桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

京都泊まり

2022-06-30 | Weblog
昨日は京都に来て出版業界の保健療養施設に泊まった。
場所は嵐山。
天龍寺や大河内山荘庭園が近く、京都らしい趣きのある宿は庭も美しくて、古い歴史のある宿に泊まっているような感じだった。
急激な暑さのせいか、倦怠感が戻って来た体調はイマイチで歩く気持ちになれなかったのが残念だった。
一緒に来た出版業界OBは、早朝から近辺を散策したらしい。
また病が回復したら来て見たい場所だ。

学者

2022-06-29 | Weblog
何時も検察や法務省側に立って意見を語る学者に、酒巻某や井上某がいる。いわゆる御用学者だが、もちろん、そんな学問バカばかりはいない。国民のサイドから人権や冤罪を考える学者はいるし、真面目な学者の方が多いのではないかと思っているが、今日はFBで大崎事件に絡んだ学問バカの存在を知った。
大崎事件の最高裁決定に付いて「証拠構造が強固だ」と書いているらしいのだ。
再審問題の二段階論やら総合評価やらは、俺にはどうでも良いこと。要は裁判官に「これは❗」と思わせ、再検討させる主張がなされれば良いのであって、その結果の総合評価やら二段階評価やらになるだけのことだ。
その問題の中で大崎事件は証拠構造が強固で最高裁の判断が出たとか語る学者がいると知って驚いたし、呆れた。
原口アヤ子さんの家族の自白は、常識では考えられないような話し合いで殺人行為を共謀したとなっているが、その話には、どこにもリアリティがない。創作、架空の話であることは、普通の常識があれば理解出来ることだ。なのに強固な証拠があるというのだから、この学者バカには呆れて言葉もない。
大崎事件の事務局長、鴨志田弁護士は、この学者の論に抗議しているが、当り前の話だ。
証拠構造も、まともに理解出来ないようなのが学者だってんだから日本の司法が狂っていて当然かもしれよな。

泪橋ホール

2022-06-27 | Weblog
昨日は山谷の泪橋ホールで映画だった。
先般、イ・ジョンミさんとジョイントをしたところだが、映画館としても使わわれているようで、昨日はオレの記念日が上映された。
参加者は25人くらいだったろうか。
これで5回目。
俺としては、何時もの自分を見ているだけだが、初めて見てくれた方は、それぞれに感じてくれたモノがあるようで好評だった。
上映後、残った方々と懇親会。暑かったこともあり、ビールが美味かったなぁ。

水沢観音

2022-06-23 | Weblog
あれは何年前になるのか、まだ俺が千葉刑務所にいたころだ。
守る会の皆さんは、毎年夏に水上の葉留日野山荘へレクリエーションで行っていた。
今年は水沢観音に寄って祈って来たという葉書が届いたことがある。それ以来、何時の日か行ってみたいと思っていたが、昨日、念願を叶えた。
神や仏を信じない俺だから、言っても罰当たりなことを話すが、でも神や仏に命からの思いを託して祈る人の哀しさ、切なさは理解しているし、その祈りの尊さも理解している。
水沢観音は山裾に抱かれるように存在する小さなお堂だった。
俺は、ただ有り難うとだけ、告げて帰って来た。

何をしても良いのか

2022-06-22 | Weblog
裁判官ならば、何を、どのように判断しても許されるのか。白を黒としても許されるのか。許して良いのか。
だから、冤罪は作られるし、冤罪に泣く人は作られ続けるのだ。
また大崎事件に理不尽な判断が示された。
医学的な判断を歪め、無実を示す事実を捻じ曲げて判断するならば裁判は裁判ではない。
今日、大崎事件に示された再審棄却決定は裁判に値しない。
虚しさ、悔しさ、怒り、嘆き。真実を求め続ける冤罪仲間の原口アヤ子さんと、そのご家族の想いを考えると言葉がない結果だ。
どのような職業でも道理に戻る行為は許されないのは当然だ。しかし、司法の世界だけは道理が無視されても科学や医学が無視されても、その行為が裁かれることはない。
間違いを犯したならば裁判官であっても罪を問われるようにしなければ日本の冤罪は無くならないだろう。
今日の理不尽な判断を聞いて、改めて司法の犯す犯罪行為を裁く法律を作らなければならないと思った。
ヤラなければならないと、改めて俺の闘いを見据えた思いになった。

