スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

シーキングザパール&存在と自由

2006-10-21 22:25:42 | 名馬
 南部杯では4着に破れ悲願のGⅠ制覇はならなかったものの,その前の日本テレビ盃では久々の勝利を飾ったシーキングザダイヤ。この馬はアメリカで産まれて日本に輸入された馬ですが,この馬の母,シーキングザパールも同様にアメリカで産まれ,日本で走った馬でした。
 2歳戦を4戦2勝(GⅡ1勝)で終えると,3歳時にシンザン記念GⅢ,フラワーカップGⅢ,ニュージーランドトロフィーGⅡ,NHKマイルカップGⅠと4連勝,秋に2000メートルのレースで負けると4歳以降は短距離路線に的を絞り,シルクロードステークスGⅢを制覇,その後2戦してフランスに渡り,モーリスドゲスト賞(モーリスドギース賞)GⅠを勝ちました。ヨーロッパのGⅠを初めて勝った日本の馬はこのシーキングザパールなのです。
 その後はフランス,日本,アメリカで走りましたが勝てず,最後は産まれ故郷のアメリカの厩舎に転厩,2戦して繁殖牝馬となり,シーキングザダイヤを産みました。これだけの成績を挙げているとはいえ,日本のトップホースとはいえなかった(事実,どんな部門でもその年度の代表馬に選出されていません)馬なのですが,確実に日本の競馬の歴史には名を残した名馬です。

 明日は菊花賞です。焦点は皐月賞,日本ダービーに続き,メイショウサムソン◎の三冠がなるかどうか。不安点は,前走の神戸新聞杯で折り合いを欠いていた点。明日は3000メートルですから,それが出るようだと惨敗するケースまであり得ます。夏を境に上昇してきた馬が見当たらないので,相手もアドマイヤメイン○とドリームパスポート▲。この2頭は距離には不安を感じますが,あまり食指を動かされるような馬がいません。魅力を感じるのはトーホウアラン△なのですが,ぶっつけ本番はいかにも不利。秋に1度使っていれば中心視することも考えていたのですが…。

 その当時に僕が考えていた自由とは何かということからすれば,あるものはその意志に関してだけ自由といわれ得るわけではありません。たとえば,あるものが存在する原因がそのもの自身のうちにあるなら,そのものは存在に関して自由であるといえることになるからです。
 ところで,人間について考えてみれば,人間が存在に関して自由であるということはできません。どんな人間もその存在する原因というのは,直接的にはその父親と母親にあるのであって,これを覆すことはできないからです。しかし,それを頼りにすれば逆に,存在に関して自由であるといえるものが存在すると仮定してみることは,それほど無理なくできました。そしてその場合,そのものはそのもの自身を原因として存在するということになるのですが,その原因とは一体どのような原因であると考えればよいのかと考えたとき,僕にはひとつのイメージが浮かんできたのです。
コメント
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