昨日の参議院法務委員会での任務は、そう負担だとは思わなかったし、何時も通りに話したつもりだが、今朝は、少し身体が重い感じがする。
それなりに「何とか法務委員に想いを伝えたい」との責任を感じていたので、自分で思っている以上に神経が疲れたのかも知れない。ヤワラちゃんの谷亮子議員、議事録を見ても法案の本質に迫る質問ではなくて録画機材などばかりを質問しているし、昨日も時間を残して質問を終わってしまった。俺たちの想いが伝わったのだろうか。
それなりに「何とか法務委員に想いを伝えたい」との責任を感じていたので、自分で思っている以上に神経が疲れたのかも知れない。ヤワラちゃんの谷亮子議員、議事録を見ても法案の本質に迫る質問ではなくて録画機材などばかりを質問しているし、昨日も時間を残して質問を終わってしまった。俺たちの想いが伝わったのだろうか。
本当なら、何年か前から話し合われてきた、今回の新刑訴法案に至る、法制審議会「新時代の刑事司法制度特別部会」に対して、立法府の国会議員がもっと積極的に関わらなければならなかったんだと強く感じます。結果的に出てきた法案に対してただ反対意見を述べるだけでは、この、警察、法務行政が悲願とする“警察国家”へと至る可能性の高い法案を、大幅な改正や廃案に持ち込む事は難しいでしょう。まさにこれは、立法府の怠慢だと言えるのではないでしょうか。結果的に彼らの無関心が多くの冤罪を生んでしまう事になるのではないかと思います。
共産党の仁比さんはまだしも、その他の国会議員達は、本当にこの法案を何とかしようという気持ちが無いように感じられました。盗聴、司法取引など、ますます国会議員の首を絞める法律だという事を理解しているのでしょうか、それとも、もうすでに警察権力におもねり始めているのでしょうか。
そして、かつて日本の官僚達が、負けると解っていた戦争を止められなかったように、現代の役人達も、なにかもっと強い力(共同幻想?)に引きずられるように、不本意でありながらも、“警察国家”へと向かう法律を粛々と施行してゆくのでしょうか。
日弁連は、裁判員法導入の際も、「不完全かもしれないが第一歩を踏み出す」というロジックで賛成に回りましたが、3年後の見直しでも全く改善はされず、検察の求刑よりも重い判決を出すなどしたあげく、今市市事件判決では完全に検察の罠にはまってしまいました。そして今回の新刑事訴訟法も、まったく同じロジックを使って賛成意見を述べていました。
最も大きな間違いは、裁判はひとつひとつ個別に慎重に審議しなければならないものなのに、「不完全でもとりあえず全面可視化されるのだから徐々に改善されればいい」というような、全体主義者のような考えで裁判を認識しているところだと思いました。仮に将来改善されたとしても、その間に不当な判決を受けた冤罪被害者の人生はどうでもいいのでしょうか?
このような思想は、例えば、子供の貧困率が16%に及んでいる事について質問された安倍総理が、破廉恥にも「でも全体的な数字で見れば、日本はまだ豊かな方だ」と答弁した事と同じで、ほんとうにこれが、“ひとり”の被疑者と向かい合って権利を守らなければならない弁護士のいうことかと思いました。僕は、昨日の委員会で、ご用学者よりも、役人よりも、この日弁連の態度に一番腹が立ちました。
昨日の法務委員会に付いてはもっと言いたい事はたくさんあるのですが、きりがないのでこのへんで止めますが、とにかく桜井さんの証言は、本当に聞いている人に強いインパクトを与えたと思います。去年の衆議院の参考人招致のときもそうでしたが、桜井さんの涙の訴えは、無関心だった国会議員や、流れに逆らえないか弱い役人達、そしてそこに寄生して生きている御用学者にも、一時でも、“後ろめたさ” を感じさせられたのではないかと思います(日弁連は感じていないかもしれませんが)。ほんとうにお疲れさまでした。
裁判当日、西巻さんたちと3人で裁判所前でプラカードを持ってスタンディングしました。まさかの判決に、3人とも言葉もなく立ちすくんでしまいました。裁判員に期待してたのですが、うまく作られた録画に騙されたようですね。救援会も早く支援組織を立ち上げてほしいです。櫻井さんもお力を発揮していただけますよう、お願いします。