徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

月イチ創作実験クラブ / 活動報告:コラージュと転写とファイリング

2019年04月24日 | クラブ活動







2018年度、最後の創作実験クラブのレポートです。



秋から手作業によるコラージュ
フォトショップによるデジタルコラージュ

画像を組み合わせることに取り組んできました。



今回は・・・



印刷物のインクを溶かして転写することに取り組みました。



溶剤を画面に塗布してこするやり方です。



こすり方でパステル画風にもなり
絵と写真の中間のような画面に仕上がります。



転写した画面に更にコラージュを施すなど
迷宮的合成世界に突入する方も・・・。
終わりがない制作方法です。



クラブ活動で仕上がった制作物はファイリング。
たくさんの成果が綴られました。



私が作った転写サンプルはコチラ



一年間、活動を共におこなったメンバーの集合写真。
私にとって大切な一枚となりました。



そして
夏におこなった藍染め体験の時に使った
藍の種をお配りました。
私の園芸活動の成果物であるカボチャと一緒に。


記:徳永好恵


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大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。 

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作品制作研究講座 / 9日目 番外編:アーカイブスについて

2019年04月22日 | 研究講座




この日は番外編として
日本写真芸術学会のシンポジウムに
皆で参加しました。



シンポジウムの内容は
「写真のアーカイブスについて」



写真のアーカイブスについて考える際
絵画や彫刻作品と異なる点は
<写真資料と写真作品>
両方の価値を持つ場合がある点。



その具体例として
2016年にお亡くなりになった井上隆雄氏の
写真の扱いについの紹介がありました。



氏の出身大学である京都市立芸術大学の研究センターでのプロジェクトに
井上隆雄写真資料に基づいたアーカイブの実践研究」があるとのこと。

その研究活動について
プロジェクトリーダーである山下晃平さんから
紹介がありました。

偶然にもTIPメンバーが
氏の写真整理業務に携わっていたこともあり
フィルムやプリントの整理・保存など
その管理についての話は
リアルに思い描きながら拝聴する事が出来ました。


記:徳永好恵


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シルクスクリーンプリント基礎講座 / 4日目 描画製版&インクの種類を変えて試し刷り3

2019年04月12日 | シルクスクリーンプリント講座



この日は様々な実験に取り組みました。

まずは描画製版。

前回、取り組んだ写真製版とは異なり
即興的に製版をおこなえます。



最初に
描画ペンや描画インクを用いて
スクリーンに描きます。



そのあと
描画乳剤でスクリーンをコーティング。



そして
洗い油で描画部分のインクを溶かします。

この工程を経て完成した版を刷ると・・・



描いたような画面が刷り上がります。



講座後半は前回に引き続き
インクの種類を変えて刷りました。

今回は発泡インクを用いての実験。



発泡インクで刷ったのち
アイロンで熱をかけると・・・



名前の通り、インクが発砲します。



発泡具合を目視で確認するだけでなく・・・



手で触って凹凸の具合や
質感の変化も観察しました。



インクジェット出力や
オフセット印刷にはない触感の魅力を
脳裏に焼き付けて実習を終えました。



放課後は
フォトショップを使用する
製版原稿作成方法の復習や・・・



次の作品制作のプランに対する相談タイム。



体験に留まらないレベルを目指すには
反復練習が重要です。
意欲に満ちた受講生の姿にうれしく思いました。

記:徳永好恵


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銀塩写真講座 Step3 / 1日目 大型カメラ撮影&現像実習1:モノクロポジフィルム作り

2019年04月07日 | 銀塩写真講座






銀塩写真講座 Step3 、初日のレポートです。
Step3では作品制作を進めます。

・・・ですが
講座では
将来の制作において
もしかしたら役に立つかもしれない
銀塩写真の可能性を考察する
プラスアルファの要素も含めます。

 この日は
4×5カメラを用いた撮影と
シートフィルム現像に取り組みました。



大型カメラ初心者の方にとっては
フィルムホルダーにフィルムを入れる練習から。



その後はカメラの取り扱いを学び・・・



いざ、撮影。

被写体はネガ画像!?



モノクロネガフィルムを用いて
ネガ画像を複写する実習です。

このような撮影実習は
徳永写真美術研究所でしか
おこなわれていないと思います。
たぶん。




撮影後は暗室に移動し
フィルム現像に取り組みました。
真っ暗な闇の中での作業となります。



上の写真は現像作業終了直後の様子です。
水洗促進剤に浸し中。



その後は水洗器に移し水洗。



水洗後は
フィルムドライヤーに入れて乾燥。

仕上がりは・・・



上の写真は
ビル群が立ち並ぶ夜景を撮影した画像です。



モノクロポジ画像のフィルムを仕上げて
この日の実習は終了。

<ネガ画像をネガフィルムで撮影してポジフィルムを作る>

奇妙な撮影&現像実習ですが
様々な考察ポイントを含んでいるのではないでしょうか。


記:徳永好恵


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作品制作研究講座 / 8日目 作家としての生き方講義&制作確認

2019年04月01日 | 研究講座


この日のカリキュラムに記す内容は
作家としての生き方。

5年目となる本講座ですが
毎年、この回で採り上げる内容は異なります。

受講生の目指すものを考慮して・・・
その時の私の関心事項・・・
など複数の理由で
その都度、検討しています。

今回、ピックアップしたのは
清野賀子さんの写真集『THE SIGN OF LIFE



作者の没後10年を迎え
「清野賀子のまなざし」と題するトークの
記事を目にしたことがきっかけです。



正解があるわけではありませんが
清野さんは
何を目的にこの制作を進めたのか
また
この写真集から何を読み取る事ができるか

ページをめくりながら
私たちと同時代を生きた写真家の生き方に
想いをめぐらしました。

*

講座後半は制作確認。

銀塩写真講座も同時受講している方は
本講座受講者に自身の取り組みを説明。



試作段階の成果物を披露しながら



技法と表現について語っていただきました。



この日の話の流れで
本来は実習を伴わない作品制作研究講座ですが
フィルムで撮影する体験もしてみましょうということになり
大型カメラでの撮影準備として
フィルムをカットホルダーに入れる練習をおこない
この日の講座を終えました。



次回は
4×5カメラでの撮影実習となります。
デジカメのシャッターボタンを押す行為とは異なる撮影です。
どのような体験となるでしょうか。


記:徳永好恵


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