曽我部絵日記

曽我部昌史の写真絵日記

2021年11月22日〜2021年11月28日

2021-11-29 | 日記
11月28日(日)
エバーフィールド加工場モックアップ@甲佐町(熊本)」

朝から県庁の方々に県内各所を案内していただく。最初は、小川次郎さん設計のエバーフィールド加工場のモックアップ。曲面が生み出せるレシプロカル構造で、システマティックながら、とても複雑な構成にも見える。そろそろ着工ということなので、竣工が楽しみ。


「本格型と規格型を合体した府領公民館@甲佐町(熊本)」

続いて、近くにある の公民館。「みんなの家」利活用プロジェクトの一つ。設計室(渡瀬・永吉)が設計した本格型と規格型をT字型に組み合わせたもので、広い内部空間が得られている。こちらの設計も設計室。新たなカラーリングとともにバージョンアップした居場所がつくられた。朝から地域の人たちがグラウンド・ゴルフをしている。農閑期だからと言っていた。


「赤い線まで水が来た@比較的高いところに立地する坂田駅(坂田村・熊本)」

某プロポ予定地を経て、球磨川を登りながら令和2年7月豪雨による被災地の様子を伺う。坂本村→球磨村→人吉と下道を行く。今回は県庁の方々との視察だけれど、一般的には通行は制限されていて、無料化されている高速を使うらしい。
ところどころ、肥薩線の線路上が土砂置場になっていて、寸断したままの県道の代わりの道路として使われているところもある。


「右手の家屋の1階部分がほぼ全て浸水したらしい@球磨川(坂本村・熊本)」

欄干に木の枝がたくさん張り付いたままの橋も多い。建設途中の仮の橋もまだある。護岸の整備工事が各所で進められているけれど、まだ時間はかかるだろう。
球磨川の断面はとても大きく、これを満たした上で氾濫する量の雨水が集まることが驚異的でもある。


倉敷から来たムービングハウス@球磨村(熊本)」

球磨村では平地が少なく、小高い丘の上にある運動公園に仮設住宅が集約してある。木造仮設に加えて、木造コンテナ方のムービングハウスも。2018年の西日本豪雨の際に倉敷での仮設住宅として活用されたものが、役目を終えてこちらに来たのだとか。トレーラーに載るサイズだからか、一見一様に見えるけれど、構成は割と多様。
夕方、暗くなる頃に空港に送っていただき、建替中のため仮設建物の空港から帰路に。


11月27日(土)
公民館型みんなの家(アトリエワン)@西原村小森(熊本)

朝一便で熊本へ。一年八ヶ月ぶり。熊本市美で最近館長になった、さらには次期東京芸大学長になったというニュースで前日から話題の日比野さんと対談。アートポリスの巡回展に関連して。前後にいろいろと懐かしい話も。
その後、県庁の方々に、1月23日のシンポに関連する公民館型やみんなの家利活用プロジェクトの建物などを案内していただく。再利用型は地域の特性を活かした試みが増える。


「イチョウの並木@熊本県庁」

夜、県庁に戻ると、イチョウ並木の落ち葉の風景を楽しむ人たちが集まっている。細川知事の時代に、知事が清掃に大変な思いをしていた人たちに綺麗な落ち葉を片付けなくて良いと言ったのがはじまりとか。この後、ライトアップされるらしい。


レイモンドがデザインした壁画@大劇会館(熊本市)」

2年近く来ていなかったので、新たな建築も多い。繁華街の真ん中にある大劇会館は1969年竣工。アントニン・レイモンドの設計だったとか。ずっと覆われていた外壁が復旧された。建物自体、レイモンドの設計ということをずっと知らなかった。「残念ながら解体・・・」というニュースが少なくない中、こういう活動の広がりは、最近は民間に期待ができそうになってきた。


11月26日(金)
「石巻貝の卵@メダカ水槽」

久しぶりに一日自宅で諸作業。
メダカ水槽のガラス面などに小さな白い楕円のものがたくさんついている。石巻貝の卵らしい。しかも、生まれた後は汽水域で成長するので、卵は生まれても育たないのだとか。


11月25日(木)
「図書館の中が青く光っている@神奈川大学」

夜が明ける前に、急な事態への対応で実家を往復。慌ただしくはじまった、盛りだくさんな木曜日。午後の設計製図は2年ぶりのグループ課題。全グループを全員で見る。途中休憩無しで5時間強。


