sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

映画:イノセント・ガーデン

2013-06-07 | 映画


わたしの知っている中で最も映画好きと思われる人が
2人も、これは素晴らしいとほめていたので
こういうお話は好きじゃないんだけど、見るしかないなぁと見てきました。

ストーリー自体は、まさかこういう話じゃないよね、と最初の方で思った
その通りの、そういう話とオチで(笑)
何の意外性もないんだけど、確かに映像は素晴らしい。
オープニングからずっと、隙のない美意識に、おおっと唸りました。
美しい映画です。
美しさをぎりぎりまで引き立てる残酷さ、恐ろしさ、冷たさ、少しの揺らぎ。

ただ、
ただ2点ほど気になる部分があって、個人的にはこれで台無しだなぁと
がっかりした。

主演の少女は「アリス・イン・ワンダーランド」(3Dで見た!)や
「ジェーン・エア」に出てた子。ミア・ワシコウスカ。
どちらも美少女の役ではなく、きっとお化粧するときれいになる顔だと思うけど
今回も美少女ではない役です。
むっつりと不機嫌でかたくなで、得体の知れない役。
それは中々、合っていると思う。
母親役の二コー・ル・キッドマンの華やかな美しさと対比させるには
これくらいの、むっつりもっさりした感じがいいんだろうなと思う。
ニコールは今回、結構後ろにひいてる感じでした。
アップのときの肌の張りなどを見ると、やはり若くはないのが微妙にわかり
華やかな美しさも少し盛りを過ぎてる感が、ここではいい味だと思うのですが
そこに対比させるには少女の肌に、もう少し透明感があったらよかったなぁ。
「ジェーン・エア」の感想でも書いたけど
この女優さん、肌がきれいじゃないのですよ。ざらっとしてるというか
透明感がない。
その点は、ちょっと残念だな。
美しい爬虫類のような怪しげな透明感、つや感があれば、もっとよかったのに。
美しい女優さんの顔立ち以上に、質感というものは気になります。
清潔感や透明感、無垢さや残酷さ、そういうものは
肌の質感でけっこう左右されると思うんだけど。
気づく人は少ないかもしれないけど、けっこうな影響力のある部分と思う。

そして、それよりもっと残念だったのが、彼女の足!
前半にも一瞬出て来る足(legsではなくfootの方ね、靴脱いだ足)ですが
なんだか丸くて指もぽちゃっとして、子どもみたいな足だなと思った。
それが後半、とても象徴的な緊迫感のあるシーンで、
彼女が素足にハイヒールを履くシーンがあるんだけど、その時に
そのハイヒールが似合わなすぎるのです!
幅広でむっくりとして柔らかそうな丸い足とコロンと丸い指。
ハイヒールに入れると、浅い履き口なので
指の付け根が並んで見えるんだけど
それだけでもぽちゃぽちゃしてて、この美しい緊迫したシーンには
何だか不似合いなのです。
このハイヒールが象徴するもの、そして彼女がここで受け入れるものを考えると
すごく重要なシーンだと思うんだけど。
わたしなら、この足だけで、この女優を選ぶのはやめちゃうなぁ。
というか、このシーンで完璧な美しい足と足の指を見せるために
女優を選びたいくらいなんですけど・・・。
これだけ徹底した美意識の映画なのに、ホントに惜しいなぁと思うけど
そんなこと言ってるの、わたしひとりみたいだから
わたしの見方が変なのかな?

そこ以外は完璧で美しい映画だからこそ、気になっちゃうんだけど、
そうだなぁ、完璧に美しい映画ということなら、
「木漏れ日の家で」は全編、本当に美しいと思ったな~。

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