
11/4(木)、平城遷都1300年祭にかかる「 第9回奈良県市町村、隣接府県市町村等広域連携推進会議」が奈良県市町村会館(橿原市大久保町)で開かれた。出席者は市町村や団体関係者など約150人だった。
県新公会堂館長の安村英明さん、県商工会議所連合会常任理事の内野典英さん、南都古社寺研鑽会前会長の竹本啓哉さん、奈良まちづくりセンター理事長の室雅博さん、山添村観光ボランティアの会副会長の奥谷和夫さん、まほろば円舞会実行委員会の上亟(うえじょう)明さんなど、顔なじみの面々も出席されていた。

説明されているのは、平城遷都1300年事業協会事務局次長の中山悟さん
奈良新聞(115付)によると《会議は、1300年祭の現状を協会関係者らが報告。仏像・歴史ブームなどに乗り、平城宮跡会場をはじめ県内に多くの観光客らが訪れ、宿泊施設の稼働率増など予想以上の効果を収めているとした》《1年間で1500以上の地域イベントが開かれ、特に秘宝・秘仏の特別開帳など社寺関係のイベントは奈良ならではであり、ポスト1300年も展開。「これからの奈良観光の中核に」との位置づけが確認された》。

休憩時間中、秘宝・秘仏特別開帳の画像が流れた。ガイドはOBのFさん(矢田寺)
当日私は、南都銀行のOB・OGで組織する「ナント・なら応援団」の活動報告(約10分)をさせていただいた。この団体は、1300年祭の「祈りの回廊~奈良大和路秘宝秘仏特別開帳」の対象社寺において、ガイドなど拝観のお手伝いをする36人のグループである。

私の説明がスタート。南都古社寺研鑽会の竹本さんに撮っていただいた
みっちりと事前研修(座学)やお寺での現地説明会を行い、万全の体制で臨んでいる。素早く、誤りなく説明できるよう、OB手製によるマニュアルまである。熱心なガイドぶりが評価され、中宮寺からは感謝状を頂戴した。お寺だけでなく、拝観者、平城遷都1300年記念事業協会から感謝の言葉をいただいているほか、OB自身から「こんな楽しい仕事があるとは、ついぞ知らなかった」「おかげさまで、充実した毎日を過ごしている」という喜びの声が上がっている。

これら3枚は、同協会のOさんに撮っていただいた
当日の発表で、私は「お寺、拝観者、協会、OBの“四方良し”です」と申し上げたが、あとでOBから「いや嫁はんも喜んどるから、“五方良し”や」と言われてしまった。やはり「亭主元気で留守がいい」らしい。「現役時代には作ってもらったことのない弁当まで作って、送り出してくれる」というOBもいた。

神社仏閣を専門に、また広域的にガイドする団体は、奈良県以外では、京都府くらいでしか成立しない珍しい事例だろう。単独の社寺ではなく、多い人では1人で8か寺ほどを受け持つ(私は事務局担当として、11か寺をガイド)。OBは銀行というサービス業の出身者なので、接客はお手のものだ。しかもお寺は銀行のお取引先(預金者)として、古くから馴染みがある。お寺側にもOB側にも、安心感・信頼感があるのだ。

この活動報告へのコメントが、奈良新聞(11/7付)の「デスクメモ」に掲載された。全文を引用すると、《平城遷都1300年祭広域連携推進会議で、南都銀行のOBでつくる「ナント・なら応援団」のボランティア活動が紹介されました。秘宝・秘仏が特別開帳されている社寺で、誘導案内などのおもてなしをしています。「社寺からは感謝されるし、本人らも喜んでいる」といいます。高齢者の人材活用の見本では。少子高齢化対策として子ども手当は世間の評判はよくありません。「人はパンのみで生きるのではない」の典型です。(栄)》。
「祈りの回廊~奈良大和路秘宝秘仏特別開帳」事業は、来年以降も継続開催されるそうだ。OBたちも「来年以降も、ぜひやりたい」と意欲を燃やしている。「ポスト1300年祭」の目玉事業として、今年以上の拝観者を集めたいものである。
※トップ写真は、史跡頭塔をガイドされるOBのKさん。流暢で分かりやすい説明は、名人芸だ(10/27撮影)
県新公会堂館長の安村英明さん、県商工会議所連合会常任理事の内野典英さん、南都古社寺研鑽会前会長の竹本啓哉さん、奈良まちづくりセンター理事長の室雅博さん、山添村観光ボランティアの会副会長の奥谷和夫さん、まほろば円舞会実行委員会の上亟(うえじょう)明さんなど、顔なじみの面々も出席されていた。

