饅頭

癌発覚以来、動物性タンパク質を断ち、砂糖や小麦粉、揚げ物などは食べたいで癌と闘って来た。
間違いなく、その成果で余命１年の宣告を乗り越えて４年目になったが、著しく体力が落ちて歩くこともままならなくなり、腹水や浮腫みなども出て来て、違う治療をも取り入れる状態になったと感じる。
そこで出会ったのが、先ずは癌を増やす細胞を消す治療をするという医師だ。
薬を飲み始めて３週間目に入るが、まだ結果は判らない。判らないが、食べて体力を維持しろという指示が納得だ。動物性タンパク質や砂糖などを、たまに食べて癌患者が死ぬならば生き残れる癌患者はいない、食べなさいの指示だ。
もちろん、これまで癌と闘えた食事療法は基本的に維持するが、昨夜は癌になって以来、初めて饅頭を食べた。小さな三色饅頭。蓬饅頭、紅白饅頭。一口サイズだったが、ズシンと美味かったなぁ。

コーラス

昨日は、関西で俺のピアノ伴奏をしてくれるキョウちゃんが所属するコーラスグループの３５年の発表会だった。キョウちゃんは、今回でコーラス伴奏も卒業だそうで招かれて行って来た。
俺は昔からコーラスは苦手。声が目立つし、先生から止められて声を出さなかったこともある。皆んなで声を合わせてやるコーラス。昨日は心に沁みた。
いいなぁ、優しくて柔らかくて。
尻が痛くて、残念ながら１部のみで帰ったが２部も聴きたかったなぁ。
休憩前にボイストレーナーの女性声楽家が唄ったが、淑さんや光政さんを聴いて来た俺には、残念だった。

事件交流集会

救援会が支援している冤罪や弾圧事件で闘う人、支援する人たちが集まって、毎年、交流集会が開かれている。
コロナで３年ほど、やれなかったが、昨日は、久しぶりに開催された。
俺が仮釈放で社会に帰った後、最初に参加した大きな集まりは熱海で開かれた、この交流集会だった。
あれから２６年、俺は再審も国賠裁判にも勝って特別報告者として参加できたのは感慨深いものがあった。
体調が悪くて行くのも大変だったが、冤罪者の体験こそが司法改革の力になること、必ず改革はなし得ることを語った俺の想いは、皆さんに理解して頂いたようで、本当に行って良かった。

キャンセル

２７年前に刑務所から仮釈放されて社会に帰って来たときに、俺は、必ず約束は守ることも自分に課して生きて来た。
癌になって体調が悪化して来ても、それは同じ。行くと約束した以上は行く。これまで何とか守れて来たが、とうとう禁を破るときが来てしまった。
行くとした約束は、来月末の福岡行きが最後だ。その後にある８月の山梨は車での往復、歩く必要が無いので問題はない。９月以後はドタキャン有りでの約束だ。
何とか福岡の約束も守りたかったが、飛行機はじめ、その他の行動を考えると、今の体調では無理かも知れないし、行っても相手に迷惑を掛けそうだ。
今朝、キャンセルの連絡をして承知して貰ったが、自分を支えて来た何かが消えたような思いになった。

俳句

７０になるに
　　義母から
　　　　お年玉
両親は獄中にいるときに亡くなり、孝行らしきことも出来なかった。お年玉を上げたこともない。義母は、俺が７０を過ぎても年末年始に行くとお年玉をくれたんだよね。

雨の午後
　　薔薇一輪の
　　　　庭に猫
庭に猫が来ると我が家の猫は騒ぐが、雨の中では静かに通り過ぎるだけ。

夏場所や
　　公園で子ら
土遊び
隣の公園で子供が遊ぶことも少ないが、先日は珍しく騒いでいた。汚れることも厭わずに。

ひたすらに
　　　春の雨音
　　　　聴く夜かな
痛みが強い夜は眠れない。あるがままに、なるがままにと呪文を唱えて雨音を聴くだけ。

湯茶碗の縁に
　昨日の鯖の香よ
俺は臭いに敏感だ。野菜に残る、他の食材を切った匂いを感じて連れ合いに言うことがある。焼鯖を食べてお茶を飲むと、確実に鯖の臭いが湯茶碗に残る。

