桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

人権賞

2022-11-30 | Weblog
今日は東京弁護士会人権賞受賞で司法記者クラブでの記者会見だった。
この賞は、かなり前に守る会も受賞しているが、今年は俺が頂けることになった。
俺で良いの?が正直な心境だが、歴史ある東京弁護士会の人権賞を頂けるなんて嬉しい限りだ。
俺は、何をしたろうか?
再審を闘い、国賠を闘い、後は、冤罪仲間と手を携えて再審法改正と司法改革を行う活動はしているけれども、それが特別のこととは思わない。余りに酷い司法の現実を正したい想いでやっているだけだ。それも、あの人間的に欠陥のあった俺が社会正義を求めて活動出来ることも楽しかった。嬉しかった。
それが評価されたことは申し訳ないようだ。
記者会見で「この受賞が、どんな力になりますか」と質問されたが、力になるかどうかは判らない。でも、力にするように頑張るだけだと応えたが、再審法改正と司法改革を行えるように、これからも仲間と力を併せてやるのみだ。

風景

2022-11-30 | Weblog
久し振り日弁連15階に来た。
以前は、毎月の弁護団会議も含めて、本当に良く来た。国賠裁判になって日弁連支援が外れたときから、段々と来なくなって15階の応接フロアに来ることもなくなっていた。
久し振りに来て見ると
、日比谷ミッドタウンから新築のビルなど、かなり風景が変わっている。
10年、一昔ということだ。

死刑は許されない

2022-11-29 | Weblog
国は人を殺してはならない。国家を国家たらしめる国民を殺す国家などはあり得ないし、例え犯罪者であっても命は守る国家でなければ国民の人権を守る国家にもなり得ないと思うからだ。
重大犯罪者は殺しても可まわないという日本だから、こんなに人権が粗末に扱われるのだと、俺は冤罪を通して知った。 
その重大犯罪者の死刑囚から絞首刑は残虐な刑罰で憲法違反だとする訴えが出されたらしい。
俺は死刑は反対、反対だが、死刑囚が絞首刑を残虐刑罰で憲法違反だと主張するのを聞くと、アナタは誰を、どのように殺害したのですか、と聞いて見たくなる。
残虐ではなくて優しく殺したと言うのだろうか。
もちろん、絞首刑に抗議しても当然。そのことは良いのだが、自分がした犯罪を、どのように考えているのかを聞いてみたいなぁ。
他人の人生を曲げて狂わせたこと、殺された人の無念の想いを認識しているのかをね。

掌返し

2022-11-29 | Weblog
ネットで名前も明らかにしないで闇夜で後ろから殴り付けるようにコスタリカに負けた日本選手を罵倒する輩がいる。
スボーツだもの負けることもある。負けたからと、その原因になったとして特定の選手を誹謗して、何が面白いのだろうか。 
野球ファンの俺も負ける巨人を誹謗しているが、それは勝てない原因として明白だと思うからだ。
この前は勝てないと言われたドイツに勝ったじゃないか。それにまだ試合が終わった訳ではない。
たまたまミスが重なった敗戦だし、本当にサッカーを愛するならば励ますことこそ、サボーターな役割ではないのか。
本当に個人をネットで誹謗する卑怯な奴らは大嫌いだ。ネットウヨクの幼稚なバカを思うと腹が立つ。名を名乗れ、名前を出してから人を批判しろ。

ダメだあ

2022-11-29 | Weblog
佐藤光政さんが私の作品を唄ってくれたCD付の詩集、壁のうたが、もうすぐ無くなる。版元にあった在庫を、総て引き取ったから、あと40冊ほどで完売だ。
発売して15年ほどになるだろうか。
再販してはと打診されたが、もう自費で再販するつもりはないと断ったところ、昔、守る会が作っていた詩抄を再販したいとのこと。
あれは5冊ほどになった小冊子だったが、それを合版した詩抄に作り変えられた。 
詩集には無い作品もあって、私の獄中の想いは、こちらの方が、より判り易い。
作って貰えて感謝だ。
その詩抄が我が家に届いたが、1箱12キロが重い。土方仕事をしていた当時の30キロくらいに感じる。
ここまで体力が無くなったんだ。ダメだなぁ。

