広く浅く

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駅前ビルとともに復活?

2016-07-04 20:29:56 | 秋田のいろいろ
区画整理で道路が広がるため、解体されて再建されていた、秋田駅西口の「秋田駅前ビル」。
1か月前に建物はでき上がったけれど、テナントはぜんぜん埋まっていないところまでアップしていた。その続き。

その後、6月上旬頃までに、てっぺんの5階だけ「契約済み」となった。4階以下は引き続き募集中。
ビル前の看板
その頃、広小路の横断歩道に面して「当ビル前の道路は拡張予定です」という看板が立てられた。ビル建て替えの経緯を知らない人もいるだろうから、親切といえば親切。でも、対面通行になることなどの説明はないけど。
隣接の道路予定地での下水道工事も、まだいろいろやっている。

そして6月下旬。テナント募集状況は変わらないものの、変化が。
向かいの横断歩道から見る【←当初アップ時に画像下側が破損していたため、5日差し替え】
フォーラスのエレベーターの左隣に当たる壁面に、縦長の黒い物体が取り付けられた。

大型でのディスプレイ。6月末時点では、まだ動作テスト中なのか、左側にどこかで読んだような文章2行と、その下に小さな四角が表示されていた。

7月になると、本格的に稼働。フルカラー表示が可能で、企業の広告や文字によるニュース・天気予報が表示されている。
ニュースの下には「秋田魁新報」。
そうか、テスト中に2行だけ表示されていた文章は新聞記事だったのか。もちろん、今は画面いっぱいに5~6行表示される。

テナント入居は芳しいとはいえない新しい秋田駅前ビルだけど、屋上のJAの秋田米もあるし、広告媒体としては、重宝されるビルのようです。
【8日追記】広告放映時には、音声も流れる。音量は控えめか。


そういえば、先代・秋田駅前ビルの外壁にも、過去には文字でニュースなどの情報を提供する装置があった。
秋田テレビ(AKT。フジテレビ系列。企業としては秋田魁新報社の系列)関連の「秋田電光ニュース」である。
僕が物心ついた頃には既にあった。
おそらくそれが初代で、ビルの左側(リボン会館寄り)に縦1行で黄色っぽいオレンジ色文字を表示する、おそらく電球式の装置。1行しか表示できないから、文字はスクロールして表示。今の新幹線車内のドア上の文字ニュースを縦・単色にして、ドット数を荒くしたようなものといえば、理解いただけるだろうか。
この表示装置は、ビルの3フロア分くらいの長さ(高さ)があったようだ。今回設置された新しいディスプレイは2フロア半ほど(横幅はこっちが広い)。
同じものが、竿燈大通り(当時は山王大通り)東側の突き当りの二丁目橋交差点前・秋田県産業会館の壁にもあった。
秋田県立図書館(秋田魁新報見出し検索)、秋田市広報の両サイトで調べると、秋田駅前ビルのものは1977年には既に稼働。産業会館は1979年11月1日から稼働していた。

その後、秋田駅前ビルの装置は、横長で3色LEDで複数行表示できるものに更新され、飾り文字や画像も表示できるようになった。
産業会館は、1989年には産業会館としての機能が移転し、1995年10月までは「産業会館別館」として使用され、1996年夏から解体されたので、電光ニュースがどうだったかは分からない。
一時期は、山王十字路(北東角かな?)にも設置されていたが、それは最初から3色LEDだったはず。秋田空港にもあったそうだが、詳細は知らない。

そして気がつけば、秋田駅前ビルの電光ニュースはなくなっていた。
市営バスの写真の片隅に写り込んでいるものを漁ってみると、見つかった最古のは2002年3月。
市営バスが並ぶ奥に赤く光るのがそれ
消費者金融の看板に囲まれて、既に3色LEDの横長画面になっていた。カラフルな広告も表示できている。
文字はややぎこちない

2003年10月
今はなき地元のビジネスホテル「ホテルハワイ」の広告。動画だろうか。もしかしたらより精細なものに更新されたのかも。
この時の装置は、駅舎側向きにやや角度をつけて設置されていたようだ。