説明されているのは、平城遷都1300年事業協会事務局次長の中山悟さん
奈良新聞(115付)によると《会議は、1300年祭の現状を協会関係者らが報告。仏像・歴史ブームなどに乗り、平城宮跡会場をはじめ県内に多くの観光客らが訪れ、宿泊施設の稼働率増など予想以上の効果を収めているとした》《1年間で1500以上の地域イベントが開かれ、特に秘宝・秘仏の特別開帳など社寺関係のイベントは奈良ならではであり、ポスト1300年も展開。「これからの奈良観光の中核に」との位置づけが確認された》。

休憩時間中、秘宝・秘仏特別開帳の画像が流れた。ガイドはOBのFさん(矢田寺)
当日私は、南都銀行のOB・OGで組織する「ナント・なら応援団」の活動報告(約10分)をさせていただいた。この団体は、1300年祭の「祈りの回廊~奈良大和路秘宝秘仏特別開帳」の対象社寺において、ガイドなど拝観のお手伝いをする36人のグループである。

私の説明がスタート。南都古社寺研鑽会の竹本さんに撮っていただいた
みっちりと事前研修(座学)やお寺での現地説明会を行い、万全の体制で臨んでいる。素早く、誤りなく説明できるよう、OB手製によるマニュアルまである。熱心なガイドぶりが評価され、中宮寺からは感謝状を頂戴した。お寺だけでなく、拝観者、平城遷都1300年記念事業協会から感謝の言葉をいただいているほか、OB自身から「こんな楽しい仕事があるとは、ついぞ知らなかった」「おかげさまで、充実した毎日を過ごしている」という喜びの声が上がっている。

これら3枚は、同協会のOさんに撮っていただいた
当日の発表で、私は「お寺、拝観者、協会、OBの“四方良し”です」と申し上げたが、あとでOBから「いや嫁はんも喜んどるから、“五方良し”や」と言われてしまった。やはり「亭主元気で留守がいい」らしい。「現役時代には作ってもらったことのない弁当まで作って、送り出してくれる」というOBもいた。

神社仏閣を専門に、また広域的にガイドする団体は、奈良県以外では、京都府くらいでしか成立しない珍しい事例だろう。単独の社寺ではなく、多い人では1人で8か寺ほどを受け持つ(私は事務局担当として、11か寺をガイド)。OBは銀行というサービス業の出身者なので、接客はお手のものだ。しかもお寺は銀行のお取引先(預金者)として、古くから馴染みがある。お寺側にもOB側にも、安心感・信頼感があるのだ。

この活動報告へのコメントが、奈良新聞(11/7付)の「デスクメモ」に掲載された。全文を引用すると、《平城遷都1300年祭広域連携推進会議で、南都銀行のOBでつくる「ナント・なら応援団」のボランティア活動が紹介されました。秘宝・秘仏が特別開帳されている社寺で、誘導案内などのおもてなしをしています。「社寺からは感謝されるし、本人らも喜んでいる」といいます。高齢者の人材活用の見本では。少子高齢化対策として子ども手当は世間の評判はよくありません。「人はパンのみで生きるのではない」の典型です。(栄)》。
「祈りの回廊~奈良大和路秘宝秘仏特別開帳」事業は、来年以降も継続開催されるそうだ。OBたちも「来年以降も、ぜひやりたい」と意欲を燃やしている。「ポスト1300年祭」の目玉事業として、今年以上の拝観者を集めたいものである。
※トップ写真は、史跡頭塔をガイドされるOBのKさん。流暢で分かりやすい説明は、名人芸だ(10/27撮影)
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