曽我部絵日記

曽我部昌史の写真絵日記

UIAトリノ(後編)

2008-07-15 | インポート

6月30日

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UIA会議初日。朝から開会式典に集まる人たち。7000人近く入る建物らしい。さすがに、いっぱいにはなってなかったけれど、それなりに込んでいた。メインの講演などもこの建物で行われるんだけれど、問題はリンゴットから離れていること。歩ける距離だけれど、いろいろな講演をつまみ食いしながら見よう、っていうのには向いていない。

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メインの講演の一つ、隈研吾さん。僕の前で、若い女性建築家たちが並んで聞いていたのだけれど、かなりの隈さんファンっぽい。英語の話を同時通訳で聞いていたので、イタリアの人たちだろう。「キャーステキー」って小声のイタリア語で言ってた(予想)。ともかく、ずっと携帯で写真とってた。

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関連企画の「New Horizon of Japanese Architecture」展の会場は、キャバレリッツァという、サボイア王朝の王宮の中の建物。こういう場所が、いちいち由緒がある。この日は夜から、この展示会場を使って、ジャパン・ナイト。地元の建築家たちと、日本から訪れたUIA参加者たちとの交流会。

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内部の展示はこんなかんじ。日本から400の建築作品のパネルが並んでいる。みかんぐみからは「伊那東小学校」の内観、神奈川大学曽我部研究室からは「もくもくもく」を出展。あまりにたくさんあって、探すのに一苦労。一応(?)記念に撮影。

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トリノ版ペチャクチャナイトも、この会場で行われた。司会には本場KDaからマーク・ダイサム。イタリア若手建築家と日本人建築家のバトル、ってことか。まあ、バトルにはならないんだけれど。ぼくも、ひと枠参加。ずいぶん前に参加したことがあるんだけれど、言葉の問題もあって、20秒が早い(ペチャクチャナイトは、20枚のスライドを、1枚きっちり20秒で紹介するっていう形式)。

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JIAの関連で来ていた日本人建築家も多かったんだけれど、末廣香織さんが来ているとは!予想していなかったのでびっくり。オランダでの調査のついでで来たそうだ。すごいついでだ。終わってから、またまた、夜中に飲んで食べる。こんなことしてていいんだろうか(いけなかった)。


7月1日

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一日、リンゴットでの会議の全体像を把握することに。まずは、各国展示ゾーンを見学して時間調整。これは、日本のブース。次回UIA東京大会に向けての広報的ブース。長尾亜子さんと、オープニングで遭遇してびっくりしたんだけれど、このブース、長尾さんと篠崎隆さんがデザインしたそうだ(昨晩の、ペチャクチャナイトでの写真は、篠崎さんがとってくれたもの)。

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会議が行われている諸室は、リンゴットの1階(一部地下)に広がっていて、2階は商業系のアーケード。中庭だったところにガラスの屋根がかかっていて、レストランの屋外席(といっても内部空間)が広がっている。屋根越しに、UFOみたいな空中の会議室が見える。

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最上階にあるデザイン・ミュージアムに行くと、屋上の旧テストコースを見ることができる。いかにもなバンクがついてるんだけれど、ここを全速で走るのは怖いだろうなあ。

で、夕方に足先に異変が。痛風の発作が起きそうな気配。会議を回る合間に街を歩き回って、横浜で起きていることにも対応して、夜中にガッツリ食事。良いわけないな。


7月2日

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あっという間に最終日。足の痛さは予想通り悪化。素直に会議を回る。

中村勉さんは、東京で予告をしていた通り、突撃講演(プログラムに入ってなくても、司会に交渉して話をしてくる)。日本における、環境問題への取り組みの状況を紹介していた。

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歩くのもままならなくなってきたので、早めにタクシーで空港へ。やっぱり空港まで爆走。

トリノの家の窓には、たいてい木製ブラインドがついていて、しかもほとんどが閉まっている。ホテルの部屋もそうだった。なんでだろう。帰路につく前に、聞いてくればよかった。

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空港で鎮痛剤を購入。アスピリンは語尾をのばしてアスピリーナ。パチもんではなくて、ドイツ・バイエル製。これが効いた。助かった。これで、なんとか東京へ。


ということで、UIAトリノツアーは、無事(とはいえないか)終了。成田についたら3日の夜。激痛の中、事務所へ。

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