tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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満員御礼!奈良町座の月例会

2008年04月17日 | 奈良にこだわる
昨日(4/16)、奈良町座の月例会が開かれた。このグループは、かがりびコンサート(年8回)のサポートや「奈良町わらべ歌フェスタ」への参加などを通じ、奈良町の振興・活性化に取り組んでいる。
http://www.pref.nara.jp/chiikis/mahoroba/dantai/dantai015.html

月例会では、毎回講師(ゲストスピーカー)をお呼びし、20~30分お話をいただいた後、質疑応答や雑談をしながらの飲み会となる。団体の正式メンバーは約30人だが、私のように月例会だけ顔を出す人も多い。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/52cc2d05ebad1e6b3309b900bf90056f

月例会の参加者はいつも10人前後なのだが、昨日は、なんと30人もの人が集まった。(忘年会・新年会を除けば)私の知る限り、過去最高記録で、会場の「蔵武D」は満杯だった。今回はゲストがお2人もいらっしゃったので、それも大きな要因だろう。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/4cff51fd9bfdfb7cbc5df74ed81eb18d

この日のゲストスピーカーは、製墨の老舗「墨匠 松壽堂」の代表取締役・森克容氏だった(=写真)。奈良墨は、室町時代に興福寺の二諦坊で、たまった灯明のススを集めて作った「油煙墨」(ゆえんぼく)が起源といわれるが、森氏には、この伝統的な墨づくりのお話をしていただいた。
※月例会(奈良町座サロン)への参加申し込み方法:開催日の2日前までに、事務局(奈良オリエント館)宛、電子メールで申し込む(定員は30名程度)
info@creerks.com

今まで知らなかったのだが、もともと墨屋さんでは、墨づくりは職人さんの仕事で、ご主人がそれに携わることはなかったそうだ。しかし森氏は大学時代から職人の間に交じって自らの手で墨づくりに取り組んで来られた。ススが飛び交う中での仕事なので、風呂で1時間以上洗ってもススが取れず(特に指と爪の間や関節、首筋など)苦労されたというくだりには納得した。「人と会うときは、いつも手を握りしめていた」とおっしゃるが、これは大変なお仕事だ。

また今回はスペシャルゲストとして、寺旅研究家(テラタビスト)で『奈良 寺あそび、仏像ばなし』(岳陽舎刊)の著者、吉田さらささんが東京から来られた。京都・鳴滝のゲストハウス「恵川荘」(けいせんそう)の方とご一緒で、この日は昼間に吉野山へ行かれ、満開の中千本の桜を堪能されたという。この日は即席のサイン会が催され、用意されたご著書はあっという間に完売となった。

後半の、参加者による自己紹介とPRの時間では、歌枕直美さんの和歌劇「空海」(4/19開催)が紹介された。3年前から奈良町の元興寺極楽坊で行われている和製オペラで、4/12の公演には約90人の方が来られたという。
http://www.nara-np.co.jp/n_soc/080415/soc080415d.shtml
http://www.utamakura.co.jp/

それにしてもこの会、回を重ねるごとに中身が充実するのを実感する。会に参加される方は、講師として自らの体験談をお話しいただけるような方ばかりである。

こんなに多くの方が奈良町の振興に関心を寄せ、それぞれの立場で活動されているのには頭が下がる。この勢いを、奈良町から奈良県全体へ広げていきたいものである。

奈良寺あそび、仏像ばなし
吉田 さらさ
岳陽舎

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