簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

田楽茶屋 (東海道歩き旅・近江の国)

2024-03-11 | Weblog
 当地の街道名物は、「菜飯」や豆腐百珍の一種「田楽豆腐」で有った。
「菜飯」とはダイコンやカブなどの葉を刻んだ青菜を混ぜて炊き込んだ
ご飯である。また「田楽」とは串に刺した豆腐を焼いて、木の芽みそや
ゆずみそ、黄味みそ等をつけて頂くものだ。



 当時宿場には、これらを食べさす「京いせや」「こじまや」「元いせ
や」の三軒の代表的な茶店が有り「田楽茶屋」と呼ばれていた。
そんな店が石部宿外れの西端に、平成14(2002)年になり再現された。



 旧石部町制百周年記念として、「歴史と文化を後世に伝え、旧東海道
を歩く旅人や地域の人々の憩いの場となるように」との思いを込めた事
業で有る。当時の茶屋とは比較も出来ないほど立派な木造平屋建てのお
食事処として甦っている。



 加えて店内には、市内の名所や観光スポットを紹介するタッチパネル
式観光情報ボックスが設置された。
近隣観光地の検索などができ、トイレも備え、地元の人や宿場を訪れる
観光客などが休憩できるようになっている。



 お勧めの食事メニューは、すりおろした自然薯に胡麻とつゆを合わせ、
御飯にかけて食べるオリジナル料理「自然薯とろろ飯」や「自然薯とろ
ろそば」で、「山うなぎ」と呼ばれる「自然薯の蒲焼き丼」も評判だ。



 喫茶メニューでは各種飲み物の他、石部の郷土料理も提供される。
豆腐とこんにゃくの田楽や、里芋と御飯を潰し丸くして、田楽味噌と甘
辛醤油で味わう「芋つぶし」は、当地に古くから伝承されている伝統的
な食べ物である。シンプルで素朴、腹持ちが良く、歩き旅にはもってこ
いで、どこか懐かしく、ひなびた味わいがある。(続)





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