たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

縄文人の精神性

2019-11-18 09:50:32 | 縄文への旅

<青森県立美術館>

 

昨今の縄文ブームに接しているとよく耳にするのが、

「縄文人の精神性」というテーマです。

現在、多くの縄文マニアの方々が、

「現代人に欠けている何か」

「現代人が忘れてしまった何か」を見出すべく、

縄文人の持つ「スピリット」の部分に

熱い眼差しを向けておりますが、

改めて「縄文人の精神性とは?」と問われると、

その答えを明確に示せる人は少ないでしょう。

 

ちなみに、身の回りの「縄文ファン」に、

縄文人にはあって現代人には

足りない部分について尋ねますと、

「魂の発露」や「自然との共生の心」など、

「人間の原点」のような部分を、

不足要素として捉えている返答が目立ちました。

 

それ以外にも、「争いを好まない平和な人間性」

「見えない世界を感じ取る感性」……等々、

様々な内容は続くものの、ではそれらの「心」を

現代人が取り戻すための手段は?となると、

多くの人たちは「うーん……」

と考え込んでしまうのが現状です。

恐らく、現代人に最も不足している部分、

それは「自らの力で思索する力」なのかもしれません。