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聖ピオ十世会 創立者ルフェーブル大司教の伝記 16.4.2.霊性の学年の計画

2010年01月18日 | ルフェーブル大司教の伝記
霊性の学年の計画

 フォンゴンボーでは1970年8月25日の丸一日、ルフェーブル大司教とゴットリープ神父、マソン神父、ミシェル神父らが霊性の学年の詳しいプログラムを話し合った。大修道院の修練院長であったドミニク・マルク神父がこれについて助言した。この学年は、普通の司祭養成に不足しているものを補うことであり、ローマでマルセル・ルフェーブル神学生が感じていた欠如であった。

 創立者は、その代わり、オルリーの修練院で得た利益を思い出していた。ルフェーブル大司教は、神学生たちに内的生活の知識と実践の同じ利益を与えたかった。この内的生活こそ司祭としての存在の中核となるであろうし「信徒たちも内的生活に憧れているので、信徒らの手に届くところに神学を説明するのに役に立つだろう。」

 ルフェーブル大司教は更にこう説明している。この霊的養成無しには「神学校を作る代わりにただ単に理論だけの研究所を作ることになる危険があった。頭でっかちになったかもしれないが、心は成長することがないだろう。しかし心は、聖性のうちに高められ、私たちの主イエズス・キリストとの一致の内に強烈な内定生活を送るために出来ている。」大司教はこう結論した。また「私はこの革新が確かに極めて重要であると思う」 と。

 第二バチカン公会議の中央準備委員会で、ルフェーブル大司教既にこう提案していた。

「勉学と霊的生活への手ほどきが、一年間最高の度合いに必要である。この霊的生活の一年は司牧の勉強よりも更に必要である。」

 第二バチカン公会議は、司祭養成についての教令 Optatam totius の中で、司祭たちにこう要求している。

「霊的教育がいっそう堅固に基礎付けられるため、また神学生が熟慮の上で決定した選択によって召命を受け入れるようにするために、入念な霊的準備の適当な期間を定めること」(12)。

 エコンでの自分の体験に確信を持ち、ルフェーブル大司教は将来宣教聖省にナイジェリアにおける司祭養成に関して相談を受けたとき、この「霊性の期間」 を半年或いは一年もうけエキュメニズムに関する教令ことを提案するだろう。

 まさにフォンゴンボーで確かめられたことはこれだった。黙想の実践、良心の霊的指導、定期的な告解など、実践と教育の進展に従って、霊的教義の授業が発展するだろう。トリエント公会議とその公教要理と神学、ミサ聖祭に従い、この授業は説明しながら、追求するだろう。そして新しいミサの神学的批判にまで発展するだろう。次に、天使的博士聖トマス・アクィナスは、神学生たちに三位一体に関する神学、聖寵に関して、罪に関して、償いに関して、霊の識別に関して、また最後にキリスト教的徳と聖霊の賜についての神学に導入するための良き師となるだろう。

 最初の神学生たちは、モーリス・ゴットリープ神父の厳しいトミストの監督下において聖寵と徳と賜の庭園に入ったその幸福を思い出す。何と堅固な神学的霊性であることか! 創立者の模範に習って聖トマス・アクィナスを味わうための、何と美しい招きであったことか!


聖ピオ十世司祭兄弟会 (FSSPX) 創立者 ルフェーブル大司教 伝記 目次

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