sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

映画:オールザットジャズ

2014-10-14 | 映画
体調が悪かったり用事があったりで最近あんまり映画館に行けてません。
台風が来ると言うので、1日まるまるオフにして、久しぶりにDVDで映画。

夢に出てきて、何十年ぶりかに思い出した古いアメリカ映画を借りました。
Do you believe in love? と聞かれて、
I believe in saying, "I love you." と答えるような男。
正直ではあるけど、その正直さがずるい。
あなたは自分の下半身に正直すぎる!と彼女にも嘆かれてる。笑
こういう、才能があって、人間としては破綻してて、どこまでも勝手な男って、
色気があるのか、やっぱりモテますね。

It's show time, folks.
このセリフとこれを言うときの主人公の表情と動きだけ覚えていたけど、
いやぁ、いやぁ、これはこれは、中々惹き付けられる。
わたしは実はこういうダメな悪い男に非常に弱いのですが、
若い頃、この映画を見た時には、この男のよさはわからなかったなぁ。
大人になりましたね。良くない方向に。笑

映画の中で、いくつか覚えているところは他にもあったけど
キューブラー・ロスの「死を受容するまでの5段階」の、
怒り、拒否、歩み寄り、絶望、受容、これを
初めて知って、なるほどぉ、と思ったのがこの映画でした。
でもやっぱり一番覚えていたのは、
It's show time, folks. という主人公のセリフと
その前にくりかえされる朝の儀式、
ビバルディ、目薬、アスピリン、覚せい剤。
派手な世界に暮らす彼が、刺激もストレスも多い毎日を
なんとか乗り切るために必要な儀式です。
目薬をさすときの、目のアップをよく覚えていました。

内容は、ブロードウェイの有名演出家である主人公の日常です。
チャンスがあれば浮気しまくる軽い男。
でも一番の理解者は多分元妻。
そして大事なのは娘。
今の恋人は理解と忍耐のあるいい女。
その主人公が、不摂生のせいか病気になり死を目前にして・・・
というようなお話。
ボブ・フォッシー監督自身が主人公の映画。

ブロードウェイやミュージカルが舞台の映画はいくつかあって、
ライザ・ミネリの「キャバレー」とか思い出すかと思ってたんだけど、
久しぶりに「オールザットジャズ」見て何となく思い出したのは、
フェリーニの「8 1/2」をミュージカルにリメイクした映画「NINE」でした。
どんな機会でも寄ってくる女に手を出す監督とか演出家とか、
まあそういう系統の男が主人公の映画です。
でも「キャバレー」も見たくなった。今度、借りてこよう。
これも同じボブ・フォッシー監督の名画です。
(「レニー・ブルース」も「スター80」も彼の映画で見た覚えがあります。
まとめてボブ・フォッシーナイトをしたいぞ。笑)

30年ぶりくらいに見たけど、かなり面白かったし
古くなってると思うところもあんまりなかったです。
でも、先月見た映画「ピーター・ブルック」の世界一受けたいお稽古、か何か
(こういう副題がすごく嫌い、覚えられへんし何かださくて気恥ずかしい。)
の思索的な感じとは、全然違うのはミュージカルが舞台だから?
わたしはどっちも好きです。


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