広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

竿燈の知名度

2011-09-05 23:53:11 | 秋田のいろいろ
「ネプリーグ」という月曜19時台のフジテレビ系のクイズ番組がある。(スポンサーの関係等でフジ系列局でも放送時間が異なる場合あり)
お笑い芸人「ネプチューン」の3人+ゲスト2名のチームとゲスト5名のチームが対戦する形式。
出される問題は、チームごとに別々で、「誰もが知っていて当たり前の超常識問題(公式サイトより)」。

「問題は誰もが知っていて当たり前」かどうかはともかくけっこうためになるし、他の番組で多用されているCM前の繰り返しや無関係なトークがなく、今の時代としてはなかなか楽しめる番組だと思う。


今日放送分の問題に、こんなものがあった。
日本のお祭りの写真を5つ示し、それぞれの祭りの名称を(口頭で)答えろというもの。
5つの写真は、岸和田だんじり祭、よさこい祭り、阿波おどり、青森ねぶた祭、そして秋田竿燈まつりだった。(たぶん)

回答したのは、ネプチューンチームの方。
ルールは、5人の回答する順番があらかじめ決まっていて、5つのどれを答えてもよい。5人全体の制限時間は決まっているが各人の制限時間はなく、正解しないと次の人に回答権が移らない。
だから、基本的には、前半の回答者が難しいものを答え、後半の回答者を楽にさせてやるのだが、誰にも分からないものは後回しにされてしまい、5番目の回答者が悩んだ挙句、時間切れとなるケースもある。


この問題では、竿燈が「難しいもの」となってしまった。
他の回答者は他の4つを比較的たやすく答えて竿燈が残り、最後の原田泰造氏が答えられなかった。
時間切れ後のフリートークでは、他の4人の中には「秋田の」ということまでは分かった人もいたようだが「祇園祭じゃないし・・・」「提灯まつり?」などという声が出るばかりで、「竿燈」という言葉はついに出てこなかった。

回答の順番でなかったもう一方のチームは、東国原英夫氏、石原良純氏などの「インテリ軍団」。
「分かりますか?」と水を向けられると、こちらの5人は「竿燈」と口を揃えた。


かくいう僕も、だんじりやよさこいは分からなかった(知ってはいるが、似ているものと混同して断定できない)のだが、竿燈の知名度・認知度ってしょせん、この程度なのだ。

最近は、豪華客船ツアーが毎年来たり、各地で出張披露されるなど、昔よりは秋田の竿燈が知られている。
でも、知っているのは知っている人だけで、知らない人はやっぱり知らないのだ(←当たり前)。
あるいは、名前だけは知っているが、どんなものか知らないから写真を見ても名前が出てこないのだろう。そういう意味では、「知名度」はそれなりにあるが「認知度」が低いということ?
東北や秋田にそれほど関心のない人にしてみれば、東北の祭りといえば「ねぶた」だし、秋田の祭りは「なまはげ」程度の認識なのだろう。


竿燈は独自性があり、秋田らしい行事で、見た人の満足度も高い祭りだと思う。地元の者としては、より多くの人に竿燈を知ってほしい。【6日追記】PRに際しては、「知らない人が多い」ということを念頭に置き、謙虚な姿勢になって丁寧に宣伝するべきだと思う。
そして、既に竿燈を知ってくれている人、竿燈を見ようと秋田を訪れてくれる人、感動してまた訪れようと思ってくれる人ももっと大事にするべきだと思う。万人に知られていなくても、知っていて来てくれる人がほんとうに喜んで楽しんでくれる祭りというのもありかもしれない。
どっちにしても、竿燈はもっともっとがんばる余地がある(イベントとしての「竿燈まつり」の宣伝・運営の面で)と感じた、ネプリーグでした。

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4 コメント

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竿燈 (たむたむ)
2011-09-06 10:18:13
秋田といえば・・・
一番にあがるのが、やっぱり
「なまはげ」なんですよね~。
あとは、「きりたんぽ」などで・・・
普通に、「竿燈」って言われると
思っていたので
ちょっとビックリなんです。
意外に知られていないんだな~って…。

しかしながら・・・
竿燈は、どんな由来で、いつからのお祭りなの?
と、突っ込まれたら、答えられなくて
恥ずかしかったです。
稲穂のイメージってのは、わかるのですが…
知っているようで、知らない。。。
もう少し勉強しないとダメですね
返信する
結びつけてもらわないと (taic02)
2011-09-06 23:49:18
こういうものって、「地名(秋田市)-名称(竿燈)-イメージ(映像)」の3つセットで覚えてもらわないと意味がないと思います。
竿燈の名前や映像はバラバラに記憶にあっても、それが結びつかないし、どこの祭りかも思い浮かばないのが現状なのでしょうね。
逆になまはげやきりたんぽの認知度の高さが特別なのかもしれません。

そうですね。
行政や観光業界の大々的な宣伝も必要ですが、出身や住んでいる我々自身が、地元の行事を理解し、愛着や誇りを持つことが、まずは大事かもしれませんね。
返信する
私も見ていました (りお)
2011-09-07 18:22:09
「なんで答えられないの?!」とヤキモキしてしまいましたね。
私はだんじりがちょっと難しかったくらいで、5問全部一応分かりましたが…。だんじり祭と祇園祭で悩みました。

>どっちにしても、竿燈はもっともっとがんばる余地がある
あのコーナーからこのように考えられるとは、やっぱりすごいですね…。私は「知ってて当たり前でしょう!」と考えてしまう人間なので…。
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本当の観光PR (taic02)
2011-09-07 21:00:39
竿燈の写真はきれいで分かりやすい、いい写真でしたよね。
回答者にしてみれば、時間が迫る中、あせるのでしょうけれど。

西日本など遠方の人にしてみれば、秋田県の位置すら定かでなかったり、隣県と混同されたりしているはずです。
そして、秋田市がなまはげやきりたんぽの本場だと思われてしまっているのも、正直言って不本意です。
うろ覚えや名前だけ知っているよりも、確実に「秋田の竿燈」を知ってもらえるようにする(竿燈以外のものも)ことが、本当の観光PRではないかと思うのです。
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