社会学では、近代は、人が血縁と地縁という共同体から切り離されて、自由になったと同時に孤独になった時代だといわれます。
確かに今の日本にも、さみしさを感じながら暮らしている人がたくさんいるようです。
私は、それにはもう一つ、近代人が自然から切り離された意識を持ってしまったということも大きな要因になっていると考えています。
しかしこれまでお話してきたように、よく考えてみると、私たちは自然と切り離されていないどころか、まったく一体です。
例えば、大地は私たちを生まれてから今まで、朝から晩まで24時間体制、年中無休、しかも無償、無条件で支えてくれています。
これは事実だと思いますが、どう思われますか?
これは誰にとっても事実ですよね。
だとしたら、この世には、誰にも何にも支えてもらえていない孤立した人は一人もいない…ということになります。
私は、独り暮らしで「さみしくてたまらない」という人には、まず「さみしいでしょうね」と共感してから、2つのことをお話しします。
一つは、ごく常識的ですが、勇気を出して自分から進んで友達をつくることです。
もう一つは、環境のいいところへ行って、足の裏で大地をよく感じながら、「大地はいつでも私を支えていてくれる。私は独りぼっちではない」と心の中で言ってみることです。
よかったら、やってみてください。
この世には、孤独だと思っている人はたくさんいますが、事実として孤独な人は一人もいない、と私は思うのです。
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孤独感を感じている人は多いと思います。
でも本当にそうですね。
それに気がついて心から受け止めたら、、きっと元気になれると思います。
近代、他者や自然とのつながりが薄れ、ある程度個人が好き勝手できる自由を得たのと引き換えに、孤独に苦しむ人が増えた。
ですが、最近私の周りでは、地域社会のつながりを重視した活動がなされてきているように思います。いい兆しですよね!いい方向性だと思います! ありがとうございました。
何の根拠もないのに、みんなから好かれてないと思ってみたり。
誰の得にもならないのに、なぜかそう感じてしまう。
しかし、努力しだいでは(むしろ事実はかなり肯定的!)ちゃんと正当に自分を認めることができるんですね。
やっぱ、何事も努力ですね、あきらめて何もしないのに、腐ってたら、もったいない!
個となっているからはなればなれで、孤独だとそうも思えるし、でも手をつないだり、言葉をかけたり、相手のことを思ったりすれば、みんなつながり個ではなくなりますね。
そんな考え方もありかなと思います。
ありがとうがざいました 碓井 司
さて、何だか「孤独観」という文化・風潮が「孤独感」を増長している気がします。
そして「孤独感」を持った仲間が集まって「孤独館」に入り込んでしまう。
個と集団の関係について、改めて考えさせられました。
でも、コスモロジーという世界観は、やっぱり明るい気がします。
そんな「世界観」が、「世界感」となり、「世界歓」にまで発展しますように!
先生の想いと皆さんの想いが合わさって、ふっくら、暖かな思いになって心に響いてきます。
有難うございます。
ここでも、ネットというコミュニケーション手段を通して、1つの―ヴァーチャルですが―コミュニティができつつあるわけですね。
近代のもたらすマイナス面の大きな1つ、孤独感という問題に能動的・意識的に対処し、世界観を共有して連帯歓を感じられる社会にしていきたいですね。
再確認ですが、この授業の目的は、たくさんの人が無理なく共有できる世界観=コスモロジーを提案することです。
ぜひ、積極的授業参加、持続してください。