国民の3人に1人が観た映画
2014年夏、韓国の映画界が大当たりで沸いた。
16世紀末、朝鮮半島侵攻の日本軍(豊臣秀吉軍)と戦ったい李舜臣が主人公の時代劇『ミョンリャン(鳴梁)』が爆発的大ヒットとなり、7月末の封切りで観客動員数が初日68万、1週間で500万突破、2週間で1000万突破、1日最高観客数123万、総動員数で早々と1500万突破・・・・・・と過去のすべてのヒット記録を打ち破ったからだ。
韓国ではこれまで1000万突破の映画がしばしばある。
韓国人は映画好きとはいえ、映画が斜陽産業になって久しい日本の業界にとってはうらやましい限りだ。
海外で目立つ韓流映画パワーの国内基盤を示している。
それにしても人口5000万の韓国で、1000万人あるいは2000万人もの観客が金を払って映画館に足を運ぶとは。1700万人とすれば、赤ちゃんから爺ちゃん婆ちゃん、寝たっきりまで含めて国民の3人に1人が映画館に出かけたことになる。
脅威である。
韓国人の関心の“集中度“はすごい。
韓国社会は何事においても集中度がきわめて高い。
みんなが一気呵成に、ある方向に向かってワーッと動く現象は、韓国人の特徴的な風景として印象的である。
この集中力、高い集中度を抜きには韓国人論は語れない。