桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

中村家

2019-12-30 | Weblog
先日、岸和田のファミリー、中村家で1日遅れのクリスマスをした。
松本夫婦と中村家の孫、5人を含めて、総勢11名での食事だった。
中村家の孫は6人だが、大学生の男子は来られず、来春就職の大学生を筆頭に高1、中3、小5、小1の女性が5人。 
どの子も素直さと性格の良さを感じて一緒にいるのが楽しいだけでなく、個性が明確になる中で従姉妹同士が姉妹のように仲良くて、その姿を見ているだけで嬉しくもなる存在だ。
中村さん夫婦が準備した手巻き寿司を、みんなで食べたが、俺は食事療法中で、別メニュー。玄米御飯も用意してくれ、それを味わいながらのクリスマスだった。 
中村夫人がサンタクロースに扮して子供たちに菓子などの袋をプレゼントしたが、最後に、俺にも素敵なセーターが準備されていた。
ピンクとグリーンのクロコダイルのセーターは、流石に絵手紙作家の夫人が選んだセンスを感じる物で嬉しかったなぁ。
どちらもピッタリ!
大感激の夜になった。
俺は幸せ者。しみじみと幸せを味わった1日遅れのクリスマスだった。
そうだ、セーターは、そのうち着た写真を公開します。

砺波支部

2019-12-27 | Weblog

先日、救援会砺波支部で話をして来た。
初めて行く土地だったが、相手は救援会の皆さんだ。初めて会った気はしなくて、何時も通りに救援会に出会って人生が変わり、再審と国賠裁判に勝てた話をして来た。
もちろん、最後に1曲ね。
訪ねたのは小矢部市という地区で、確か、福井女子中学生殺し事件の再審開始決定があったとき、この地区の病院に入院していた前川さんに会いに行ったな。
最寄り駅は石動。
富山と金沢を結ぶローカル線に乗ったが、石動には加賀藩主2代目前田利長の墓所もあった。
前田利長は、歳の離れた弟に藩主を譲り、石動に隠居城を建築したそうで、城好きの俺は、その城跡も訪ねた。
季節外れの桜が咲いていたので撮影して帰った。

日本海の虹

2019-12-22 | Weblog
あれは何年前だったか、金沢に住む親戚の娘が「金沢の冬空は憂鬱になる」とメールか来たことがあった。
海に雲が垂れ下がり、灰色と黒色混じりの海と空は、確かに気の重くなるものがある。
昨日、富山県小矢部市で開かれた救援会砺波支部の大会に招かれて来たが、日本海は小雨が降って憂鬱色に染まっていた。こんな風景を見続ける冬の想いが判ると、あのときのメールを想い出していたらば、突然のように雲が切れ、まるで自分の目の前から立ち上がるように虹が現れた!
慌てて携帯で撮影しようとしたが、何度も失敗して、それでも何とか虹を掴まえることが出来た。
こんな綺麗な虹を見られるならば憂鬱色の日本海もいいかもね。

怖いよ、日本は!

2019-12-20 | Weblog
一昨日の伊藤詩織さんの勝訴を受けてマスコミが報道しているが、段々と隠されていることも露わになって来た。
山口敬之が伊藤さんをホテルに連れ込んだとき、ドアマンの男性がいて警察に状況を話していたばかりでなく、今回の民事訴訟になり、自分の証言が蔑ろにされ兼ねない事態を危ぶんで、自ら原告側に連絡した事実もあったとか。
テレビ朝日の朝番で玉川さんも話していたが、若い女性の就職相談に応じた初老男が店を2軒も予約し、変えると言うのを自分の泊まるホテルに連れ込んだとなれば、それは下心充分。誘われたとかの山口の言い訳など、通じるはずもない。
そのホテルマンは、タクシー車内に吐いた汚物があり、酩酊した伊藤さんを強引に連れ出す山口敬之を見ていたことを語るそうだ。
この事実は、今週の週刊新潮に掲載されているらしいが、地裁での民事訴訟に使われなかったそうだから、控訴審で明らかになり、山口の虚言をうち砕くことだろう。
桜問題では、やっと内閣記者会見で菅義偉の答弁に矢を放つ記者も現れて面白くなって来たが、安倍晋三政権は、自分の仲間ならば犯罪者でさえも逮捕させずに終わらせることを明らかにした伊藤詩織さんの事件ほど、安倍晋三政権の悪質さと犯罪性を示す事件はない。
昨日は、その逮捕を阻止させた中村格警察庁官房長(ナンバー3で次次代警察庁長官確定らしい)の問題を報じるマスコミもあったが、いいねえ。こんな犯罪者たちが法治国家で許されてはならないよ。
形勢不利を悟る安倍晋三政権は、山口敬之に控訴取り下げを勧告するとかの話もあるが、ダメ、ダメ!
頑張れ、山口敬之!
外国記者クラブでの会見、良かったよ。弁解をするほど、掘る墓穴が見えたし、更に控訴審では、その薬物強姦野郎のご尊顔と弁解の馬鹿さ加減を楽しませて欲しいね。
伊藤詩織さん、辛いでしょうが、今も隠されたり、隠れたままでいる、違う貴女のために、そして日本社会に道理を取り戻すために、どうか頑張ってください!
山口敬之、やれ、やれよ!でも、死ぬなよ、殺されるなよ。怖いよお、日本は、日本の権力は。

タンポポ

2019-12-20 | Weblog
このところ陶板浴に入るために連れ合いの実家に通ってる。
すっかり冬の装いをした野山に包まれている連れ合いの実家は、茨城県の最西にあたる城里町にある。
隣は栃木県茂木町だ。
季節の彩りが鮮やかな田舎町で、同じ田舎町育ちの俺は、こんな場所でノンビリと過ごすのもいいと感じる、心落ち着く場所だ。
そんな実家の庭には、もうタンポポが咲いている。
まだ冬の始まりだというのに気の早いタンポポだが、冬の次は春だ。

哀れ山口くん!