原口アヤ子さんの過酷な人生

2022-06-22 | Weblog
俺の冤罪の闘いは恵まれた。人様の出会いに恵まれて、その恵まれた出会いが裁判所をも説得する力を得て勝ったと思っているが、そんな冤罪ばかりではない。道理の通じない裁判所、裁判官に出会って苦難を重ねる闘いが多くある。
今日、鹿児島地裁で再審の可否判断がある大崎事件も、その1つだ。
大崎事件は布川事件よりも先に再審開始決定を得て再審の闘いに道を切り開いた。それが開始決定を取り消され、今回は3度目の再審開始決定があるだろうと言われているし、俺も勝利を確信している。この事件は殺人事件ではなくて自転車転落事故による頸椎骨折に起因する出血死であることが緊急救命医によって解明され、更に転落事故現場から自宅に搬送した人たちの証言の矛盾が開示された証拠で明らかになり、それゆえに堆肥に埋められていた理由もアナザーストーリーとして解明出来たからだ。
大崎事件は、今日の3度目の再審開始決定により、今の再審制度の欠陥を社会に知らしめるだろう。そして再審法改正を促す力にもなるだろうが、もう95歳になり、ベットに寝たきりで言葉を失った原口アヤ子さんを想うと、その余りにも過酷な人生を、誰が償うのか、償い得るのかと怒りを感じてならない。
冤罪が明らかになっても、誰も責任を取らない、取らないで済むことにも怒りが募る。
原口さんの想いを背負っては声を上げ、法律を変える闘いをするたけだが、何か釈然としない想いだよな。

靴職人?

2022-06-22 | Weblog
貴乃花の息子、花田優一は靴職人を名乗り、テレビ出演をしているが、千葉刑務所で靴を作っていた俺は、このオトコが職人だと名乗ることに胡散臭さを感じていた。
まだ若いよね。
何年修行したのか知らないけども、20歳を超えたばかりの若造が職人を名乗っているのだから、その修行年数は3、4年のはずだ。靴作りな、そんな簡単なモノではないと体験する俺もにすると花田優一の靴職人なんておこがましいね。
親である大横綱貴乃花の7光で名乗れる靴職人だろうに、今日は靴職人休業宣言だと来ては笑うしかないよ。
息子を溺愛するらしい母親の、こっちも7光で金魚のフンのようにテレビ出演を重ねる花田優一の靴、どんなモノか見てみたいなぁ。

伊香保温泉

2022-06-22 | Weblog
昨日は、布川事件の闘いに熱く力を貸してくださった皆さんと伊香保温泉に来た。
お元気ならば、ここに一緒にと思う方は、他にもいるが、残念ながら他界されたり、体調もあって来て頂けないことを思うと、皆さんにはお元気でいて頂きたいと願いながら楽しい祝杯を上げ、語り合った。
本当に俺は素晴らしい仲間と人に恵まれた。この幸せを忘れずに、これからも再審法改正や司法改革の活動をしなければ。

馬鈴薯

2022-06-19 | Weblog
今日は馬鈴薯を掘り出した。
昨年は、何もしないで実らせただけだったが 今年は間引きをして適正な実りを促した。
その成果があって大きなのが実った。
今日は掘り出して太陽に当てて、明日、保存をする。
この後は人参を植え付ける予定で、自前でカレーを作るぞ❗

危なかった

2022-06-17 | Weblog
昨日は連れ合いの実家で植木の剪定をした。
今までは義兄に任せていたが、俺もやる必要がある立場だと思って、先ずは家の正面にある植木をバッサリとやった。
作業が終わって帰宅して、もうすぐ我が家に着く信号機の無い交差点で、前を走る軽自動車と右から出て来た乗用車があわや衝突❗
右側に一時停止義務があるのを停まらないで出て来たのだが、慌ててバッグする乗用車の若い女性。左手には赤い携帯を握っている。
携帯を見ながら運転してた感じだな。
衝突まで1メートルくらいだったろうか。危なかったぁ。