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ミッドナイトイーグル を読んだ。

2008年05月27日 01時09分43秒 | 読書評
ミッドナイトイーグル (文春文庫)
高嶋 哲夫
文藝春秋

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ミッドナイトイーグルを読みました。

比較的端的で解かりやすいストーリーであったが、読み進めるにつれて、訴える
ものが明確になってきて、妙に打つものがある。

国家軍事機密であるステレス機が、北アルプスへ墜落。これを追って、北朝鮮、
自衛隊が争奪し、各々の目的を遂行するために攻防を繰り広げる。その周辺で
日本、アメリカの国家間の政治的関係、主人公の西崎とその妻慶子の心情の変化
それぞれで追い求める事件に関する真実の追究の場面、場面がイメージしやすく
印象を深める。最後の最後には、主人公の子供まで出てきて家族の絆を強調する。
この辺が妙に印象に残る。最後の場面は、洋画にも良くあるような場面展開で
あるけど、これはこれで良いのではないかと思う。

ストーリーの複雑さ、意外な展開は少ないが、その分、真実を突き止める姿勢と
困難な状況をクリアーしていく場面は共感するものがある。

なかなか染み入る物語であった。

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