11月24日(水)
「死んでしまったらしいヒメタニシ」

午後は大学のゼミ。3年生がM1のフォローを得ながら、有機的建築はどういったものを指すのかを探求している。割と思考の密度が上がってきていて、一緒に考えていて楽しい。
時々活動を終えているようにみえることのあるヒメタニシ。別の入れ物に退避して見ていると、これまではしばらくして動いた。今回はダメみたい。中を覗くと空っぽだった。


11月23日(火)
「アプローチの菜園リセット」

祝日だけれど、午前中は大学で卒製ゼミ。
午後はアプローチの菜園リセット。たくさんの根をふるいで取り除き、再生用の土と混ぜる。まあまあ面倒。成果が出ると良いが。。


11月22日(月)
「せがい造り仕様のインテリア@木曽町役場(長野)」

午前中は木曽町役場の見学。木材は支給品で、さまざまな樹種が場所毎に使い分けられている。床は全部栗で、提供されたものらしい。役場の方たちが建築をとても気に入っているようで、とても綺麗に使われている様子が印象的。午後、帰路に。

2021年11月15日〜2021年11月21日

2021-11-22 | 日記
11月21日(日)
「崖造りの家々@木曽川沿い(木曽福島)」

木曽福島へ。新幹線はすごく混んでいる。飛び石連休の初日であることへの意識がたりなかった。新幹線は初体験のS。
木曽周辺を研究室のメンバー+OBで回る。相当久しぶりに来たと思うけれど、風情ある街並みは力強い。

11月20日(土)
「順番を間違えた?駐輪台@神奈川大学」

学科会議と修論ゼミ。
土曜も午前中は授業が少なくないようで、駐輪場もまあまあ混んでいる。

11月19日(金)
「VESAマウントの加工@実家」

オンライン会議の合間を縫って実家を往復。テレビを天井際の柱に取り付け。用意したVESAマウントがアンテナ入力と干渉していたのでグラインダーで切ったのだけれど、アンテナ入力自体が壊れているらしく、デッキ経由で繋いだので加工は不要だった。。。
月食は薄い雲越しに。


11月18日(木)
「一部、赤くなってきたトマト」

3年生の設計課題は昨年はオンラインのため断念したチームでの課題。北海道で感染者が増えているらしいけれど、なんとかオンライン対応に戻らず課題が終えられれば。
屋上で撤収したときに緑色だったトマト。放っておいたら一部は赤くなっている。シワシワになったのもある。


11月17日(水)
「仮の図書館@神奈川大学」

大学では図書館改修工事で、3号館の一階が仮図書館になっていて、中にいる学生たちの様子がうかがえる。元々は閉じた展示空間で、学生たちの活動の様子などは伺いにくかった。改修が終わっても、この場所の様子は現在のようなものであってほしい。


11月16日(火)
「VILLA MODERNA@渋谷」

伊東事務所でみんなの家シンポの打ち合わせ。渋谷は記憶の渋谷から日々遠のく。VILLA MODERNAの存在感だけは変わらない。
そのまま大学へ行って卒製ゼミ。一年半ぶりに学生の食堂で昼食。メニューは相当絞られたまま。


11月15日(月)
「ガラス面以外のコケを食べるヒメタニシ」

いろいろと予定通りに行かない一日。かんな会の講演会に行くつもりだったのだが、、、仕方がないので出先でオンラインで、と思ったら、どうやら対面のみだったようで、聞き損ねた。



2021年11月8日〜2021年11月14日

2021-11-15 | 日記
11月14日(日)
「左:展示スペース/右:江戸末期の石垣擁壁@崖と階段(日の出町・横浜)」

馬車道経由で日の出町での展覧会へ。作品も興味深いものが多かったけれど、複数の空き家をネットワークしつつ、周辺の地勢にいろいろなかたちで呼応している場のありようがとてもいい。暗くなり始めてから行けば良かったかも。また行けばいいか。石垣はブラフ積み。確かに他の場所で見るものよりも古そう。とはいえ、明治に入る直前くらいか。
夜中、実家でブレーカーが落ちて対応できないというので、タクシーで往復。やれやれ。


