桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

大晦日

2018-12-31 | Weblog
今年も最後と1日。あと3時間で、また新しい年になる。
今年も、色々なことがあった。
ご迷惑を掛けた皆さん、嫌な思いをさせた皆さん、勘弁して下さい。
今年は、また沢山の出会いがあった。獄友上映から生まれた多くの皆さんとの出会い。
楽しかったなぁ。
台湾訪問は目を見開かされる体験になったし、いかに日本司法が中世にあることを教えてくれた。
白を黒と言い繕う裁判官のいい加減さを袴田事件や今市事件で、改めて知らされ、こういう裁判官を犯罪者として裁かなければ正義はないとも思わされた。
幸いにも勝てた仲間もいれば勝てなかった仲間もいる。
その総ての冤罪仲間が勝利する日を目指して、みんなで力を合わせて司法を変えたいと思った今年だったが、新しい年は、その闘いも始まる。
正義の力を信じて真実を求める闘いは、明るく楽しく!
皆さん、どうか良いお年をお迎え下さい!
今年も有り難うございました!

とても書けない

2018-12-28 | Weblog
年末に北陸地方の温泉を堪能した。
結婚して富山に住んだらしい竹馬の友は、昨年、重い病と診断されて手術した。昔とは違って治療薬や手段の発達で、幸いにも回復しているが、二昔も前に離婚した過去の想い出の温泉に行きたいとの誘い。年末休みで混雑する前にとの希望に乗り、この二日、富山と石川の温泉を味わった。
金太郎温泉!
初めて聞く名前だし、行って見ると、街中に忽然とある温泉で、全く温泉地とは違ったが、少し塩分があり、濃い硫黄の匂いのある温泉も良かったし、食べた料理が抜群に美味かった。
今まで多くの温泉に行ったが、金太郎温泉ほど、美味い料理を食べられたのは、初めてだった。
二日目は、俺の希望で山中温泉に行った。
冤罪仲間に会う目的もあっての山中温泉だったが、片方には会えたが、片方には電話も通じなくて空振りだった。しかし、もっと空振りだったのが、泊まったホテルだった。
前日の金太郎温泉の料理とは較べるべくもない上、温泉は無色透明。匂いも無い。ホントに温泉?と感じてしまった。客も、俺たちの他に、僅か1組の詫びしさで、とても名前は書けないなぁ。
山中温泉のメインストリートには、かなりの客がいたし、もう1度、違うホテルに泊まって山中温泉の真価を問わなくては、と思った。

悪い冗談だ!

2018-12-28 | Weblog
昨日の報知新聞、阿部慎之助が、まるで冗談みたいなアドバイスを語ったと書いてあった。
新しい巨人の四番打者、岡本和真に対して「減量には注意しろ」だって。これ、悪い冗談だよなぁ。
来年は捕手に戻り、百試合は出るとの抱負も語って練習しているらしい写真付きだったが、その写真は、相変わらずのデブ。とてもプロ野球選手には見えない腹がアリアリと見て取れるのだから嗤える。
プロ選手にも肥満体型選手はいる。西武ライオンズの山川や中村などは、その体型選手だが、彼らは入団当初からの体型で立派に攻守で好成績を残している。しかし、阿部慎之助は違う。入団当初は俊足、強肩、強打を言われたが、プロ選手最高の年俸を貰い、原辰徳監督が「巨人は慎之助のチームだ!」と評したころから腹がせり出し、見事な鈍足選手に変わった。飽食でアスリート精神を失った選手なのだ。
「過去に減量に挑戦したこともある阿部慎之助」とも書いてあったが、「無理な減量はするな、練習しながらやれ」とか言ったらしい、そのアドバイスは、いかにして阿部慎之助が今の姿になってしまったかの自白だろう。満足な練習をしないで食事制限で痩せようとしたが出来なかった、岡本和真、そうはなるな!と言いたいのだろうが、改めて阿部慎之助の意志の弱さ、プロ選手としてのアスリート精神の欠如を示す言葉だと感じたよ。
しかし、ホントに百試合に出られると思っているのだろうか?
自分のプロ野球選手としての姿さえも認識出来ないのだから過去の栄光に幻を見るのも当然かも知れないが、もし阿部慎之助が百試合も捕手で出場したならば巨大戦力が相殺し合い、悪戦苦闘の迷走を重ねることだろう。

嬉しかったなぁ

2018-12-28 | Weblog

昨日は福井に住む冤罪仲間を訪ねた。再審請求が認められたり、それが否定されたりして裁判に翻弄されているが、その上に過去の過ちで精神的に病んだ部分を持つ仲間だから、どんな生活をしているものかと案じていた。
千葉刑務所の仲間で冤罪ではない人には、その部屋が乱雑で足の踏み場も無く暮らしていたのも見ていた。だから、男独りの仲間も?と思っていたが、部屋は、見事なほどに整理され、清潔感が溢れていた。
その部屋に彼の精神状態を見るようで嬉しかったなぁ。
彼の瞳は、今までになく澄み、真っ直ぐに俺を見て話しているうちに、必ず彼の闘いは勝利の実を結ぶに違いないと思えた!

