広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

静岡のバス2017

2017-04-18 23:55:35 | 旅行記
断片的ですが、静岡旅行記。前回の三島の植物に続き、路線バスの話題。

静岡県東部では、富士急、西武系列の伊豆箱根バス、小田急系列の東海自動車の3グループ(実際の運行はさらに分社化されているものも)が路線バスを運行している。※過去の記事
そのうち、東海自動車(東海バス)。
左が一般塗装、右はラッピング広告?
2台とも回送車だけど、LED行き先表示が「おかげさまで100周年/回送中」となっている。

長野などでは回送であることを謝罪する表示を出す会社があるけれど、こういう使い方もある。
側窓が引違いのいすゞLVキュービック
側面の表示は「おかげさまで100周年/東←海←バ←ス」(矢印は消せないので)。


静岡県中部・静岡市清水区へ飛んで、しずてつジャストライン。
2014年に乗った時などと変わらず、運転士による声を出しての安全確認、アイドリングストップ時に静寂をまぎらわす(?)音楽放送(関連記事)を実施。

清水では、いすゞエルガまたは同設計の日野ブルーリボンが圧倒的に多く、今回はそのちょっと古めの車に乗った。車高調整機能が不調気味だった模様(運転席に注意書きが貼ってあった。【20日補足】秋田のバスでも明示はないものの、調子が悪そうな車は複数ある)。
最近のバスでは、降車合図ボタンを押したの時のチャイム音が、柔らかい電子音というかメロディーに近いようなものが普通だと思っていたら、その車は、昔ながらの(=金属板を物理的にたたいて音を出す)2点チャイムの「ピンポン」だった。古めの車だからなのか、しずてつジャストラインでは今もそうなのか。
【20日追記】秋田のバスでは、車内放送のテープから音声合成への切り替え時に、古い車両の2点チャイムも電子チャイムに交換されたようで、現在ではおそらく昔ながらのチャイムは聞くことができなくなったはず。しずてつジャストラインでは、機器のメーカーとか接続方式が違うのだろう。そんなわけで、懐かしい音を清水で久々に聞くことができた。
【5月3日訂正】秋田のバスでは、古い車では実際にたたく方式の2点チャイムのままで使われ続けている。ある時期より後に導入された車両では電子チャイムが採用され、その数が増えているということになる。

日本バス協会などによる車内事故防止のための周知が、席を立つのは「バスが停まってから」から「ドアが開いてから」に変わりつつあるのだが、以前の赤紫のシールと新しい宝くじがスポンサーのシールが、上下に並んで貼られていた。
実は、秋田でも、まったく同じ状態の車両がある。やっぱり前降りの地方では、あまり意味がない変更のような気がする。


あまり多くない、中型バス。



いすゞのジャーニーKとかLRと呼ばれる、1999年まで製造されていた古い車種。
秋田では今もそれなりに走っているけれど、数は減っている。
清水では、短時間で上の2台を見かけた。乗車ドアが車両(中央部ではなく)後部にある独特の仕様だから、中古ではなく自社で新車購入した車か。
以前、別の外観(富士重工が組み立てたいすゞ車。上の2014年の記事参照)の古い中型バスを見たが、それとナンバーが100番ほどの違い。
富士重工ボディでは、非常口のドア【19日訂正】窓が開閉できるという珍仕様だったが、この車は未確認。
この車は、ドアに「自動扉」と表示があったり(義務付けられていたのは1988年頃まで)、「ISUZU」ロゴが前ドア上になく後部にあったりして、ちょっと珍しい。【19日追記】この年代の車で、後ろのドアが引き戸でなく折り戸なのも珍しいかも。秋田にある関西から来た中古の日野の後ろドア車では、引き戸になっている。

上の写真から、さらに2点。

清水駅行きの行き先表示の右に、以前はなかった電車のピクトグラムが表示されている。
しずてつジャストラインでは、2016年3月27日から、JRと静岡鉄道の駅、通院利用の多い病院、静岡空港、中部運転免許センターを経由または終点とするバスに、「アイコン」を表示しているという。

まあ、親切といえば親切だけど…
駅の場合は、紛らわしいかもしれない。
例えば、三保の松原方面と清水駅方面を結ぶ路線では、静岡鉄道新清水駅、JR清水駅、JR興津駅と3つの駅を通る。3駅ともピクトグラムの表示対象。
だけど、新清水駅と清水駅では、電車に乗り換えて行くことができる場所は違うわけで、不慣れな人にはピクトグラムではそれを区別できない。
【19日追記】病院だって、初診患者が乗ったとしても、病院ならどこでもいいわけでなく診療科目とかいろいろあるだろう。再診患者や見舞いに行く人ならなおさら。ほとんど意味がないピクトグラムのような…


そして、側窓とリアウインドウに、オレンジ色の丸いシールが貼られている。以前はなかった。
「にしくぼ」「しずてつ」とサッカーボールを蹴るキャラクター
しずてつジャストラインでは、車両の所属営業所ごとに異なる動物のキャラクターを描いたステッカーを貼って、識別できるようにしていた。仙台市営バスの干支と同じようなもの。
清水の西久保営業所では、以前はパンダだったのだけど、いつの間にか変わっていた。
以前は笹を持ったパンダ
新しいキャラクターは、清水エスパルスのマスコット「パルちゃん」。
以前、パンダだった由来は不明だけど、これなら由来は分かりやすい。

訪れた時は、パンダからパルちゃんに変わって間もない頃だったようだ。
西久保営業所は、今年3月22日に移転(営業開始は26日)しており、それと同時にキャラクターの引き継ぎが行われていた。(訪れたのは移転の1週間前)
営業所移転は、地震発生時の影響(要は津波ってこと?)を軽減するためだそうで、東海道本線の近くから、内陸の東海道新幹線近くへ移転したようだ。所在地としては西久保ではなくなるが、引き続き西久保営業所を名乗るということらしい。

【24日追記】上記、興津方面-清水駅-三保方面の路線は「三保山の手線」。以前は、清水駅を越えて、興津方面と三保方面を通しで運行する便が多く、一部が清水駅-三保の区間運行だったはず。現在は、清水駅-興津方面がかなり減便されており、通しの便は平日の朝夕だけになってしまっていた。残りは清水駅-興津方面の区間運行(それでも三保山の手線と呼ぶらしい)。
しかも興津方面の本数は1時間に1本程度。昔はもっとあったはず。地方都市の路線バスは、どこも厳しい状況なのだろう。

旅行記の続き
コメント
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