昔々、大和という国に倭建という猛将がおりました。
彼が相模の国というところへ戦いに出かけたときに、海の神が彼に対抗して大波を起こして、彼の船を飲み込もうとしました。
倭建の后の弟橘(おとたちばな)姫は海神に身を捧げて、夫を救いました。
弟橘の辞世の句として古事記に書かれているのが
さねさし相模の小野に燃ゆる火の
火中に立ちて 問いし君はも
なのですね。(火中=ほなか)
相模の原野で敵の火責めに遭ったときでさえ、貴方は私のことを愛してくれました。
(「さねさし」は相模にかかる枕詞)
以前の仕事場の大社長夫人が新任のイギリス大使と、オランダの総理(だったかな?)の歓迎ディナーの席でこうのたまわりました。
「日本の女性が虐げられているって常識は大間違い。日本で本当に強いのは女性よ」ってね。
それだけならまだしも、目の前に座っていた私に向かって、
「間違っている?」って聞いてきたんです。
みんなの注目が私に集まりました。
このテーブルに日本人は私一人でしたので、恥ずかしながら本音を告白するしかありませんでした。
「まったく、お説ごもっともで」
これがその後の日本の対英、対蘭関係にどのような影響を及ぼしたのか、政治のほうには疎いので、定かではありませんけど、、、、
しかし、たとえ虐げられてもそれにめげずしたたかに生き抜く女性は見ていても強く格好がいいなあと思います。
でも女性自身の口から、歌舞伎の大見得よろしく「本当は強いのよ」っていうセリフが出たら、私だったらちょっと引いてしまうかもしれませんねぇ。
nominalがde factoを凌駕するのは洋の東西にかかわらず同じように見えますけど、、、
で、今年のクリスマスには心やさしい有志の方からプレゼントを期待していますワ!
クローンが取れれば、再開できるかも。