田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

【ほぼ週刊映画コラム】『ジョーカー』

2019-10-07 16:38:13 | ほぼ週刊映画コラム

エンタメOVOに連載中の

『ほぼ週刊映画コラム』

今週は
負のパワーに引き付けられ、圧倒される
『ジョーカー』

詳細はこちら↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1202313

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黄金の左腕・金田正一逝く

2019-10-07 11:04:58 | 名画と野球のコラボ
  
 
 通算400勝など、不滅の記録を残した大投手・金田正一が亡くなった。現役の姿は晩年の巨人時代しか見ていないのに、強く印象に残っているのは、多分漫画やアニメの『巨人の星』のおかげだろう。
 
 主人公の星飛雄馬と同じ左腕投手の大先輩として、飛雄馬にプロの厳しさを教え、大リーグボールのヒントを与えてその名付親となり、飛雄馬の最後の登板試合では解説者としてその投球を見守るなど、ONと共に、重要なキャラクターとしてしばしば登場したからだ。
 
 また、個人的にはこんな思い出もある。小学生の頃、後楽園球場での試合前の練習中に、王さんが打った打球が弟の頭に当たり、医務室に運ばれた。その際、何人かの選手がマッサージに訪れたのだが、「坊や、どうした。大丈夫か」と優しく声を掛けてくれたのは金田さんだけだった。そして、その時、見舞いにもらったONのサインボールはわが家宝となったのだった。
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『遥かなる大地へ』

2019-10-07 09:07:09 | 映画いろいろ
『遥かなる大地へ』(92)(1992.9.4.スカラ座)

   
 

 19世紀末、アイルランドの農家の青年ジョセフ(トム・クルーズ)は、地主の美しい娘シャノン(ニコール・キッドマン)と恋に落ち、新天地アメリカへ渡って夢をかなえようとするが…。
 
 公称では『アラビアのロレンス』(62)以来の本格的な70ミリ映画で、映画史上初となるパナビジョン・スーパー70ミリ方式で撮影されたとのこと。また、クルーズとキッドマンの夫婦共演で、アフター・スピルバーグの旗手として期待されるロン・ハワードの監督作という点に興味が湧いた。
 
 前半はジョン・フォードをほうふつとさせるアイリッシュ魂の話から移民の話になり、次はストリート・ファイトの話になり、ここでちょっと悲恋ムードを漂わせ、クライマックスは『シマロン』(31・60)のような土地獲得競争(ランドレース)が展開し、最後はフランク・キャプラのような奇跡のハッピーエンドと、よく言えば波瀾万丈でサービス満点だが、まとまりに欠けるところが惜しい。また、70ミリが生かされたのは、最初の海とラストの荒野の風景だけだったという気もした。
 
 少々意地悪な見方をすれば、夫婦共演という点が、結局は仲のいいところを見せることに付き合わされただけか、と感じさせ、素直に映画に入る込めない雰囲気を作っていたことも否めない。となると、フォードやキャプラへの愛着を示しながら、今一つに終わったハワードに同情してしまうところもある。
 
【今の一言】クルーズとキッドマンはこの後『アイズ ワイド シャット』(99)でも共演し、過激なラブシーンが話題になったが、結局離婚し、今は別々の道を歩んでいる。夫婦共演の映画は珍しくないが、一体どんな気持ちで演じているのだろうと毎度思わされる。ロン・ハワードには『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(18)公開の際に、インタビューをする機会に恵まれたが、あまりの好人物ぶりに驚かされた。
 
【インタビュー】『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』ロン・ハワード監督
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/034b9b32ed126b9e8c531d8a4ab698f0
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