スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

JBCスプリント&表現

2007-11-03 19:59:21 | 地方競馬
 地方の競馬場で1200メートルコースがあるところはあまり多くありません。しかし大井にはありますので31日に行われた今年のJBCスプリントは久々に1200メートルの距離で争われました。
 先行争いがありましたが,最終的に先手を奪ったのはアグネスジェダイ。これをプリサイスマシーン,ナイキアディライト,フジノウェーブが追っていきました。前半の600メートルは34秒3。極端ではないでしょうがハイペースだと思います。人気を分けたメイショウバトラーとリミットレスビッドはこれら先行集団の後ろから,コーナーで外を追い上げようとしたのですが,前に追いつくことができませんでした。
 直線に入ると逃げたアグネスジェダイとプリサイスマシーンの叩き合いに。これを外からフジノウェーブが交わしさって優勝。2着はプリサイスマシーン,3着にアグネスジェダイと,結果的に前でレースを進めた組での決着になりました。
 優勝したフジノウェーブは4月のマイルグランプリ以来の勝利で,大レースというか重賞初制覇。2000メートルでも勝っていますがスプリンターであることは間違いなく,休み明けより持ち時計のなさを不安に思って軽視しましたが,1分11秒0と,思ったほど早くならなかったのが味方したと思います。それでも0秒8も詰めたのは立派。益田競馬のトップジョッキーとして活躍,その後益田競馬の廃止とともに大井に移籍した御神本訓史騎手は,そのマイルグランプリを含めて南関東重賞はいくつか制していますが,大レースを含めた重賞は初制覇。管理する大井の高橋三郎調教師も,重賞は制しているものの大レースはこれが初めてになります。
 リミットレスビッドは少し反動があったかもしれません。メイショウバトラーは本質的にはスプリンターではありませんし,やはり夏場に強いタイプで,この時期は調子が落ちてくるようです。

 明日はふるさとダービー松阪の決勝です。並びは渡辺一成-渡辺晴智の東日本に渡辺晴智と同期の古閑,小林-長塚-坂本の北関東,稲垣-室井-西田の西日本。渡辺一成選手の先行意欲が高そうなので渡辺晴智選手から。

 個物が神の変状でなければならないという点について,第一部定理二五系の証明はこれでいいだろうと思います。そこで残るのは,ここで個物が神の属性を一定の仕方で表現する様態であるとされている点になります。
 このうち,一定の仕方というのは,個物に特有の仕方,いい換えれば有限な仕方というような意味に理解します。個物は有限ですので,自己の類において無限である神の属性を,仮に表現するとしても,それを完全な仕方,あるいは絶対的な仕方でもって表現することができないのはいうまでもないでしょう。したがって,『エチカ』においてはこの一定の仕方というのはこの部分に限らず,幾度かみられるようないい回しなのですが,これについてはある積極的な言明というより,絶対的な仕方ではあり得ないというような,やや消極的な意味合いを帯びていると僕は考えています。そして少なくともこの部分について理解する限りでは,このような解釈でいいのではないかと思います。
 むしろここで大いに考えていかなければならないのは,表現するといわれていることに関してではないかと思います。とはいえ,ドゥルーズの著書が『スピノザと表現の問題』とあるように,表現の問題はそれ自体で膨大な内容を有しています。そこでここでは,このテーマに関係すると思われる,ふたつの点に関してのみこれを考えていくこととします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする