9月16日(日)
「菊名南町の山車@自宅と妙蓮寺駅の間(横浜)」
この時期は大抵どこかに出かけているようで、地元の祭り「
菊名神社例大祭」のことは聞いてはいたけれど見たのははじめて。しかも、自宅のすぐそばの小道を行くとは。この先に小さな神輿が行く。どうやら、南町と北町の二地域のみか。
9月15日(土)
「鹹豆漿@永和豆漿大王(二二八和平公園近く・台北)」
近くの小粥屋で朝食。台湾ではホテルよりもこういうところの方が幸せかも。後で調べたらチェーン店らしいが、いかにも古くからの雰囲気でおいしい。メニューには日本語の欄もある(鹹豆漿はカタカナで読みが書いてあるだけだったので、謎のままではあるが)。
チェックアウトして荷物も持って、午前中、北投エリアへ行くことに。長谷川さんが登録していたUber。半分寝ながら運転している飛ばし屋。。。
「
臺北市立圖書館北投分館@北投(台北)」
まずは、川沿いの自然環境になじんだ佇まいが印象的な、木造の図書館。残念ながらバルコニー部分が寒冷紗で包まれている。北側なので西日対策では無く、恐らく北面河岸で進められている工事対策か。木架構の大きなジョイント部分はスチールで、ディテールが少々乱暴?。
「隅々まで日本式建築なんだけれど洋小屋@北投文物館(北投・台北)」
図書館に隣接する北投溫泉博物館(統治時代に建てられた公衆浴場)は工事中で休館。北投文物館(元佳山旅館)のあと、瀧乃湯浴室の湯船に入ったところでゆっくりしている時間では無くなっていることに気づき、再びUberで空港へ。30分くらい遅れて羽田へ向け離陸。台風22号で相当揺れることを覚悟していたけれど、そうでも無かったか。台湾宜蘭県のゼミ旅行は無事終了。学生たちの多くは残って台湾西部を回るみたい(前入り組もいたけれど)。
9月14日(金)
「櫻花陵園入口橋@宜蘭県北西部(台湾)」
大型バスを借り切って宜蘭県の行きにくい場所の建築ツアー。最初の櫻花陵園へは特に道が厳しく、途中からマイクロバスに分乗(前日夜にマイクロバスに乗り換えるので料金が追加になるという連絡が入ったのを、中国からの留学生が一喝したとか)は。公園化した墓地で、観光客も多い。屋外空間のネットワーク化がフィールドオフィス・アーキテクツにも象設計集団にも共通していて、地域性と建築の可能性が関連して見えてくる。公共空間を地域に開くやり方は、日本でも参考にできるはず。
「オープンな共用部が地域に開かれている@礁溪生活學習館(宜蘭・台湾)」
それにしても、
フィールドオフィス・アーキテクツは表現のレンジが相当広い。深く共感する部分と理解しがたい側面とが共存していることが、とても不思議。狭い意味でのデザイン(表層的にあらわれるデザイン)は、課題に答えるための作法でしか無いという意識なのかも。そう考えると、体験の濃さとは違ったドライさも感じられてくる。時代順に確認してみても、作風が変遷しているわけでは無いし(多少はあるが)。
「冬山河親水公園@羅東の東(台湾)」
その後、湯圍溝溫泉公園(象設計集団)、礁溪生活學習館(フィールドオフィス)、蘭陽博物館(姚仁喜)、冬山河親水公園(象設計集団)とまわる。冬山河親水公園は90年代にあった
建築リフルシリーズで記憶にあったプロジェクト。人工の池とプールが一体となった親水公園で、いろいろとポップなものが後付されているためか、記憶とは少々異なる印象。
「宜蘭美術館の模型@バス車内(羅東→台北)」
夕方暗くなることに羅東駅に戻り、濃密な一日が終了。羅東駅で学生たちとは別れて、翌日に備えて台北へ。帰りも葛瑪蘭バス。現地で買った本によると(中国語なので類推)、葛瑪蘭(噶瑪蘭)Kavalanはもともと宜蘭に済んでいた民族の名前で、日本統治の少し前に宜蘭に名称が変わったみたい。バス車内のテレビでは宜蘭美術館のプロセスをフィールドオフィス・アーキテクツの黄聲遠が解説。羅東、台北ともに渋滞で、約90分のバス旅。チェックインして
クラフトビール屋で夕食。
9月13日(木)
「製紙プロセスのスチールレリーフ@
中興文化創意園區(羅東の北・台湾)」
