スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

NARグランプリ&第四部公理

2008-01-12 18:52:49 | 地方競馬
 NARグランプリは9日に発表となりました。競走馬部門のみ紹介し,短評を入れます。
 年度代表馬は船橋のフリオーソ。大レースは3歳限定のジャパンダートダービーを勝ったたけですが,JBCクラシック,東京大賞典で共に2着となっていますので,妥当といえると思います。3歳最優秀馬も合わせての受賞で,これは文句なし。昨年に続く2年連続での受賞です。
 2歳最優秀馬は北海道のディラクエ北海道2歳優駿を勝った後,全日本2歳優駿でも2着しましたので,これも文句なしです。
 4歳以上最優秀馬は大井のフジノウェーブJBCスプリントを勝ち,大レースの勝ち馬がこれだけですので,ここも当然の選出。ほかに南関東重賞の東京シティ盃マイルグランプリを勝っています。同時に最優秀短距離馬も合わせての受賞。
 アラブとばんえいはこのブログでは扱っていませんので省略します。
 最優秀牝馬は船橋のトーセンジョウオーエンプレス杯,マリーンカップと重賞2勝,ほかに南関東重賞の埼玉新聞杯も勝っていて,これも当然の選考と思います。
 最優秀ターフ馬は北海道のコスモバルクシンガポール航空国際カップの2着が評価されたものと思いますが,2歳戦とはいえ,重賞の勝ち馬がいましたので微妙なところではあります。ただこの部門は昨年は全般的に低調でした。コスモバルクも2年連続で,通算では4度目のNARグランプリ受賞となります。
 JRA所属馬も受賞の対象となる特別表彰馬はヴァーミリアン。これは川崎記念,JBCクラシック,ジャパンカップダート,東京大賞典と勝ったわけで当然です。この部門では種牡馬として長年にわたり活躍したミルジョージとワカオライデンも表彰されました。ロジータはミルジョージ産駒です。

 明日は和歌山記念の決勝です。並びは新田-平沼の東日本,小嶋-山内の中部,井上-野田の九州で,稲垣には神山-手島の関東2名。小嶋選手ですが,稲垣選手次第では神山選手。

 第四部定理四の意味はこれでいいとして,証明Demonstratioに移りたいのですが,この定理Propositioの証明のためには,ここまでに考察してきた事柄だけでは不備が出かねません。そこで先に,証明のために訴えるべきことをひとつだけあげておきます。そしてそのためにここでは,第四部公理を援用することにします。第四部は公理Axiomaがひとつだけですので,番号はついていません。
 「自然の中にはそれよりもっと有力で強大な他の物が存在しないようないかなる個物もない。どんな物が与えられても,その与えられた物を破壊しうるもっと有力な他の物が常に存在する」。
 この公理全体の意味はさほど難しくない筈で,詳しい説明は不要と思います。ただ注意するべきことがあるとしたら,第一にこの公理は個物res singularisにだけ適用されるということであり,第二に,当然ながら個物であれば神Deusの属性attributumのどの個物にも,もう少し現在の考察に関連させて丁寧にいうならば,延長の属性Extensionis attributumの個物である物体corpusにだけあてはまるのではなく,思惟の属性Cogitationis attributumの個物,たとえばある人間の精神mens humanaとか,ある人間の精神の一部を構成するような観念ideaにも適用されるということでしょうか。
 また,有力あるいは強大というのは,たとえばXがYを破壊する,あるいは破壊し得る場合に,逆にいえばYの存在existentiaがXによって阻害されるような場合に,XはYより有力で強大であるという意味だと理解します。たとえばこの場合にXとYが物体である場合,XがYより大きな物体であるからXはYより有力で強大であるとは僕は理解しませんので,この点には注意してください。むしろ,小さなものが大きなものより有力で強大な場合もあるということになります。
コメント
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