たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

弥生人のDNA

2019-11-27 09:46:40 | 縄文への旅

<国立歴史民俗博物館>

 

弥生時代後期の人骨(鳥取市の青谷上寺地遺跡)

のDNAを解析した結果、32人分の人骨の

「ミトコンドリアDNA(母系遺伝子)」と、

4人分の人骨の「Y染色体(父系遺伝子)」

のデータの一部が明らかになったそうです。

それによれば、見つかった29種ほどの

「ミトコンドリアDNA」の大部分が、

大陸系のハプログループに属し、かつお互いに

密接な血縁関係がないことが判明したのだとか……。

 

また、サンプル数は少ないものの、

4人分の人骨の「Y染色体」に関しては、

3人が縄文系の配列(D系統)だったことから、

当時日本に渡来してきた弥生人の中に、

「他民族の父系遺伝子」を持つ人物が、

ほとんどいなかった可能性が浮かび上がるといいます。

 

つまり、日本(青谷上寺地遺跡)にやってきた

人々の多くが他民族の女性か、

あるいは大陸で暮らしていた

「D系統のY染色体」を持つ男性であったため、

奇跡的に「日本人特有のY染色体」が

温存されたとも考えられるわけですね。

*あくまでも青谷上寺地遺跡に関するデータです