獄友ライブ

2018-12-26 | Weblog


昨夜は武蔵小金井駅前にある宮地楽器ホールでの獄友バンドをよるライブだった。
用意した席は満席。
小室等さん、ゆいさん、河野さん、大熊さん、こぐれさん、イ・ジョンミさん、中川五郎さん、谷川賢作さんという出演者の素晴らしい音楽。そこに集った善意の皆さんの心に包まれた、本当に素晴らしい夜だった。盛り上がった!
俺も1曲。
もっと聴きたかったと言ってくださった人、コンサートはないのか?と言ってくださった人、沢山の人に激励の声を掛けて頂いた。
来年にスタートする冤罪犠牲者の会にも力になるだろうと思った夜だったし、金監督はじめ、出演者や来場者の皆さんの想いを力に、やってやる!とも思った夜だった。
菅家さん、石川さん夫妻、袴田秀子んさんの他に、杉山と同じ工場にいた、千葉刑務所仲間も来てくれた。
彼も、近々再審請求をする。
みんなの力で、みんなの力で、冤罪を作らせない法律を作りたい!

獄友バンド

2018-12-25 | Weblog
今日は武蔵小金井駅前の宮地楽器ホールで獄友バンドのライブだ。
今年は、映画・獄友で楽しませて貰った。
どこかの映画祭での賞を期待したが、残念ながら今のところはないようだ。でも、俺たち冤罪者には、とても心強い支えとなる映画だし、これからも冤罪と闘う人を支えるだろうと感じている。
その映画の主題歌を唄ってくれた獄友バンド!
今夜のクリスマスライブも、きっと楽しい時間になるだろう!俺も1曲、唄う時間を貰えるそうだが、何を唄うかなぁ?

再び徴用工問題を

2018-12-25 | Weblog
韓国大法院が日本企業に賠償責任を認める判決を出したとき、日本マスコミは雁首を揃えて判決を批判した。異様、異常な一斉批判だったが、個人の訴訟権はあると、日本政府が認めていた過去を理解したのか、少し冷静さを取り戻した記事も見られるようになった。
訴訟権がある以上、徴用工として苦労した人が訴えて当然だし、それは認める判決が出ても当然だ。それなのに韓国の裁判所が日本企業の責任を認める判決を出したからといって、それを日本のマスコミが一斉に批判するなど、過剰反応だし、お門違いだというしかない。
ただ、柳田豊さんが書くように、その判決に日本企業が従う義務はないようだ。その賠償責任に付いは、韓国政府が行うとした日韓両国の合意があるからだ。
ここは冷静に過去を振り返り、あの戦争当時に過酷な体験をした人を救済する方策を考えることこそ、政治なのではないだろうか。
まあ自己中心、友達中心で政治しか出来ない安倍晋三と、その力に靡くばかりの日本では無理かも知れないけど。

東京経済大学

2018-12-24 | Weblog
先日、東京経済大学のゼミに招かれて話をして来た。
セミ生は13名だったか。
当日の前に質問を送って頂いていたので、その質問に沿って話をしたが、何時もと変わりなく話せたし、質問を頂いただけ話しやすかった。
今の学生は真面目だし、素直でいいのだが、若い人ほど、安倍晋三の支持するらしいのは、生きるや人間の価値の理解に誤りがあるように思う。
13名のゼミ生たちの明日が、真っ直ぐにあるように願いながら帰って来た。

羽生!

2018-12-22 | Weblog
羽生と書くと、ユズルく~ん!とかの嬌声が届きそうだが、俺の羽生は将棋だ。
長く将棋界を背負って来た羽生善治も、昨日、竜王戦に負けて、とうとう無冠になった。
羽生、森内、佐藤、先崎の4棋士が、10代でプロ棋士となり、チャイルドブランドと評されたのは、もう30年以上も前だ。彼らも50代が近くなり、最後の砦を守っていた羽生が無冠となって将棋界の歴史も新しい時代になったということだろう。
藤井聡太という天才が出現して、羽生時代の次は藤井時代となるのか。
来年の将棋界も注目だね。 

大掃除始め!

2018-12-21 | Weblog
年末に予定が入ったことから、今日は大掃除をした。
まずは窓ガラス掃除。
昔、ガラス拭きを生業にしたこともあったが、1年の埃を取りながらのチマチマした掃除は鬱陶しい。
今日は母屋の階下だけで終わった。
明日は2階と離れ。明後日は床のワックス塗りをしないと、その後に28日までは他県への遠征もあって、今年中に大掃除は終わらない。
いゃあ慌ただしくなったなぁ。
俺は料理よりも後片付けが得意。料理したならば、台所はピカピカ!風呂は上がるときに水滴を拭き、綺麗にする。
だから、風呂場と台所の大掃除はいらなくて窓ガラスと床だけで済むから助かるな。