11月13日(土)
レモンホーム学内コンペの模型@神奈川大学」

湘南の住宅会社レモンホームのサポートで行われている学内コンペ。2年ぶり。プロジェクター越しにみる図面や模型の解像度はやはり低い。実物の模型や図面を前にそれぞれのアイデアについての質疑応答をしていると、このところ使っていなかった脳の一部がちょっと動いたような気もする。


11月12日(金)
「ミニ手摺り@実家」

オンラインの合間で実家へ。先週、採寸しておいたところに、手摺りを三つ取りつけた。引戸と当たらない僅かな範囲とか、開き戸の軌跡を避けた僅かな範囲にも。ベッド前の天井からテレビを吊る用意もしていたのだけれど、天井下地の強度が怪しいので方針変更し、先延ばし。


11月11日(木)
「富士山」

3年生課題の講評会。彼らは2年のはじめからオンラインが続いていたので、実物での提出ははじめて。オンラインだから可能になることも多いのだけれど、弊害も少なくないことをあらためて実感。


11月10日(水)
「甘長トウガラシは全く辛くなかった@道の駅日和佐で買った野菜」

会議日の第二水曜。朝、学長選挙のためだけに大学を往復。オンライン対応は自宅の方がスムーズなので自宅で。製図室でネットのトラフィックが十分じゃ無くてzoomが落ちることが多いのはなんとかして欲しい。。。


11月9日(火)
「雨で霞む篠原の街並み@神奈川大学」

雨の一日。朝方、やや小降りの時間帯で大学へ行き、やんでから帰る。研究室で、雨樋を落ちる雨音が大きくなったような気がする。気のせい?。


11月8日(月)
「フェンス裏の植物」

屋上のトマトなどを撤収。まだ青い実もあったのだけれど、ほとんどの葉が枯れたようになっていた。オクラも。片付いたら、プランタの外に植物の様子がみえる。写すと名前が出るスマホのアプリで調べると、エゾノチチコグサと出た。北海道に自生する絶滅危惧種らしい。絶対ちがうな。

2021年11月1日〜2021年11月7日

2021-11-08 | 日記
11月7日(日)
「旧藤本家住宅@馬場花木園

馬車道まで往復をしたのち、馬場花木園へ。民家的な架構に関心がある学生に「近くにもいろいろあるから見てきたら」と紹介したなかの一つ、旧藤本家住宅がある。あることは知っていたし、家からも自転車で10分かからないのだけれど、来たのははじめて。多種多様な樹木にはみんな名札もついていて、小ぶりながら贅沢な公園。入園無料。


11月6日(土)
関内外OPEN@関内旧市庁舎隣」

午後、打ち合わせで関内へ。4大学の代表学生が集まって、都市デザイン50周年展の準備についての打ち合わせキックオフ。
向かう途中、例年とは形式の異なる関内外OPENを覗く。北仲OPENのころとはずいぶん雰囲気が変わった。ビジネスにつながるものが多いからか。


11月5日(金)
「レールの支柱@菊名駅近く」

実家での諸対応。手すり追加のための実測など。
途中、道すがら何気なくみたフェンスの支柱。古いレールのよう。レールの支柱は時々見るけれど、これほど古いのは珍しい。


11月4日(木)
「イチョウの紅葉@神奈川大学」

例年、反対側から見ているグラデーションの紅葉。コロナ対応でかつてよく使っていた入口は閉鎖されていて、ぐるっと回り込むので反対から見ることが増えた。こちらのほうが奥の大きなイチョウまで視野に入るので、グラデーション感が強い。


11月3日(水)
「クモ」

文化の日だけれど授業日。家の正面から受け止めるように、大きめなクモが巣をつくっている。来訪者を全部受け止めそうなポジション。
新横浜駅篠原口に再開発の計画があるらしい。あの寂れた感じがいいのに。まあ、便利にはなるか。


11月2日(火)
「画面越しにみる丸太の架構@研究室」

卒製ゼミ。田舎の土地で、生えている木を切り倒し加工し、小屋をつくっている学生がいる。仕口なども、作れる形を考案しながら進められている。ゼミでは屋外の現場からオンラインで実況中継。コロナ禍対応が無かったらどうやっていただろう。