2004年1月の昼間
カメラのせいもあるけれど、昼は見づらい。そして記憶にあるより大きい。
初代の電光ニュースは、「三和ファイナンス」の辺りに設置されていたはず。

2005年は写真が見つからず、次は市営バス廃止直前の2006年3月。
ない!
2つの金融会社の看板とともに、電光ニュースがなくなってしまっていた。


一方、秋田駅前ビル向かいの緑色の古いビル「エスポワール緑屋(旧称・緑屋ビル)」には、「アクティブビジョン」という広告を音声つきで流す横型の大型画面があったが、2010年頃に故障して撤去された。
それは、2006年3月の時点で設置されていた。【5日追記・上の撤去後の写真の左側で明るく光っているのがそれ】
電光ニュースとアクティブビジョンが共存していた時期はあったのだろうか。

したがって、秋田駅前の大型ビジョンとしては、アクティブビジョン撤去後、約6年ぶり。
秋田魁新報系列の文字ニュースとしては、フルカラーにグレードアップして10年以上ぶりの復活と言えそう。


秋田駅前ビルとともに、電光ニュースも実質的によみがえったことになるけれど、こういう装置のターゲットは誰だろう。
一般的に駅前という立地からすれば、歩行者やバス・タクシーを待つ人ということになろう。かつての電光ニュースが駅舎向きに角度をつけて設置されていたのは、バスのりばから見やすいようにということかもしれない。
それに、信号待ちのドライバーも含んでいるはず。かつて二丁目橋や山王十字路に設置されていたのはそっちがメインだろう。

以前のアクティブビジョンの場合、位置的に見られるドライバーは限られるし、バス・タクシー乗り場からは反対側だから見えない【7日訂正・上の写真のようにバスのりば西側バース北側からは見えたようだ】。その点では、不利だったことになる(音が出せたけど)。

新しい駅前ビルは、以前から言っているようにやや奥まった位置に建てられたため、駅側からはフォーラスの陰になって、その存在が見えない。
ぽぽろーどからバスターミナル越しに駅前ビル方向
したがって、新しい表示装置も、
画像入り広告みたいだけど、よく見えない
バスのりばからでも、画面が部分的に見られる位置もあるが、おそらくどこからでも右端は隠れてしまう。
バスターミナルが格子状の構造物になったため、それで視線をさえぎられる影響もある。それに昔より文字のサイズが小さい。バスのりばからニュースを見るのは難しそう。

※駅前ビルの続きはこちら

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4 コメント

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懐かしい (FMEN)
2016-07-05 02:18:31
AKT電光ニュース、ありましたね。
山王空港よりも駅前でした。
ニュースは全国と県内があり、全国はホテルハワイ提供、県内は高清水提供でした。
全国はFNNニュースではなくAKTニュース、秋田はAKTニュース県内。
AKTらしいネタはニュースのみ、プロポーズやバースデーは公募しても…でした。
ニュース速報が入ると臨時放送され、それを眺める市民はフジに配信されたり、NHKやABSでもうつされてました。
返信する
AKT (taic02)
2016-07-06 18:01:51
魁でも、ABSでもないというのが考えてみればおもしろいと思います。目新しい媒体だから、後発のAKTが取り組んだということなんでしょうか。
1行スクロールの初代装置は、その下にAKTの旧ロゴの看板が設置されていた気がします。写真を見ると、2代目装置ではなくなったみたいです。

今は、自由通路待合室前のNHKの音なしテレビに見入る人たちの姿が、NHKや新聞で取り上げられていますね。
返信する
秋田駅前ビル (元秋田市民)
2017-03-15 06:35:05
秋田に住んでいた時の秋田駅前ビルはサラ金の看板だらけのビルでしたね
夜になると看板がライトアップされて眩しかった記憶があります
写真見て思い出しました
懐かしいです
返信する
にぎやか (taic02)
2017-03-19 20:43:38
改めて写真を見ると、そう感じますよね。
昨今は全国的に地方都市の駅前にサラ金看板が多いですが、ここは狭い面積に集中して設置されていたからでしょうか。
リボン会館と電光ニュースもあってにぎやかな光景でした。
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