のような図柄
ステキです。



助剤を使用せず
緑の葉液に浸すだけで青が生まれる生葉染
緑から青へと移行する様は神秘的です。





こちらは藍の青ではなく、サイアノの青です。



この日の実習後に
2018年前期の講座受講者の親睦会も開催。
野外でのBBQの合間に
互いの研究成果を披露しあう場もありました。


記:徳永好恵

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


古典印画技法ブラウンプリント講座・ヴァンダイク / 2日目 デジタルネガフィルムからのプリント

2018年12月15日 | 古典印画技法講座





ヴァンダイクブラウンプリントを学ぶ講座の二日目。
前回に仕上げたデジタルネガフィルムをプリントします。



初日のグレースケールフィルムの焼き付けに失敗した原因は
薬品の調合時に間違いがあったと結論付け
今回は慎重に精密測りのメモリを確認して薬品を調合
そして
感光液を紙に塗布・・・



露光機で焼き付けました。



適宜、記録写真の撮影を挟みながら作業を進めてもらいました。



露光直後の水洗では黄色味がかった画像ですが



定着工程に移ると色相が変化します。



乾燥すると柔らかで上品な茶系に変化。

宮廷画家のアンソニー・ヴァン・ダイクが描く
茶色の美しさを称えて名付けられた本技法、
その由来にふさわしい画像が仕上がりました。



この講座は全2回の体験講座であるため試作の域です。
作品としての仕上がりは今後に期待したいと思います。


記:徳永好恵

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。 
にほんブログ村 写真ブログへ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


作品制作研究講座 / 5日目 表現をおこなう2:制作の進め方について

2018年12月05日 | 研究講座



2018年度の作品制作研究講座は全10回で構成
前半5回を終えて夏休みを挟みます。
今回のレポートは
前半最後の講座日についての報告となります。



前回に提示したステイトメントを反映させるには
どのようなアプローチで制作を進めるべきか
様々な可能性を検討しました。



具体的な制作の進め方のほか
参考になりそうな資料もいくつか紹介・・・



制作のプランを練る時のアイテムについての話題も・・・



受講生の方より
この前、参加された写真研究会の報告もありました。



自身の作品制作を進めるだけでなく
見聞を広めることにも意識を向けて
お休み期間を過ごされるようにとご案内して講座を終えました。

次回は3か月後。


記:徳永好恵

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。 
にほんブログ村 写真ブログへ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・