<丹生川上神社上社 にうかわかみじんじゃかみしゃ>
元々ひとつの神社であった丹生川上神社が、
様々な経過を経て3社に増えたことで、
やはり過去には3社の間で、
「うちこそ本家」という確執があったそうです。
ただ、下社の宮司さんいわく、
「今は争っても仕方ないので、
より多くの人に3社を参拝してもらいたい」とのこと。
上社の宮司さんも、
「もしかすると、本当の丹生川上神社は、
3社以外の神社かもしれないですし…」
とおっしゃっていました。
数千年に及ぶ日本の歴史の中で、
多くの神社名やご神名が変えられた昨今。
また、人間の思惑により、
少なくない数の神社の由緒や経歴が、
改ざんされていることを考えれば、
神社名や祭神名にこだわるのは無意味です。
丹生川上神社の3社はもちろん、
天河神社の創建以前にあった小さなお社も、
古くからその土地の民がお祀りしてきた、
山の神であり川の神であるのが真相なのでしょう。