車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

水間寺:愛染堂 in 大阪府貝塚市

2022年12月27日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・大阪府

水間時の紹介、最後は本堂の南端に建ち「良縁・縁むすび」のご利益があるとして有名な「愛染堂」。御本尊は、行基が椿の木に刻んだものと伝えられる『愛染明王』。この仏様、「良縁成就・結婚成就・夫婦円満」に関して、仏教神の中では最強なのです。

「約700年前、伏見天皇の勅使御参侯の随身に山名清十郎という美男子ありしが、当日勅使饗応のために村下の豪農楠右衛門の娘、お夏が出仕し、これまた鄙にまれな美女にて、いつしか相い思いつつもその場は別れ、その後、お夏は境内愛染明王に毎夜祈願致し、その甲斐あってか間もなく南北朝の戦いが始まり、清十郎は先陣を承り、住吉渡辺橋に戦功を立てしも、敗者の身となりしを聞き、お夏は愛染橋の加護により、奇しくも住吉の松原にて清十郎に巡り会い、水間に手に手を取って帰り、仲睦まじく想いを遂げ、苔下の露と消ゆと伝う。」公式HPより

水間の「お夏清十郎」の伝説は、昭和11年(1936)に『林長二郎(長谷川一夫)・田中絹代』の主演で映画化されました。絶世の二枚目俳優として世の女性を虜にした『林長二郎』。黒目がちのうるんだ瞳と清純な美貌で、世の男性陣のハートを鷲掴みにした『田中絹代』。 

と、いかにも見てきたように書いていますが、すべてはるか昔に聞かされた今は亡き母の受け売り(笑)。 余談はさておき、墓の前の花立には、映画の主演を務めた記念として二人の名が刻まれています。

【 契(ちぎ)らばや 君は赤 われ 白椿 】正岡子規。

「愛はとこしへに」 紅白の椿をあしらった絵馬

この「お夏清十郎」ですが、寛文2年 (1662) に播州姫路で実際に起きた駆落ち事件が元になったと伝えられています。大店の娘お夏と手代の清十郎は恋の為に家もお店も捨てて駆け落ちしますが、世間知らずの二人・・すぐに見つかり、清十郎は捕えられ、かどわかしの罪で獄門。狂ったお夏はやがて行方知れずとなり・・。御亭主殿曰く「なんとも哀れだね・・」

厄除橋から見た「近木(こぎ)川」

参拝日:2015年10月9日

 

コメント (2)
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