広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

太平川上流・八橋・勝平山

2010-05-03 21:16:09 | 秋田の季節・風景
昨日・おとといで撮影した、秋田市内各所の桜などをご紹介します。
●太平川上流(横森・広面・桜地区)
太平川といえば、先日紹介した、楢山・牛島地区が有名だが、線路(羽越本線と奥羽本線)を越えた東側、上流の方にも桜並木がある。花の時期に行ったことがなかったので、行ってみた。

川をさかのぼることにして、秋田駅から南東へ直線で1キロ強、東通明田(ひがしどおりみょうでん)・広面(ひろおもて)地区と横森地区の間に架かる「横森橋」からスタート。
横森地区は、秋田駅東側にしては比較的古い住宅街のようで、狭くて曲がりくねった道路が入り組んでいる。僕にとっては方向感覚を失ってしまう場所。
だから迷わないようにバスで行った。駅東口から「横森経由」の桜ガ丘線、ノースアジア大学線(行き先表示社会実験では「13-2」と「27-1」。他に西口発もあるが運賃が高い)に乗って、初乗り運賃最後の停留所が「横森橋」。橋を渡ってだいぶ過ぎた狭い住宅地にバス停があった。
この道幅で対面通行です
中型・小型バス限定路線とはいえ、運転が大変そう。軽自動車とすれ違うのさえ難しい場所もある。
市営バス時代は、さらに道が狭くなる積雪期には、無線で「横森橋、上り入ります」「下り明田郵便局前で待機します」などと交信し合い、この区間で鉢合わせしないように配慮していたが、今はどうしてるんだろう。

秋田市中心部を代表(象徴的な意味で)する川の「旭川」と「太平川」。ともに太平山系を源とする雄物川の支流だが、太平川は旭川と違って護岸が固められたりしておらず、自然な印象がある。
 横森橋付近
横森橋の広面側(北側)の壊れそうな階段から、堤防上の道に降りられた。民家の庭先を通り、舗装されていないが、散歩道になっているようだ。川も蛇行が多いが、道路に比べれば位置感覚がつかみやすい。横森橋から500メートルほど上流に歩行者専用の橋があり、間もなく南側が横森地区から桜地区に変わる。
昔は、この辺一帯が「下北手(しもきたて)桜」だったようだが、宅地化が進んで1977年以降段階的に住居表示が実施され、「横森」「桜」「桜台」になったようだ(現在も「下北手桜」は残っている)。いかにも桜が咲いていそうな地名だが、由来は何だろう?
ずっと並木が続くわけでなく、途切れ途切れ
のびのびと大木になり、美しく咲いているが、
ややこれが目立つ
「てんぐ巣病(テングス病)」だ。桜の場合、菌が感染してホルモンバランスが崩れ、花と同時期に葉が出た小枝をたくさん出すので、鑑賞価値が低下してしまい、木自体も弱ってしまうようだ。発生部位の切断・消毒が必要だが、菌を移さないよう、ノコギリを毎回消毒するなど手間がかかるようだ。
歩行者用の橋から700メートルほど上流に、“横金(よこかな)線”こと秋田県道41号線「横山金足(よこやまかなあし)線」(正式には秋田昭和線)が通る「桜大橋」がある。そのすぐ上流に、最近架け替えられた木製(?)の歩行者専用橋があり、
鯉のぼりが泳いでいた
この先は、川沿いの道がなくなるが、600メートルほど上流、ノースアジア大学付近にも歩行者用の橋がある。
そこからの眺め
この並木の堤防の下は、「広面近隣公園」になっており、散歩がてら花見をする人が来ていた。
左側に池が写っている
広い公園内には池があり、アヤメなどが植えられているようで、ウシガエルが鳴いていた。
池は細長い形なので、おそらくはるか昔に川だった部分が取り残された、「河跡湖」とか「三日月湖」と呼ばれるものだろう。この辺の太平川は蛇行が多く、昔はこの手の池が多かったのだが、今はほとんどが埋められたようだ。公園として残ったのは、この地区の昔を伝えるものとして貴重。

○珍名アパート
以前、変わった名前のアパートを紹介した時、存在するとコメントをいただいていたのだが…
ほうれん荘2」!!!
よその街にあるとばかり思っていたが、秋田市にあったとは。離れた所に「1」と「3」もあるらしい。
でも、壁のイラストはエンドウ・カボチャ・カブ・ナス、って肝心のホウレンソウがないですけど。

●コスモスロード
次は昨年も紹介した、八橋(やばせ)地区の草生津(くそうず)川の“コスモスロード”
ここも桜は見事
お散歩の人が多い。
土手にスイセンが咲く一角(奥に少し菜の花)
昨年は、菜の花がきれいだったのだが、今年はそれほどでない。時期的なものか、それとも種をまかなかったのか。

○これなあに?
秋田以外の方はご存じないと思うが、これは何でしょう?
右側の青と黄色の物体
体前屈運動をするように、ぎったんばったんと動く機械。昔は田んぼの中に点在したが、住宅地化が進んだ今でも、秋田市の八橋・外旭川地区ではけっこう見かける。
秋田は原油の産地で、かつては「八橋油田」という大油田があり、この草生津川の名も、それに由来するそうだ。
そして現在でも、細々と採油が続いている。
昔は縦に長いやぐらを組んで掘っていたようだが、今はこの機械で掘っており、「ポンピングユニット」と呼ばれる。

僕が子どもの頃あったものより、若干スマートなデザインになっている。たまに黒とオレンジ色のものも見るのだけど、なんで色が違うんだろう?
秋田市では見慣れた光景だけど、住宅のすぐ横で、石油の採掘が行われているのは、とても珍しいはず。

●勝平山のサギとコブシ
サギの集団営巣地である勝平山。昨年の今頃は、アオサギに加えて、ダイサギとゴイサギも巣作りを始め、ヤマザクラも咲いていた。
秋田運河でカヌーの練習?
山にはコブシの白が目立つ。かなりコブシの木がある。ヤマザクラはまだ咲いていなかった。
コブシとアオサギ
アオサギたちは巣に居るものが多かった(横森で1羽見たけど、ここから来ていたのだろう)。ダイサギも少しいたようだが、ゴイサギは確認できなかった。
今年は季節が遅れているから、巣作りが遅れているのか、それともアオサギに場所を取られたのか。

秋田市内のソメイヨシノもそろそろ散り始め。やっと角館や弘前が見頃になってきたようだ。
※ブログのデザインを従来の白&水色(「シンプルブルー」?)から「グレー×ブラック」に変えてみました。個人的にシンプルなデザインが好みなのと、背景が黒で写真が引き立つかなと思ったのですが、いかがでしょう?

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2 コメント

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Unknown (元秋田住人)
2010-05-06 19:01:30
いつも楽しく拝見させて頂いております。外野から恐縮ですが、黒地に白文字よりも以前のスタイルの方が文章が読みやすくて良かったかな~と思っております。写真もさることながら、管理人様の文章も楽しみにしております。
以上、まこと勝手な私見でした。お聞き流しください。
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もう少し様子を見て (taic02)
2010-05-06 21:09:58
コメントありがとうございます。
gooが作った既製デザインを選んでいるだけですし、見かけより中味が大事と考えていますので、うるさくなく、見やすいものをと心がけているつもりです。
今回は、飽きてきたのと、議員などで同じデザインを使っている方が多くて恐れ多いので、変えてみた次第です。
やはり白黒反転は違和感があるのかもしれませんね。元に戻すつもりはないですが、少ししたらまた変えるつもりです。引き続きご覧ください。
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