11月1日(月)
「現状の道路のかたちを描いて欲しい@菊名駅近くの交差点」

午後はクリエイティブ・インクルージョン助成の中間報告会。昨日の展覧会での経験もあり、触覚に関わる内容への関心が高まる。触覚から得られる情報への解像度は相当粗くなっていると実感する。
それにしても、維新が伸びる日本って、この先どうなるだろう。。。

2021年10月25日〜2021年10月31日

2021-11-01 | 日記
10月31日(日)
「太陽の塔@万博記念公園(大阪)」

民族学博物館でユニバーサル・ミュージアム展を見に万博記念公園へ向かい、このまま伊丹に行って飛行機がスムーズだったなあと思いながら新大阪駅へ。記念公園には相当な数の来場者。まさに男女老少。新幹線は、他の車両よりもずっと空いてたのでS Works車両の7号車にしてみた。ネットはかつてよりも遅くなり、原稿を書くのにちょっとした検索をするのにも支障があるレベル。コンセプトと合っていない。


10月30日(土)
「KIITOエントランス@三宮(神戸)」

朝、日和佐を出て三宮へ。9月に新装オープンしたKIITO。研究室のメンバーで設計を手掛けたものの、ずっと来られていなかった。エントランスのキャノピーにかかわる諸手続が手間取っているけれど、年内にはなんとかなりそう。エントランス周りでは地域の石や、仕舞ってあったかつての家具などを活用しつつ、全体をシェアオフィス化。


KIITO:300のロビー@三宮(神戸)」

3階には「こどもからシニアまで。誰もがもっとクリエイティブに」を目指してつくられたKIITO:300。デザインやアートのワークショップが主なキャンプと、地域の担い手を育む事を目指すファーム。ここでも、地域のものや残されていたものの活用。ロビーのスツールは伐採された街路樹、コンクリートブロックはKIITOのかつての企画で用いられ残っていたもの、照明は仕舞ってあった昔の街灯。
夜は三宮でドキドキしながら食事。だれもマスク会食とかしていない。昼間マスクをしていても意味なくないか?


10月29日(金)
「eバイク@大浜海岸(日和佐・徳島)」

久しぶりの美波町出張。徳島便がエンブラエルなのは初めてかも。
あまりに久しぶりなので、打ち合わせの前に日和佐発心の会が始めたeバイクをレンタルして町内を回る。eバイクでは、国道は走らず、旧市街を細々と回るのがよさそう。そろそろ谷屋も一般にオープンできそうだし、数年後にはウミガメ博物館カレッタも大改修されるので、そういった拠点を回ったり。


「新しい避難タワー@日和佐浦(日和佐・徳島)」

丸山さん長谷川さんが手掛けた新しい避難タワーも。奥にスロープがある。モダンな構成。
最後の打ち合わせが終わったら夜8時半。なんとか夕食難民にならずに済んだ。昨年度は、日和佐まで来ても宿泊は徳島に戻っていたので、日和佐泊は相当久しぶり。


10月28日(木)
「みんなでパーツの切り出し」

3年生課題の課題対応をしている横で、学生たちは昨日の打ち合わせを元に、明日持って行く模型を制作。研究室総出。この背後では、エスキスチェックを終えた3年生が続々と参戦してくれた。ありがたい。
A1よりも長手の長い配置模型の箱を、自転車の前に結びつけて帰る。なんとかなるものだ。


10月27日(水)
「水槽メタル化」

日和佐漁協の上屋の打ち合わせで学生らと金箱事務所へ。方針がほぼ確定。午後は大学での予定が埋まっているので、途中でラーメンを食べてから。美波町にある藍庵以外のラーメン屋に行くのは何年ぶりだろうか。
水槽の水が緑にならないよう、太陽光遮断のためアルミで覆う。


10月26日(火)
「マグリッドの絵にありそうな雲」

雨上がりの空、卒製ゼミの途中でふとみると、マグリッドの絵に出てきそうな雲。
大学の帰りに期日前投票のために港北区役所へ。結構多くの人が来ていた。今回の小選挙区は二択。


10月25日(月)
「ギャラリーU@研究室(神奈川大学)」

オンラインや対面や。昨日入手したギャラリーUの額をさっそく飾る。廻りも少し片付けなければ。
夕方になって急激に寒くなった。