広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

信号機の話

2011-01-02 23:10:07 | 秋田のいろいろ
新年早々マニアックですが、秋田の信号機の話題を2つ。

●縦だけど横
秋田市内の交差点
狭い道どうしが交わる十字路。
歩行者用信号機はなく、車両用信号機が各方向に1台ずつ(片面のみ)設置されている。
その信号機はやや古い横型のものだったのだが、最近、そのうちの1台だけが、電球式の縦型のものに更新されたようだ。(上の写真左側)
計画的な更新なら、4台まとめてLED式のものに更新されるはずなのでそうではなく、この1台だけ老朽化が著しく、応急的に交換されたのかと思っていた。

ところが、その縦型信号機をよく見てみると、
フード(庇)の向きが!
フードが「逆U字」のような通常の向きでなく、「逆C字」のような横向きで設置されていた。
横型信号機をそのまま縦向きに設置したようにも見える?
でも、よく観察すると、
オレンジ矢印がフードを固定するネジの位置
フードは真横を向いている(=90度回転)のではなく、右に45度だけ回転しているようだ。右斜め上を覆っている感じ。

信号機裏面で銘板を確認。
 
銘板の向きからして、最初から縦型設置用として製造された製品。
「マル西」というのは、「西日対策」として太陽光が直射しても誤認しにくい仕様のレンズ(=点灯部分)が使われていることを示すようだ。

以上の点から、横型信号機をそのまま回転させて設置したわけではなく、縦型信号機なのに、あえてフードを斜め横向きにして取り付けたことになる。
こうしたケースは、たまにある。道路の角度等の関係で、交わる車線の車などが間違って見る恐れがある信号機において、その視線を遮るため。
このように、ルーバー状の特殊なフードを付けて、厳密に見える角度を制限する方法もあるが、費用の面などでは汎用のフードを使い、その向きを変える方がお手軽。


しかし、この交差点では、先代の横型の信号機は、普通の向きのフードだった。
この1台だけ信号機が交換されたのは、老朽化などではなく、横向きフードにしたいためではないだろうかと思うようになった。
なぜなら、
この信号機に向かって右には、新しく建った家屋の窓がある。
右前方(交差点の角地)には、以前は建物があったのだが、今は取り壊されて駐車場になっている。いずれもここ数年のこと。
ここ最近で、この信号機右側の状況が変化したわけであり、その方向を隠すようにフードで覆われている。
右側から見ると、何色が点灯しているのか分からない
憶測だが、信号機の真横の家に「光害」をもたらさないための配慮、もしくは、横方向の道の車両が誤認しないためではないだろうか。

ただ、この交差点では、横断する歩行者もこの信号機を見なければならない。
真面目に横断歩道の白線の位置で渡ろうとすると、上の写真のようにフードで隠れて見えないのだ。特別に危険な状況ではないと思うが、この向きにだけ歩行者用信号機を付けるとか、歩行者にも少し配慮してほしい気もする。


なお、上の写真で分かるとおり、先日の濡れ雪でも、信号機が見えないほど積もることはなく、縦型信号機の特性を発揮していた。
ただ、フードの向きの関係上、降る方向によっては、湾曲部分に積もってしまうかもしれない。
同じ日の横型信号機には雪がたっぷり積もっていた


●「面拡散型LED」登場!
昨年8月に、秋田県道41号線(横山金足線)の「飯島北工区」約2.3キロが開通した。
同区間には、いくつかの信号機が設置された。車両用信号機は、秋田県警の標準といえる、薄型ボディに長いフード、LEDは従来通りの小粒という仕様だった。

なぜか、開通からしばらく経ってから遅れて信号が付いた交差点もある。そこも同じ信号機だとばかり思っていたが…
これって

LEDが大粒! 【3日画像追加】参考に従来型の小粒のLED(撮影条件は同一ではありません)
他県では既に採用されているが秋田では見かけなかった、「面拡散型」と呼ばれる、従来のLEDよりも正面以外の角度からの見やすさや夜間のまぶしさに配慮したLEDを使用した信号機だと思われる。
高知青森で見ました)
銘板などを確認しなかったので、不明だが、高知や青森のとはボディのデザインが違うので、別メーカーの製品かもしれない。
下から見る。従来タイプよりも均一に光って見える
遅れて信号が付いたこの交差点だけ、面拡散型の信号機になったわけだが、「何らかの理由でここだけを面拡散型にするため、設置が遅れた」のか「ここだけ遅れて信号機を設置することになったため、結果的に面拡散型が採用された」のかは分からない。
熱心に観察しているわけでないので、秋田県内初なのかどうかも分からないが、少なくとも秋田市内では現段階ではとても珍しい信号機なのは間違いない。

昨年もそうだったが年度末が近くなると、古い信号機の更新工事が行われる。今後の新設・更新では面拡散型を採用していくのだろうか。

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