甘いよ

勝ったから良いとはならないね。
今夜の巨人のメンバー構成は、原の野球に対する甘い考えを示している。
巨人の中心は岡本だ。いくら門脇の守備が上手くても、殆ど試合でやっていない岡本をレフトに使うなんて岡本に失礼だ。
それに中田にしても、まだ満足に走れない。全力で走れない選手を起用してはダメ。他の選手に失礼だ。
勝ったから良いとはならないし、甘いねぇ。こういう考えが、どこかで漏れを生むんだなぁ。
明日からの阪神戦。こんな考えでは勝てないね。

秋広と門脇

巨人も若手を使っていて、このところ勝っても負けても楽しく見ている。
サードを守る門脇の守備は評論家から絶賛されている。確かに、その俊敏性と身体の芯の強さは新人とは思えないし、守備など、良く判らない俺でも上手い、凄いと思う。
秋広は２メートルを超える身長ながら足も速いし、肩も強い。それなりに守備は安定しているが、見ていて感心するするのは、この前にも書いたが、殆どボール球を振らないことだ。
門脇はボール球を振り過ぎる。昨夜など、殆どボール球を振っては凡打、三振だった。まるで長野を診ているようだった。
秋広の選球眼の良さは巨人選手の中でも目立つ。丸に匹敵するかも知れないが、秋広が岡本に並んで打線を繋ぐようになったら面白いね。
門脇は、確かに守備だけでも使うべき選手かも知れないが、もう少し選球眼を磨かないと、ただ守備だけの選手で終わるよね。

闘い

毎日、闘いだ。
トイレに行くことに始まり、それから出ないで残る便に押された癌が痛み、その痛みが収まるまでが、毎日の闘い。
貼り薬をしても、飲薬を使っても、一定の時間が過ぎて効果が出る訳ではない。その日その日で効いて来る時間は違う。９時ころに使って早いときで昼ころに。遅いときは午後２時ころだろうか。
トイレに行って風呂に入って出て来た後は、
ベッドに横になっていないと耐えられない。
だから、その時間から予定があって動いたりすると、その日は痛みが続いて大変だ。
こんな毎日、書いても面白くないよね。読む方だって心配してくれる人もあるだろうし。
でも、今は癌を増やす細胞を消す治療をしていて、そろそろ効果があるならば出る時期に入り、今朝は、少し変わった感覚があった。
常に楽観的にしか考えない俺だから、また明日には元に戻るのかも知れないが、変わった感覚に回復を感じるので現状報告。

久しぶりの俳句

山ぼうしの白
　　「狭山」の６０年
冤罪の　
　　６０年よ
　　　　山ぼうし
今日は石川一雄さんの逮捕された日。もう６０年も冤罪と闘い続けている。誰が見ても、どこから見ても冤罪なのに。

草伸びて
　　無住と知れる
　　　　家のあり
無住になった家は、まず庭に草が伸びる。次は庭木が荒れる。

校歌碑と
　　記念樹残る
　　　　廃校に
無住になる家が増えることは人がいなくなること。当然、学校も廃校になり、残るのは碑と樹木。

病床の
　　壁に利根の絵
　　　　冬景色
我が家には福原先生の描いた利根川の絵がある。人物画の多い先生には珍しい作品だ。我が故郷、利根町の川原から見た利根川だが、冬景色なんだよね。

　　　
　　
　　　　　　　

書く気になれなくて

このところ、ブログを書いてないがと案じるメールを頂いた。
腹水が増えて食事をするのが苦痛になり始めたし、足は浮腫んでいるしで、体調的にも書く気になれない。
更に巨人が勝ち始めて、これも嬉しさ３割、残念が７割で書く気持ちを削いでいる。
負ければ原辰徳の更迭は確実だ。もう原采配はウンザリで、早く辞めて欲しいと願うばかりなのに、これで２位にでもなろうならば来年もやるよな。
勝って嬉しさより残念さが勝るときが来るなんて夢にも思わなかったなぁ。
広島頑張れ‼️横浜頑張れ‼️