羅東文化工場(フィールドオフィスアーキテクツ。アジアの優秀建築卒業設計展の最中。4年生には刺激になったはず。。)、中興文化創意園區(大きな元工場。美術工芸の拠点。設計者不詳)、員山機堡(フィールドオフィスアーキテクツ。統治時代につくられた掩体壕を活用した資料館。ちょっと微妙。。。)と回りながら北上。宜蘭へ。
「内部化された建物間@
宜蘭美術館(宜蘭・台湾)」
銀行の建物を改修して作られた美術館。大きくは無いが、ちょうど行われていた展覧会とはとてもよく合っていた。屋外の木造の小屋が半ば強引に取り込まれていて(日本の基準法的には難しそう)、もともと屋外だった部分にも拡張されているけれど、展示スペースとしてはあまり活用されていない。
「かごの中のウッドデッキ@津梅橋遊歩道(宜蘭・台湾)」
フィールドオフィス・アーキテクツの宜蘭県社会福利館で学生たちと合流。隣接する津梅橋遊歩道(これもフィールドオフィス・アーキテクツ。もともとあった橋に歩行者用の通路が増設されている)や鄂王社区(保存集落)をゆっくり散策。おいしい
夕食のあと電車で羅東に戻る。
「岡村さんのキープボトル@藍調(羅東・台湾)」
留学生が見つけてくれた
バーで二次会。店主が気を利かせて連絡してくれたのが、元象設計集団で現地で独立をした建築家の播本さん。播本さんは、デザイン3非常勤の岡村さんとも共同しているプロジェクトがあるとか。岡村さんと電話で話すと、今年度のデザイン3初日の翌日に羅東に入って、プロジェクトの打ち合わせと、なんとこのバーでライブをやるとか。いくら世間が狭いと言っても。。。
9月12日(水)
「樟仔園文化園区@羅東の西(台湾)」
朝一の飛行機で台湾へ。台北で吉岡さんと、羅東で丸山さん長谷川さんと合流。羅東聖母升天堂(中で何かの撮影でじっくりとは見られない)に始まり、羅東小鎮を少したどる。フィールドオフィス・アーキテクツの樟仔園はトリッキーな既存活用デザイン。もともと林業関連の実験室だった建物の屋根を抜いて拡張。
「二重のオーニング@羅東夜市エリア(台湾)」
羅東小鎮には歴史的建築のほか、歴史的出来事の場所なども紹介されている。全体に、普段の街並みの中に混ざっていて、特別な存在感があるわけでは無い。背景が理解できないと分からないところも多い。市場ゾーンを探索すると、一部の可動ひさしが二重になっていることに気づく。日よけと雨よけを別々に設けていると言うことか。日差しが強くて雨が心配ということなのか、両方を開いている店も。
「夕食@志和海鮮鵝肉快炒(夜市エリアの南・羅東)」
夕食は屋外席の店。たまたま行った店で料理も適当に選んだんだけれど、烏賊のくちばしも、豚肉も、冬瓜炒めも絶品だった。最初、烏賊のくちばしが何なのかが分からず聞いたら、調理前の実物(烏賊そのもの)を持ってきてくれた。夕食前に夜市で
羊肉湯を食べていたこともあって、満腹。宿へ。
9月11日(火)
「ミニマルデザインのチューハイ@自宅」
出張の中日。いろいろな打ち合わせなどと準備。なんとなく台湾に向かっているような気がする台風22号が心配ではあるが、帰国予定日までのモバイルWifiを予約(台湾松山空港で借りれば、飛行機が遅れても大丈夫かと思ったのだけれど、そのためには予約が一日遅かった)。
9月10日(月)
「竣工間近の境目災害公営住宅@宇土(熊本)」
朝、県庁での打ち合わせを行った上で、工事が進む災害公営住宅の現場を回る。最初は境目公営住宅(内田文雄+西山英夫)。玄関のほかに、通路に面した和室と勝手口からの出入りが可能で、それらがの壁面が後退していて独特の居場所を想起させるつくり。その後、一部で建て方が始まっている響原公営住宅(K&H)、1/3位が建て方が終わりつつある甲佐町復興拠点(岡野道子+ビルディングランドスケープ+ライト)などを回る。
「木軸が特徴的な乙女&白旗災害公営住宅@甲佐町(熊本)」
最後は、シーラカンスK&Hが手がける2カ所。柱と梁とがV字型に接続されている。複数方向の金物が、うまい具合に隠されている。柱と梁のジョイントでは、上から差し込まれた金物をドリフトピンで留めているが、二つの団地で金物のディテールが違っていたりして、担当の大工さんの意識が垣間見られる。
夕方の便で戻る。高森で最優秀賞だった太田さんたちも同じ便。