2019-12-18 | Weblog
伊藤詩織さんが安倍晋三仲間の山口敬之にレイプされた事件の損害賠償裁判で、伊藤詩織さんが勝訴した。
白を黒とする裁判官の多い時代だ。ましてや、安倍晋三の茶坊主をしていたジャーナリストだったから、同じ茶坊主仲間の警察官僚中村によって逮捕状の執行を阻止して貰い、逮捕を免れた山口だ。負けることもあると思っいたからホッとした。
良かったね、伊藤さん!
残念だったね、山口くん!
多分、安倍晋三総理大臣が白を黒と強弁すれば官房長官から官僚まで、その嘘を真実であるかのように装うために、汲々として嘘の上塗りをするサマをみている山口は、自分のレイも無きが如くに出来ると思っていたことだろう。
そうは行くかよ。
時代を変え、社会を変え、日本に道理の通る司法を築いたとき、こん
山口敬之のような腐れ野郎は、必ず犯罪者として裁けるようにしたい。
もちろん、その逮捕を阻止した中村も同罪だ。中村は次期警察庁長官候補らしいが、いいよね、警察庁長官経験者に刑務所に入って貰うのも。
山口と中村に天罰を!

川口市

2019-12-16 | Weblog
昨日は救援会川口支部に招かれて話をして来た。
川口支部は、長く布川事件を支援してくださった早船さんという方が、救援会を無くしたくない!という思いで地道な活動を続けて維持された組織のようで、その早船さんのことを話す方がおられたけど、ご本人は、もうお年を重ねられて会合には参加出来なくている。でも、早船さんのお蔭様もあり、ホントに長くお力添えを頂いている救援会川口支部だ。今は、早船さんの弟さんや友人の市議さんもいて、何度も呼んで頂いている。 
昨日は40人近くの参加者だったろうか。
話は、何時もと同じ。思いのまま好きなことを話したが、救援会に出会い、救援会の皆さんの正義を愛する行動に感化されて自分の生き方や人生が変わったことは、皆さんにも伝わったようで、半数以上が懇親会に残ってくれた。
楽しい川口支部だった!

南葛飾高校夜間部

2019-12-15 | Weblog
先日、夜間部で学ぶ人たちに話をした。昼間の高校には、何度も行っているが、夜間部は石岡高校以来だ。
色々な事情で夜間部で学ぶ人たちは、実に個性的だし、昼間に学ぶ人たちのようには行かない。私語をする人、終始携帯を見ていた人。自由だ。もちろん、それはそれで構わないのが俺。
人生も命も、何だかんだと言っても自ら選ぶものだ。人の話を聞くことも、その自ら選ぶことの1つ。好きにしていいと思うし、大体、聞きたくない人の話を聞くほど、苦痛はないからね。自由でいい。
何時も通りに布川事件の体験から知ったこと、思っていることなどを話した。
南葛飾高校は、俺がファンのイ・ジョンミさんの母校であり、朝鮮語。教えてもいた学校で、そのジョンミさんからのお声掛かりで行った。
昨日、感想文が届いたが、しっかりと聞いて、考えてくれた人が多くて安心した。
聞いていないようで聞いてる、聞いているようで聞いていない。これが判らないのが講演だ。
それぞれの事情を抱えながら夜間部で頑張っている若者に、少しでも俺の想いを判って貰えたら嬉しいよな。冥利に尽きる体験の夜だったね。

ノルウェーのテレビ局

2019-12-14 | Weblog
袴田事件行動の日、ノルウェーのテレビ局から取材された。
何でもノルウェー人が冤罪で逮捕されているそうで、自白強要されたのか、日本の取り調べ体験者に話を聞きたいということから俺にお鉢が回って来たらしい。
有楽町マリオン前から議員会館での院内集会などを取材された。
途中、日比谷公園でもインタビューされたが、公園の見張りが来て「事前の許可を取れ!」とのこと。
何度も来て、最後には、公園管理者が出て来て終わりにされた。
国会議員会館での集会が終わり、テレビ局の女性が、俺を携帯カメラで撮ろうとしたらば「敷地内ではダメ
!」。
公園や議員会館など、多分、外国ではオープンスペースだし、パブリックスペースと呼ばれて自由だよね。
日本の可笑しさを、こんなところにも感じたのではなかろうか。
証拠捏造をして冤罪を作る日本の警察。その警察に同調した上、更に無実の証拠を隠す検察。それらの不正を見逃して冤罪を完成させる裁判官。俺の体験や仲間の体験を話したが、ノルウェーの人には、どう感じたものやら。

袴田事件での行動

2019-12-13 | Weblog
昨日は袴田巌さんの死刑が確定した日ということで、有楽町マリオン前や国会議員会館での院内集会が行われて、俺も参加した。
正義も道理もない日本の検察は、平然と無実の人を殺す。無実と判りながら証拠を隠して殺す。
袴田巌さんを犯人とするために犯行衣類を捏造した警察と検察は、その行為ゆえに、何が何でも袴田さんを死刑台に連れ戻すつもりだ。人間じゃない奴らと言っても過言じゃない検察を相手にする我々は、それでも正義と理性を以て闘うしかない。
有楽町マリオン前には、多くの人たちが集まり、袴田事件の正義を訴えた。70人近く参加したろうか。
最高裁要請もあったが、俺は有楽町マリオン前宣伝と院内集会のみに参加して袴田さんの冤罪を晴らしたい思いを行動にした。