お叱り 

2022-11-28 | Weblog
高安の残念を書いたときに稽古不足元大関の醜名を肥後の海と書いた件で、失礼だとお叱りの書き込みがあった。
確かに、社会のお付き合いでは名前を呼び間違えたら失礼だが、俺は自分が呼び間違えられても、殆ど気にならない。名前なんて符丁だもの。
でも、気にする方のために書くと、御嶽海には、余り関心がないので覚えられなかった。それに芸能人や力士など、人気商売は名前を間違えられるのを恥ずかしいと思えと言いたいかな。
正代にしても御嶽海にしても、相撲解説者は稽古不足を指摘する。場所前になり、稽古状況をスボーツ紙で注目しているが、10番な15番くらいの申し合いで稽古なんて言えるか、と何時も思っていた。まあ相撲だから野球のように肥満を批判はしないが、あたら恵まれた資質を稽古しないで開花させないで終わるなんて、本当に勿体ない話だ。
最も、この稽古嫌い力士2名は大関で資質を開花させたと満足かも知れないけどね。
大関から陥落しても稽古を重ね、精進して優勝な絡む高安は、その点、立派だよなぁ。

これがサッカー

2022-11-28 | Weblog
日本が勝っても負けても、俺には関係ない。それは勝てば良かったとは思うし、負ければ残念だと思うが、それだけのことだよね。 
日本のスボーツ選手って政治的に浅はかな連中が多くて、辞めて自民党だものウンザリ。あれは何時だったか、冬季オリンピックで活躍した萩原健司が最高裁宣伝をしているときに通り、チラシを受け取ってと声を掛けたら聞こえなかったように通り過ぎた。自民党はダメですか❗と言っても無視。応援したことを後悔したね。
タレントなどの芸能人の多くは太鼓持ちのように資本主義社会の泡銭、お零れで喜んで生きている連中が大半で、マトモに政治を考えて発言するような人は稀だ。
今回のワールドカップもカタール政治に抗議したドイツ選手、選手は黙ってプレーしろと言う日本サッカー協会。この差は、どうにもならない。スボーツバカ、芸能バカ社会の日本。
スボーツ大好き人間としてはドイツに勝つまでになった日本サッカーに感慨はあるが、それだけ。
お疲れさま、だね。

元刑務官の投稿

2022-11-28 | Weblog
毎日新聞に「誤解を生む誤った安易な演出」として拘置所に収容中の被告人が病気で社会の病院に移されてベットで手錠をされていたのがあり得ないと抗議している。
この堀口忠男さんは名張事件での事実を知らないらしい。
死刑囚で身動きもままならない重体になっている奥西勝さんは病院でベットに手錠で繋がれていたのだ。
現実ではあり得ないと書くが、あった、堀口氏が知らないだけのことだ。
刑務所は人権を無視する、あり得ないことをするのだ。
こんな投稿を信用する人がいないことを願うばかりだ。

またかぁ

2022-11-27 | Weblog
稀勢の里が横綱になる前、何度も優勝を逃していた。見ていてじれったいほどに勝負に弱くて、これに勝てばという1番に負け続けていた。
確か、解説の北の富士さんは「もう終わりだ」と言っていたはずだし、俺も横綱になれるとは思いもしなかった。
茨城県出身の横綱、稀勢の里は取組みで胸筋を切断してしまい、それが回復しなかったことから、早々に引退したが、同じ部屋の高安は大関から陥落して、もう相撲取り人生も終わりに近いと思っていた。それが、この数場所、あと1歩で優勝できるようになるまでに力を復活させて来た。
あと1勝で優勝から連敗したり、稀勢の里と同じに勝負弱い。でも、でも、その経験から今場所こそは初優勝と思っていたが、本割出負けて巴戦出負けて、また1歩及ばなかったようだ。
勝負弱いなぁ。
茨城県出身は、みんなこうなんだろか。
残念さが腹立たしい思いも沸かせるけど、まあ稽古をしないで負けている正代や肥後の海に較べれば、遥かに増しだよね。
高安、来場所こそ、目指せ初優勝‼️だ

激しく疲れた 

2022-11-27 | Weblog
今日はシヨウジとタカオの11年振りの上映会だった。
先日、我が家にはDVDが送られて来て、連れ合いと一緒に見ていたが、もうお亡くなりになった方々も懐かしく見られたのに、今日は疲れた。精神的に疲れた感じだ。
布川事件の歴史を描き、闘いの歴史を知って貰うには、実に素晴らしい作品だ。でも、俺には終わったこと。今更に振り返ってアレコレと見たくない思いが湧いて来て、もういいよと言いたくなる思いになったのだ。
それに、やはり杉山は嫌いだ。人間として真面目で貴重目な人なのに、悪ぶった作り話、他人事のようだった再審裁判を行っていた歳月の言動を思い出して、あの当時の自分の苛立ちが蘇って来てしまったからだ。
ただ、闘いの歴史を辿って見ると、そこにあった弁護団のご奮闘と支援者の努力は、改めて恵まれたと感謝の思いだった。本当に人様の支えに恵まれた闘いだった。
これからも頑張らなければと自分も励まされる映画であったことは間違いないし、素晴らしい作品を作って貰えたことにも感謝だった。