徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

古典印画技法ブループリント講座 / 1日目 サイアノタイプ技法による制作準備

2020年08月28日 | 古典印画技法講座


徳永写真美術研究所による
2020年度のTIPA講座は
5月開始の講座からスタート。



活動初日は
古典印画技法ブループリント講座 
サイアノタイプ技法に取り組みました。



一般的に日光写真や青写真と呼ばれ
青に発色すると認識されていますが
青の色素を変換できることや
紙に限らず様々な支持体にも
プリントできることを紹介。

技法についての講義後は
暗室に移動し感光液作りに取り組みます。



本講座では手軽な薬品キットを用いず
試薬の調合からおこないます。



調合した感光液を
紙に塗布して印画紙を作成・・・



20段階のグレースケールを原稿として
露光機で所定時間の露光を経て・・・



水現像・・・



仕上がったばかりの
露光チャートは幾分、色が浅く
数日かけて
青の深さや鮮やかさが極まります。



それゆえ
デジタルネガフィルムの黒濃度は
事前に仕上げたチャートを参照し
微調整を施しました。

次回は作成したネガフィルムを用いた
プリント作業に取り組みます。



2020年10月開始講座
受講受付中

*大型カメラ体験講座*
*美術研究クラブ*
*創作実験クラブ*


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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
写真・写真表現・シルクスクリーンetc.
表現の研究活動をおこなっています。 

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特別講義:有野永霧氏をお迎えして

2020年08月18日 | 活動レポート




徳永写真美術研究所では
年に一度
TIPAメンバーが集う場として
ゲストを迎えて
特別講義を開催しています。



今回のゲストは有野永霧氏。



講義当日
氏の事務所(アトリエ)に
お迎えにあがりました。



事務所入り口はTIPAと同じ感じで・・・
いえ、TIPAが似てるのですが。



入り口反対側は
阪急電車が走っています。
(TIPAは近鉄電車)



車で鶴橋に移動して
徳永写真美術研究所に到着。



徳永隆之より氏の紹介を挟み
講義を開始しました。

ゲストの有野永霧氏は
徳永隆之の大学時代の恩師であります。
以降、有野先生と記載。



この講義のために
「有野永霧の写真人生」
というタイトルで
プレゼンデータを作成くださいました。



配布資料としてプロフィールと
個展作品制作行程年表を準備。



年表には
写真家を志した32歳からの
記録が記されています。

<「守」の段階>
<「破」の段階>

制作姿勢をも含む点は
作り手側であるTIPAメンバーの
心に響いた事と思います。



画像投影により
作品の紹介をおこないながら
多くの写真集出版に伴う話も挟み
長い作家人生について
語っていただきました。



徳永写真美術研究所は
写真が中心ながらも、
絵画、染織、立体作品制作と
多岐にわたる分野で
制作される皆さんを含みます。
それぞれの立場で
有野先生による
写真家人生の講義から
学ぶことが多くあったと思います。





講義後は場を移して
質疑応答タイムが続きました。

とても有意義な一日となり
有野先生に感謝の気持ちでいっぱいだった
私・徳永好恵です。



それから・・・
年に一度の特別講義の2次会は
個々の活動報告の場でもあります。
この日は3年越しのサイアノ制作の
報告がありました。
制作経過を拝見できる事、
毎回、楽しみでなりません。

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大阪・鶴橋にて
写真・写真表現・シルクスクリーンetc.
表現の研究活動をおこなっています。 

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